旭丘大戦最終巻最終章前編〜旭丘決戦、裏切りと真実〜

ついに始まる旭丘決戦・・・彼らの世界の真実とは?裏切りとは?2年にわたって展開した旭丘大戦、最終章!
0
情熱の赤色 @passion_red_sky

旭丘大戦最終巻最終章前編〜最終決戦、裏切りと真実〜

2013-09-18 21:47:17
情熱の赤色 @passion_red_sky

彼こそ、西軍の切り札だった。そして世界は崩壊へ向かって行く。 現役軍臨時総司令官岡田大将、旭丘決戦中のメモより

2013-09-18 21:47:42
情熱の赤色 @passion_red_sky

「・・・それで、最後の戦いに向かって行ったんですか?」インタビュアーがOB4人に聞いた。「うん。なんだかんだみんな結託したからね。」「俺は閉じ込められてたけどな。」おじさんが突っ込む。

2013-09-18 21:48:26
情熱の赤色 @passion_red_sky

「・・・そういえば、なんでおじさんは牢獄で中部軍に指示出せたんですか?」「ん?ああ。それはたまたま牢獄が元電気部部室で・・・昔の無線機引っ張り出せたんだ。それでなんとか繋いでモールスを送ったんだよ。」「・・・それってたまたまですかね?」

2013-09-18 21:48:47
情熱の赤色 @passion_red_sky

「わからん。なにぶん、あれきりあの司令室には行ってないしなぁ。」「そうですよねぇ・・・」「・・・ありがとうございました。これで終わりたいと・・・」「ちょっと待って。」「はい?なんでしょう?」

2013-09-18 21:49:17
情熱の赤色 @passion_red_sky

「君は・・・いったい誰なんだ。何をしようとしているんだ。」インタビュアーは一瞬、詰まった。そして顔を曇らせ、また記者の顔に戻った。「・・・知りたいんですか?」「俺たちに聞く権利ぐらいあるだろう。」

2013-09-18 21:49:37
情熱の赤色 @passion_red_sky

「・・・僕は、旭丘高校生徒会長です。」「・・・は!」「正確には、だった。が正しいですけど。でも今の旭丘には・・・つながりが消えてしまった・・・それを取り戻すためには・・・!」「まさか・・・!」

2013-09-18 21:50:35
情熱の赤色 @passion_red_sky

「あの機械を復元するしかないんですよ。もう一度。あの世界を作り上げて、旭生のつながりを取り戻すんです!」「やめろ!もう・・・あの機械の被害者は出したくないんだよ!」

2013-09-18 21:51:01
情熱の赤色 @passion_red_sky

「仕方の無いことです先輩。もう一度、あの言葉を再現するんです。僕らは・・」『僕らはここにいた。その印としてここに名を刻む。旭丘防衛軍。』奥から一人の青年が歩いてきた。「・・・あなたは。」

2013-09-18 21:51:42
情熱の赤色 @passion_red_sky

「旭丘防衛軍海軍司令官。熱血少将だ。」「何故あなたがここに?」「君に、用があってね。」「私に、ですか?」「そう、君に。」「・・・まあいいでしょう。どちらにせよ。これからお伺いしようと思ってたところですよ。最後の取材として、ね。」

2013-09-18 21:52:23
情熱の赤色 @passion_red_sky

「そうか。ならよかった。手間省けたってところか。」「ええ。」「でも先に言わせてもらう。君は重要な部分を見落としている。いや、まだ見てないというべきか。」「どういうことですか。」

2013-09-18 21:52:52
情熱の赤色 @passion_red_sky

「あの世界にいると、現実との区別がつかなくなってしまう。それどころじゃない、精神自体がやられてしまう。」「そんなこと知ってます。ここまで取材してきたんですから。」「それでもやめる理由にはなると思うが・・・実は発表されてない事が一つある。」

2013-09-18 21:53:07
情熱の赤色 @passion_red_sky

「なんですか?」「あの世界は・・・機械は、旭生全員のつながりを、絶ってしまう。OB含めてな。」「・・・」「今の君とやろうとしていることとは正反対の結果を生み出してしまうんだよ。完全に取り込まれるとな。」インタビュアーは黙ったままだった。

2013-09-18 21:53:47
情熱の赤色 @passion_red_sky

「立ち話もなんだ。ちゃんとしたところで話そうじゃないか。あともう一人、会わせたい人がいる。」「・・・わかりました。」「先輩方、ありがとうございました。」「いやいや、ちゃんと伝えたさ。あとは任せたよ。」「ありがとうございます。」そう言って、熱血元少将と記者は水さわを出た。

2013-09-18 21:54:23
情熱の赤色 @passion_red_sky

「・・・はあ。いろいろ話したら腹減っちゃったよ。塩バター一つ!」「あ、おじさんずるいです。名古屋一つ!」「じゃあおじさんのおごりで。」「えええ、おじさんニートだからお金ないよ。」「まだニートやってんすか・・・」

2013-09-18 21:54:53
情熱の赤色 @passion_red_sky

記者と熱血元少将が向かったのは、生徒会室。「待ってたよ。ノーウェイ。」「ごめんごめん、ちょっと手間取っちゃって。」そこにいたのは、またまた青年。「岡田・・・臨時司令官ですね。」「元、だけどね。」「じゃあ、話そうか。話すなら・・・最終決戦からか。」

2013-09-18 21:55:29
情熱の赤色 @passion_red_sky

そう言って彼はメモを取り出した・・・

2013-09-18 21:55:40
情熱の赤色 @passion_red_sky

「栄臨時基地占領、基地防衛戦力の5割を消耗しました。」「守山防衛基地は東軍の砲撃を受け使用不可になりました。同時に今池基地も占領されました。」西軍本部では司令官が状況を伝えている。淡々と、不気味なぐらいただ淡々と。

2013-09-18 21:56:53
情熱の赤色 @passion_red_sky

「・・・全軍に指示を出せ。最終戦闘配置に着かせろ。」「はっ!」西軍総大将であるかーくんが指示を出した。「・・・伏兵を出すんですね。」隣にいるきゃんど中将・・・ではなく西軍総大将補佐が話す。「ここまではわざと負けていたに過ぎない。ここでまとめて倒すためにな。」

2013-09-18 21:57:17
情熱の赤色 @passion_red_sky

「しかし、戦力差は明らかなんじゃ・・・」「我々は中部軍の技術を受け継いでいるのだ。そんなもの・・・」かーくん総大将は後ろにあったスイッチを押した。すると研究室への扉が開く。「この戦闘ロボットが解決してくれる。」そこには、人間型のロボットがあった。

2013-09-18 21:57:53
情熱の赤色 @passion_red_sky

「戦闘力抜群、集団でいれば、長くはないがそれなりに持ちこたえてくれるだろう。」「なるほど・・・」「それに、配置場所がこれまた絶妙なんでな。それまでに、ここは最後の凖備をしていればよい。」「了解です。」

2013-09-18 21:58:20
情熱の赤色 @passion_red_sky

名古屋駅籠城会戦後、西にいた現役軍、中部軍、東にいた東軍共に進軍を開始。各地の西軍拠点を撃破、占領し、ついに旧現役軍絶対防衛圏に到達した。

2013-09-18 21:59:16
1 ・・ 5 次へ