三宅洋平氏「農業を教育に」から考えたこと

農「業」は滅ぶとも「農」は滅ばじ。
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ろろ @roro_yameroTPP

僕が注目している三宅洋平さん@MIYAKE_YOHEI の主張の中に、「義務教育課程に農業を取り入れたらどうか」というものがあります(以下のリンク等参照)http://t.co/oti64gTQS4 彼のユニークなところですが、ここには今の社会が抱える根本的な問題が隠れています。

2013-09-21 09:18:00
ろろ @roro_yameroTPP

その問題とは、「今の経済システムはヒトの自律を阻害することで成り立っている」ということです。三宅洋平氏の言わんとするところは、義務教育9年で農作物を作る方法を覚えれば自分で自分を活かす手段になるということだと思いますが、それをやってしまっては都合が悪い人たちがいるのです。

2013-09-21 09:21:04
ろろ @roro_yameroTPP

三宅洋平さんが「自分で農作物を作れるようになろう」というと、おそらく返ってくる反論が「効率が悪い」というものです。農業は農家がやるもので、消費者である我々はそれを買えばいいということです。農地法が、農家以外の者に農地を保有させないとしているのもそういう考えがベースにあります。

2013-09-21 09:23:25
ろろ @roro_yameroTPP

確かに、今の社会では、プランターでネギやミニトマトを栽培するより、スーパーで買うほうが「楽」だし「低コスト」ではあります。しかし、これはあくまで「作った者が売ってくれる」から効率的なのであって、実は相手の都合によっては、生存に必要不可欠なものが手に入らなくなることを示しています。

2013-09-21 09:25:38
ろろ @roro_yameroTPP

よく「食料安全保障」ということが言われ、輸入に依存すると国益が害されるということが言われます。しかし、これはヒト対ヒトの関係でも同じなのです。貨幣で生存手段をやりとりすることは、効率的ではありますが、相手方への依存を生み出すことになるのです。

2013-09-21 09:26:54
ろろ @roro_yameroTPP

依存という点では、農家の側も同じです。今の社会では、農家が生産を続け、生活を成り立たせるにはカネが必要不可欠です。そのカネを出す企業や個人から「外国のものの方が安くていい」と言われてしまえばそれまでなのです。貨幣によるやりとりには、こういう「競争」がつきまといます。

2013-09-21 09:29:24
ろろ @roro_yameroTPP

日本の農業は衰退しており、今のままでは近い将来完全に滅びます。その一番の要因は、経済システムもさることながら、「農作物は買うもの」という先入観にみんなが縛られているからではないでしょうか。農業教育に、「仕事を取られる」農家自身が全面協力すれば、事態は大きく変わると思います。

2013-09-21 09:31:22
ろろ @roro_yameroTPP

三宅洋平氏の「農業教育」に関する発言を載せておきます。「小1から中3まで9年間農業をやったこどもが、15歳、卒業するとき、 君は将来なんになりたいの? うん。おれ下手だけど絵描きになる。 食いものの作り方しってるから食ってけるし。」 これが、「自律」という考え方です。

2013-09-21 10:13:32