Eight-Eight No.2-1
翌日。朝日が眩しい。こうして見ると地球を指輪代わりにしようとヘルストーム星人が攻め入って来たかのようにも‥そんな考えが浮かぶ辺り、タクヤはまだ完全には眠気を払拭できていないようである。それもそのはず、彼は今日の3時(無論の事深夜である)まで機体の武器を見繕っていたのだ。
2013-09-08 22:21:49そうして待つこと暫し。待ち合わせの時間にさして遅れる事も無くショウジは現れた。 「準備は出来てるかな?ミルクティーとか」 「重点!」 颯爽とミルクティーを取り出しタクヤはおもむろに口をつけて飲み始めた。
2013-09-08 22:25:56「‥もう行くんだが」 「アッハイ」 そそくさとミルクティーを仕舞い、ショウジに遅れまいとタクヤも小走りで追従する。やがて立場が逆転する事も知らずに‥。
2013-09-08 22:27:00会場にたどり着き係員の指示に従いエントリー登録を済ませる。一回戦が始まるまではまだ時間があるので友人とLBXの最終調整をする事にした。 「そういえば今回は何を使うつもりなんだ?昨日楽しみにしてろとかって‥」 「らふぁふぁ。かく言う君こそどんな機体を使うのかな?」
2013-09-08 22:27:45「俺はコレを使うつもりだ」 そう言ってショウジが取り出したLBXはオリオンである。クリスターイングラム社製の可変型LBXだ。飛行形態を見るにS.L.C.○イブよりかはスパイ○ルアタックを繰り出して来そうな形状である。
2013-09-08 22:29:08「そんな君をおちょくる様で悪いね」 「何言ってんだよ、お前だって勝ちに来たんだろ」 「はぁ‥まぁ見てくれ」 「どれどr‥」 ショウジが硬直している。
2013-09-08 22:33:06「そう、コイツが‥戦闘員だッ」 「そんなんアカン!」 「それにしてもセンシマンを使ってる人を見ないんだよなぁ、同時期に発売されている筈なのに‥」 「問題そこじゃないだろうと思うんですが」
2013-09-08 22:34:25と、そこでCCMに通知が届く。大会運営からだ。以下の様にトーナメント表が確定致しました、とある。タクヤとショウジが同じブロックにいる為、決勝のバトルロワイヤルに出られるのは(上手く勝ち上がっていったとしても)どちらか一人だ。
2013-09-08 22:38:39「もうそろそろ試合か」 「じゃあエリア決勝で死合おうか」 「落ちんじゃねーぞー」 「その言葉まさしく言霊返し」 軽口を交わしつつタクヤとショウジは各々の戦場へと向かう。
2013-09-08 22:40:38「らふぁふぁ。このミルクティーを嬉しさと一緒に呷れると信じて!」 タクヤは一人、そう呟きつつ戦闘準備を始めるのであった。 Eight-Eight No.2 『大会』 Tto be continued‥
2013-09-08 22:48:26