武雄市などの全国学力テスト学校別結果公表は短絡的すぎるので再検討すべき
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(続)佐賀県教職員組合も、8月に序列化や過度の競争につながらないよう配慮を求める要請書を武雄市の浦郷教育長に提出していたのですね。その回答が『去年と結果がばらついているから序列化にはつながらない』って酷いな。(続) http://t.co/Y9fgjO7Z1f #たけお問題
2013-09-06 16:55:45ツイート内リンク:
武雄市、学校別に公表 全国学力テスト成績/佐賀新聞ニュース(2013/9/5) (魚拓)
抜粋:
佐賀県教職員組合は8月、公表について序列化や
過度の競争につながらないよう配慮を求める要請書を市教育長に提出していた。
浦郷究教育長は「昨年度と本年度の結果にはばらつきがあり、
学校間の差は固定化されてない。序列化にはつながらない」と話す。
(続)武雄市や樋渡市長の主張は「税金でやる以上公開が原則」「序列化にはつながらない」「誤った序列化が排される」「経年変化を出せば序列化も流動化する」「地域や保護者の関心を高め共に考えるきっかけにする」とかです。(続) https://t.co/fjaUQEORBo #たけお問題
2013-09-06 16:56:29武雄市や樋渡市長の主張については主にこちら:
全国学力調査の公表をしました。 : 武雄市長物語(2013/9/4)
(続)しかし、「無差別公開すりゃいいってもんじゃない」「序列化が流動化するという根拠もない」「地域や保護者を巻き込み議論・連携するのに本当にテストの結果が必要なのか?」とも思いますし、序列化や過度な競争という問題点を打ち消すほどのメリットとは思えません。(続) #たけお問題
2013-09-06 16:56:58(続)また、昨年のこの記事で質問したのは私なのですが、樋渡市長は公開前に決まっていた取り組みを示したのみで、公開のメリットや公開後の具体的な取り組み予定は一切答えていません。(コメント欄でも再質問しましたがスルー)(続) http://t.co/8wttye6VhL #たけお問題
2013-09-06 16:57:29ツイート内リンク:
全国学力・学習状況調査へのご質問に対する回答 : 武雄市長物語(2012/12/15)
※この記事で回答されているのは、
「学校別結果公表前から行っていた取り組み」
であり、
「学校別結果公表をしたからこそ出来る取り組み」
ではないことに注意。
※記事のコメント欄で「公表の具体的メリット」について質問したが、
回答はなくスルーされている。
(続)そんなわけで私は、『武雄市や樋渡市長は過去にテストの学校別結果公表が問題化したことがあるという経緯を知りながら、そういった問題点を保護者に一切説明せずにアンケをとり、おそらくは売名のために、安易かつ強引な結果公表を行った』と考えています。(続) #たけお問題
2013-09-06 16:58:01(続)実際に今年2月のタウンミーティングでは、『何のためにアンケを取るのか意味が分からず、公表後に驚いた。なぜオープンになったのか』『現実を映したデータとして評価されることを危惧する』との声が上がっています。(続) http://t.co/r7RM0bzXch #たけお問題
2013-09-06 16:58:27ツイート内リンク:
武雄市教委が学力向上タウンミーティング/佐賀新聞ニュース(2013/2/2) (魚拓)
抜粋:
市教委の説明後に懇談。保護者の一人は、公表の前提となった
保護者アンケートについて「何のために取るのか意味が分からず、
公表後に驚いた。なぜオープンになったのか」とし、
「現実を映したデータとして評価されることを危惧する」との声が上がった。
※タウンミーティングは2/14までに全5回開かれている。
佐賀新聞が取り上げたのは初回の1/31のタウンミーティング。
参考:
育み合おう 武雄の子どもたち~学力向上を中心に~(武雄市教育委員会)(2013/1/31)
※下で詳しく述べるが、樋渡市長は、2/2にツイッターで、
「昨日の教育委員会主催のタウンミーティング。
しゃべったのが、佐教組の専従職員、その妻、さらには
取り巻きの保育園経営者なるものという報告を受けた。
学力テスト公開反対だって。
反対は反対で構わんから、そんなところで言わないで欲しい。」
と、わざわざ発言者の属性情報を公開し、不快感を示している。
(佐賀新聞にある通り「保護者」なのか、そうではなく
一般参加者として参加していたのかどうかは不明。
なんにせよ保護者にも大きく関わる話でもあり、
公開反対を述べることに何も問題はないはずである。)
(続)佐賀新聞によると、『現在、文科省は公表のあり方について全国の都道府県教委と市教委、首長らにアンケート調査を実施中。専門家会議の意見も聞き、公表方法を再考するか決めるとしている。』とのこと。(続) http://t.co/Y9fgjO7Z1f #たけお問題
2013-09-06 16:58:54ツイート内リンク:
武雄市、学校別に公表 全国学力テスト成績/佐賀新聞ニュース(2013/9/5) (魚拓)
抜粋:
現在、文科省は公表のあり方について全国の都道府県教委と市教委、
首長らにアンケート調査を実施中。専門家会議の意見も聞き、
公表方法を再考するか決めるとしている。
参考:
後で気づいたのですが2013年3月に、文科相が検討する考えを示していたようです。
全国学力テスト:学校別成績、公表を含め検討−−文科相- 毎日jp(2013/3/6) (魚拓)
内容:
下村博文文部科学相は8日、閣議後の記者会見で、
全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の学校別の成績を
自治体が公表することを認めない規定について
「保護者や地域住民への説明責任がある。改めて検討し直したい」と述べ、
14年度以降、公表することも含めて検討する考えを示した。
自治体の意見を聞き、今年中に結論を出す見通し。
文科省は、都道府県別の成績を公表する一方、
学校の序列化につながるとして自治体が学校別の成績を
公表することを禁じている。
(続)文科省の検討がどうなるかわかりませんが、その前に武雄市では、売名という歪んだ目的で始めたと思われる公表をこのまま続けるのではなく、過去の経緯や問題点、論点等を包み隠さず、ごまかさず、しっかりと保護者に説明した上で公表の是非を再検討すべきでしょう。(続) #たけお問題
2013-09-06 16:59:24(続)公表後の取り組みやメリットがあるなら、それも具体的に説明したほうが良いでしょう。タウンミーティングは全5回257人のうち保護者89人、一般参加者69人、残りは学校関係者でしたが、他に何かやったんでしょうか?(続) http://t.co/hlkHsAPklq #たけお問題
2013-09-06 17:00:11ツイート内リンク:
朝日新聞デジタル:学力向上へ地域の声を 武雄市教委が対話集会(2013/2/16)
抜粋:
学力調査の結果は科目別の平均正答率を学校別、県全体、市全体で並べた。
県平均以上の部分は色を塗り、どの学校が県平均を
超えられなかったかが一目瞭然だ。
川登中校区での集会では、教員から「色分けされていない学校は
どのような気持ちになるか」と疑問の声が上がった。
一方、同じ集会で保護者からは「自分の子どもの学校が、
市でどのくらいの位置にいるのか知りたい」と賛同した。
こうした声に浦郷究(きわむ)・市教育長は
「保護者、市民に学校の学習状況を知らせることで、
教育への関心を高め、市民総ぐるみで教育を考える
機会としたい」と公開のねらいを説明する。
抜粋:
だが、肝心の参加者は全5回で257人、うち保護者は89人と
全体の約3割にとどまり、地域の人など一般参加者も69人。
残りは学校関係者で占められた。
(続)そういった具体的な話をせず、『万機公論に決すべし』などと軽い言葉で誤魔化して公表し続けるだけでは、結局どこかに歪みが出てしまうでしょう。それとも問題が起きるまで放置するのでしょうか?それも樋渡市長らしい話ですが、つきあわされる市民や児童が可哀相ですね。(続) #たけお問題
2013-09-06 17:00:38(続)他の自治体も「公表は良いことで先進的」「武雄市が公表してるんだからうちも公表する」「うちの市は悪くないから公表する」などと短絡的で軽薄でお花畑なことを言わず、様々な経緯を踏まえて冷静に考えて議論していただきたいものです。公表するならそれからだと思います。 #たけお問題
2013-09-06 17:01:28
まとめ本編はここまでとなります。
これまでに書いたように、武雄市では首長のおかしな行動で公表が行われていますが、
それとは別に大津市や静岡県でも首長達のおかしな行動があるようです。
パフォーマンスなのか単に浅慮なのかわかりませんが、短絡的ではあるでしょう。
既に多くの反対意見が出ておりますが、大事なのは「テスト結果をどう活用していくか」です。
「公表するかしないか」という観点ばかりが話題になるように思えますが、
別に公表しなくても、教育委員会や学校、教員側で結果を活用することはできるのです。
大々的に公表せず、どうしても知りたい保護者には、開示請求等の選択肢を与えるといった手法もあります。
競争精神を育むことも大事ですが、競争ばかりになってもいけません。
また、
「競争精神を育むために、全国学力テストの学校別結果公表は必要なのか?」
というと、私にはそうは思えません。競争精神はもっと違う形で育めるはずです。
大事なのは「活用するための環境づくり」と「適切な活用」です。
首長や教育委員会には、短絡的なパフォーマンスに走るのではなく、
影響や実効性をしっかり考えた上で結果活用を考えていっていただきたいと思います。
以下では、樋渡市長がタウンミーティングで結果公表に批判的な意見を出した方の
属性情報を出して不快感を示した件について示していきます。
発言者の属性を晒し不快感を示す武雄市の樋渡市長
2013年1月末~2月中旬にかけて5回行われた、武雄市のタウンミーティング。
上にも挙げたとおり、その中で参加者から公表に反対する声が上がりました。
武雄市教委が学力向上タウンミーティング/佐賀新聞ニュース(2013/2/2) (魚拓)
抜粋:
市教委の説明後に懇談。保護者の一人は、公表の前提となった
保護者アンケートについて「何のために取るのか意味が分からず、
公表後に驚いた。なぜオープンになったのか」とし、
「現実を映したデータとして評価されることを危惧する」との声が上がった。
それに対し、樋渡市長は以下のようにツイッターで不快感を表明しています。
「しゃべったのが、佐教組の専従職員、その妻、さらには取り巻きの
保育園経営者なるものという報告を受けた。学力テスト公開反対だって。」
問題は発言者の属性情報を晒している部分でしょう。
特に「保育園経営者」となるとかなりの確率で個人を特定できます。
そもそも発言内容からすると、発言者の方々が「児童の保護者」であった可能性が高いですし、
そうでなくても保護者の方々に深く関わる事柄ですので、
教育問題を議論するタウンミーティングの場で発言することに何の問題もありません。
公表の決め手となった保護者アンケでは各種問題点を説明していなかったのですから尚更です。
樋渡市長は批判や反対を極端に嫌い、相手を理不尽に一方的に貶めます。
後に示しますが所属組織に対して圧力をかけるという行為も行っています。
属性情報を示して不快感を示したのも、圧力の一種であると考えています。
このような言論封殺がまかり通っているのが樋渡市政の実態です。
昨日の教育委員会主催のタウンミーティング。しゃべったのが、佐教組の専従職員、その妻、さらには取り巻きの保育園経営者なるものという報告を受けた。学力テスト公開反対だって。反対は反対で構わんから、そんなところで言わないで欲しい。
2013-02-02 14:55:51あくまで、タウンミーティングで話す権利を持つのは、関係者や当事者では無い保護者だと思うよ。おかげで、何人かの保護者にさっきばったり会ったら、とっても後味が悪かった、とのこと。教育委員会もそんな当事者や関係者に発言させてはダメだ。
2013-02-02 14:57:33繰り返し言う。学力テスト公開については何人も賛成反対あって良い。また、議論を深めれば良い。そういう佐教組の専従職員や保育園経営者など当事者、関係者は、僕や教育長にまとめて意見を言ってくれ。いつでも、その機会はつくるよ。また、僕は密室談合は嫌いなので、いつでもオープンにする。
2013-02-02 14:59:26