まず日本人が目にする「海外のゲームイベント」って、だいたい企業が主体的に関わってるし、運営スタッフも知識のある人間であるはず。そこには企業のプロモーションとしての意図があるし、産業を成長させるねらいがある。ただし試行錯誤の過程は日本人が見るころには終わってる。
2013-09-24 02:14:18で、現状日本のPCゲーイベントは根本的に素人であるユーザーが主体になっていて、さらに社会人が片手間にやっているか、経験の乏しい学生が動いている。つまり圧倒的に時間が不足しているか、試行錯誤の最中なのだけど、視聴者は別の完成図を知っているから、結果的に拙いものに見える。
2013-09-24 02:17:07つまり、ノウハウも時間も足りないのだけど、視聴者は目が肥えてるからそこに齟齬があるわけなんですよね。これはもう構造的に仕方ないもので、スーパーマンみたいな人が出てくるのを待つしかない。人やお金集めて解決する問題じゃないですからね。
2013-09-24 02:22:48お金で解決しないのは、つまり日本のe-sportsを事業として運営できるだけの将来性を見て動かせなければ、社会人が片手間にやるとどうしても限度があるってことです。形態として惜しかったのはCyacなんでしょうけど、ビジョンと人の使い方が間違っていました。
2013-09-24 02:25:47人が足りないのは、一つのイベントを運営できるだけの知識や経験があってかつ長期的にe-sportsに関われる人が足りないって意味です。この長期的っていうのがポイントで、「Riot社員」とか「Blizzard社員」でないぼくたちは、どこかでちゃんとした職を得ないといけなくなります。
2013-09-24 02:30:08察しのいい方なら話の展開が読めたかもしれませんが、日本のe-sportsは「ユーザー」が「ボランティア」で運営されるのに対し、海外のe-sportsは「企業」が「プロモーションの一つの手段として」運営されるので、大きな質的差異が生まれています。
2013-09-24 02:33:48じゃあ結論として「素人がやってるから大目に見ろよ」という話をしたいわけではありません。ただ、現実的にプロ野球と町内草野球大会くらいの差があることを前提にしないと、できることとできないことはありますよ、ということは知っておかないと話は始まらないわけです。
2013-09-24 02:35:51今回は"普段町内草野球大会を運営していたんだけど、なんか勝ち進むと東京ドームでプロチームと戦えるらしい"くらいの状況で、意欲がいくらあってもノウハウが足りないんですよね。一定期間内でなんとなく日程消化はできるけど、大会規定に基づいて厳格にルールを運用するノウハウが。
2013-09-24 02:39:16だいたいアマチュアのe-sportsで一番問題になるのがスケジューリングです。企業目線でやれば期日を切って出たければ合わせろ、で済みますが、ユーザー視点で行くと、なんとかベストメンバーでベストな試合をしよう、となります。そこで日程調整という問題が生まれてしまうのです。
2013-09-24 02:42:04話が逸れました。仮の結論として、日本のe-sportsの問題点は、長期的なビジョンの欠落に乏しいことだと思います。ESLが求められているのか、ユーザー大会が散発していればいいのか、そこが見えてこないとスタッフが集まらないのは当然です。そういった点では今大きな転換期を迎えています。
2013-09-24 02:51:45JESPAは事業としてはたぶん死にました。もちろんKESPAでさえ成功しているとは言えません。RiotやBlizzardは日本に拠点を置くでしょうか。それを待つのも一つの方向性ではあります。そして前述のツイートには主語が欠落しています。「誰が」長期的なビジョンを持つのか。
2013-09-24 02:54:11一番書きたかった実況解説の話。前の話と重なりますが、根本的にプロとアマチュアで質に差が出てくるのは当然なので、問題なのは優秀なアマをどう確保するか、ってことだと思います。そして、その基準は何か。
2013-09-24 03:02:22ゲームに関する深い知識と理解、時間的な融通、当然ながら喋る技術。そうすると自ずと分母は減っていくのですが、普段プロを見慣れている視聴者はどうしてもギャップに苦しんでしまうわけです。そこに大きな悲劇があります。
2013-09-24 03:05:12実はこれは日本だけの問題ではなく、例えばESLのLoL実況ですらフォーラムで視聴者が怒り狂っていたことがありました。(casterは当然ボランティア)。そうしたときに、運営側がどういった改善策を進めるかが今の一番の問題となるのではないでしょうか。
2013-09-24 03:08:16結論から言うと、技術がある人が時間を作るより、時間がある人が技術を磨くほうが容易だと思われるので、「できる人が上手くなる」しかないんですよね。もちろん、できる人が時間を作ってくれればいいんですが、前述の通りスケジューリングが一番の問題なので、運営側が時間がある人を求めるのは当然。
2013-09-24 03:13:32ぼくの主張をまとめると、日本のe-sportsは現状では構造的に収益が望めないため、ボランティアによって運営されている。そのため、スーパーマンが誕生するのを待つしかない。それは、ボランティアのままプロ並のマネージメントができる人か、収益性のある事業を立ち上げられる人である。
2013-09-24 03:16:39視聴者はどんな意見や感想をもっても述べてもいいと思う。ただし、現状を見るとどうしようもないところが多いので、もう少し優しい気持ちをもってあげるとみんなちょっとだけ幸せになれると思う。
2013-09-24 03:18:39実況解説に関しては、運営がきちんとビジョンを持つべきだと思う。そして人選のプロセスを明確にし、技能向上のために力を尽くして欲しい。そうでなければ、ただ矢面に立たされてバッシングを受けるので、ただでさえ少ない分母がもっと減ってしまう。
2013-09-24 03:21:28ただぼくの持論として、バッシングより見向きもされないほうがコンテンツにとっては恐ろしいと思うので、日本でe-sportsイベントを運営する人はどうやって意見や要望を取捨選択していくのかが鍵だと思います。ただ、言う人も優しく言ってあげればお互いのためだと思います。
2013-09-24 03:27:19