即興ニンジャよたばなし バトル・オブ・コンプティーク #3
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藻類(nsfw)
@kunshomo_actual
（前回までのあらすじ）危険なネイビー妄想狂人ニンジャ、アドミラルは警備クローンヤクザ、そして警備ニンジャフレイムスロワーを無法極まるアンブッシュにより殺害。 そのニンジャソウル痕跡を猟犬のごとく追跡し、メガフロト中央ショッピングモールへと潜入した。
2013-09-23 21:38:57
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長い時間の経過と共に降り積もった埃が地層のように折り重なり、明かりも疎らな廃モール通路。 古代遺跡めいた様相を呈する通路をバイオパンサーのように身を屈め、 通路の角に差し掛かる度に油断の無いクリアリングを行いながらしめやかに進むのはアドミラルである。
2013-09-23 21:41:20
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アドミラルは順調にフレイムスロワーのニンジャソウル痕跡を辿り、警備センターから、メガフロートの中心にそびえ立つ巨大ショッピングモールの下層階への侵入を果たした。彼が進む通路の両側には極彩色のPVCノボリや広告ポップが潮風による風化を免れ、この空間に異質な彩りを添えている。
2013-09-23 21:43:59
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「イムヤ！」熱狂的な歓喜と共にアドミラルが端末についたボタンを操作すると、まだ生きていた在庫管理用端末の スリープが解除され、自動的に案内画面が立ち上がる。
2013-09-23 21:51:26
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パスワードによる認証の無いUNIXなど現在では考えられぬが、その昔、電子戦争以前はこうした 公共端末には特にセキュリティは設けられず、だれでも自由に使うことができたのだ。 現在と違い、ハッカーカルトによる無線LAN汚染や攻撃も殆ど無かった頃にはそうした端末が一般的であった。
2013-09-23 21:53:08
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「ようこそドスエ。知りたい情報を入力してください」 古めかしい合成マイコ音声が再生される。 システムは生きている！アドミラルはキーをタイプし「テ・ツ・バ・ン・ド」（編注：鉄礬土 ボーキサイトの和名）と入力！ タイプ速度は実際速く、ハッカーで言えばスゴイ級に匹敵した！
2013-09-23 21:56:43
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キャバァーン！電子効果音と共に保管場所が点滅して表示される！「DIYフロア、ぬ-11にありますドスエ」 「ファハハ！ナカチャン！」 アドミラルは狂喜しながらも続けてキーボードをタイプ！「ジ・ョ・ウ・ホ・ウ」と入力！ タイプ速度は実際速く、ハッカーで言えばスゴイ級に匹敵した！
2013-09-23 22:00:42
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キャバァーン！電子効果音と共に、上層階の地図上が点滅して表示される！「書店、情報誌コーナーは4階ドスエ」 合成マイコ音声によるアナウンスが流れ、書店の情報誌コーナーの場所が表示される。 アドミラルが続けて情報を得んとキーボードをタイプ！「ダ・ン・ヤ」と入力しかけたその時である！
2013-09-23 22:02:50
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「通信エラードスエ。お手数ですがサーバーとの接続を確認して再起動な。」 エラー画面と共に、 制服姿の少女が猫を抱えた画面が表示された！「ヌウーッ！」歯噛みするアドミラル！ 「アッコラー！？」「ダッテメッコラー！」更にタイミング悪く巡回警備クローンヤクザが倉庫フロアへと現れる！
2013-09-23 22:06:13
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アドミラルは状況判断した！再び接続を試みるか、あるいは警備クローンヤクザを素早く殺すか！？ 更なる物資が手に入る可能性はあるが、任務失敗しては無意味！端末からの情報入手は諦め、包囲網を突破すべし！
2013-09-23 22:09:40
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ブガー！ブガー！ブガー！警報ブザーが鳴り響く！ヤクザシューズの威圧的な足音を響かせながらクローンヤクザたちが 次々と侵入者を発見したフロアへ駆けつけ、直ちに攻撃を開始！ TAPTAPTAPTAP！アサルトライフルによる一斉掃射がアドミラルを襲う！
2013-09-23 22:13:09
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「イヤーッ！」アドミラルは大きく不規則なサイドステップを繰り返しながら手近のヤクザへと襲いかかる！ 「グワーッ！」クローンヤクザは力任せに背骨をへし折られ即死！
2013-09-23 22:13:33
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「イヤーッ！」アドミラルは大きく不規則なサイドステップを繰り返しながら手近のヤクザへと襲いかかる！ 「グワーッ！」クローンヤクザはケリ・キックの直撃をくらい、後ろに吹き飛びながら即死！
2013-09-23 22:13:52
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「スッゾ！」「スッゾコラー！」「スッゾスッゾコラー！」数人のクローンヤクザがアドミラルに瞬きする間に ネギトロにされるも、増援のクローンヤクザが次々と現れ際限がない！ TAPTAPTAP！クローンならではの統一感のある攻撃が次々と追加される！
2013-09-23 22:16:48
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それに伴って空間内を飛び交う銃弾も等比級数的に増加して行き、 ついにはニンジャ反射神経を持ってしても避けきれぬ量へと達した！ 「イヤーッ！……グワーッ！？」
2013-09-23 22:18:59
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手近のヤクザへと襲いかかろうとしたアドミラルの腕に銃弾が命中、装束の白い袖を朱に染める！ しかしアドミラルは瞬時に無事な方の肩を前にし、低い姿勢の突進！ クローンヤクザに痛烈なタックルを叩き込み、その後ろに居たクローンヤクザ軍団諸共に突き崩し囲みを強引に突破！オスモウ！
2013-09-23 22:21:27
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「チェラッコラー！」「アッコラー！」クローンヤクザたちがバタバタと通路を走り、 地層のように折り重なっていた埃がもうもうと舞い上がる。 「ゲホゲホーッ！」「テメッコラー！」 侵入者を見失ったクローンヤクザたちはプログラムされたとおりに侵入者捜索へと移行していた。
2013-09-23 22:24:52
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「フフフ……マヌケどもめが。ボーキサイトはこの隙に接収させてもらうぞ！」 不敵に呟くアドミラルがいるのは、それを見下ろす天井ダクトの中である。その左腕に巻かれた応急包帯には血が滲んでいた。 彼は追跡を振り切るため、抜け目なく発見した通風ダクトに入り込み移動を開始したのである。
2013-09-23 22:28:53
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通風ダクトは実際狭かったが、細身かつ嵩張る装備を一切つけていない彼にとっては造作も無い事である。 素早い匍匐前進！アドミラルのニンジャ方向感覚には目的地がはっきりと掴めており、そちらの方向へと一目散に進む。
2013-09-23 22:31:03
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コケシマートの実際広い敷地内を途中遠回りしながらも、アドミラルは目的地周辺に辿り着く。 換気口のカバーを破壊し、通風ダクトから素早く這い出て周囲を警戒する。倉庫フロアの柱には「ぬ-11」のミンチョ文字が書かれている。ブルズアイ！
2013-09-23 22:35:07
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アドミラルはコンテナに飛びつき、蓋をこじ開けた。中には鈍い輝きを放つ直方体が満載！ ボーキサイトインゴットだ！更に壁際の棚に置かれたバケツを発見！高速修復材だ！ 「ムッチャン！」バイオフロシキに詰め込む！
2013-09-23 22:36:55
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更に棚に収められた物資の中から使えそうな物を片っ端から詰め込み、 嵩張らぬように可能な限り小さくまとめていく！次々と物資がパズルゲームめいて収納されていき、 最終的には持ちやすい大きさに収まった！フシギ！
2013-09-23 22:39:39
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戦利品をあらかたバイオフロシキに詰め終えたアドミラルは原始的電子ロックのかかった扉を破壊。 倉庫ブロックの薄暗い通路へと躍り出るとならんだ扉を素早く破壊し、唯一彼が持ち込んだ装備である発煙筒に次々と点火、それぞれの倉庫ブロックに投げ込んでいく。
2013-09-23 22:43:33