椅子は研究しないッ!! by ProfMatsuoka

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Satoshi Matsuoka @ProfMatsuoka

日本の大学でもテニュア制が段々導入されつつあり、松岡も大賛成だが、注意しないとこのような惨事も。 http://bit.ly/bX6eTF ちなみに記事中の「教授」は"Professor"の誤訳で、正確にはテニュア前だからAssistant Professorで「助教」が正しい。

2010-02-13 14:37:29
Satoshi Matsuoka @ProfMatsuoka

我が国もテニュア制と反するような、大学未経験者を准教授でいきなり採用するのは止めるべきだと思う。昔はトップ大学は縦パイプ的囲い込みで選別エリート養成を行っていたが、オープンにり若手への研究資金が潤沢になった今、逆に厳しい選別を行うテニュア制の緊張感がないと若手が「だらける」感が。

2010-02-13 14:47:17
Satoshi Matsuoka @ProfMatsuoka

例えば松岡の旧友は某国立研究所で若手の研究員時代、各地跳び回って活躍していたが、上司に「xx君は椅子が暖まる暇がないねえ」と皮肉を言われ、「椅子が研究するわけではないですから」と言い返したそうだ。なけなしの研究費を旅費に投資し、分野で有名になり、論文参照数も増やす努力の結果だ。

2010-02-13 14:54:58
Satoshi Matsuoka @ProfMatsuoka

松岡の椅子も研究しないので:-) 2.5万円のを10年以上使っている---研究設備や旅費や学生の設備や雇用に全部お金を使ってしまうし、大きなプロジェクトは評価が厳しいからだ。例えばTSUBAMEは年間何億だが、当然厳しいコスト管理を行っているし、結果の正当化を常時行っている。

2010-02-13 15:08:07
Satoshi Matsuoka @ProfMatsuoka

無論若手はそのような大きなプロジェクトを直接運営することはまずないので、例えば小規模プロジェクトではあえて厳しい評価はされない。よってテニュア制等で将来そのようなリーダーシップをとれる、厳しい評価を受けるのに耐えられる人材であるか選別を行うわけだ。

2010-02-13 15:12:19
Satoshi Matsuoka @ProfMatsuoka

そう、それは逆に大問題なのです。若手の特任化はきちんとしたテニュア制の代替えにはならない。例えば多くの場合3年となっているが、それは国際標準である6年の半分である。若手が3年で何をしろというのだろうか。@kenji_rikitake も現実は全教員の任期付き特任化ですよね

2010-02-13 15:33:55
Satoshi Matsuoka @ProfMatsuoka

逆に単に特任にしただけでは、テニュア評価の平準化されたきちんとした審査基準ができにくい。論文数だけでなく、より重要な被参照数・受賞・獲得資金・人材育成など、全てにわたって分野ごとの基準を制定した形で審査を行わなくてはならない。特任=>常勤というハードルだけなのは曖昧すぎる。

2010-02-13 15:36:28
@kenji_rikitake

@ProfMatsuoka tenureを保証するものは,実は大学あるいは研究機関内部での人材育成システムであり,問題はその内部のシステムが崩壊しているから,人材を「正社員」=tenure付きで雇えない,のかな,と思っています.

2010-02-13 15:36:41
Satoshi Matsuoka @ProfMatsuoka

確かに類似ですね。ただしテニュアはとれないとクビですから、そのあたりは完全任期制で、いわゆる昔の「万年助手」の話とはちょっと違いますね。@kenji_rikitake 要するに日本の助手に関する悲劇(あえて旧名称を使っています)と同様の事件。。。

2010-02-13 15:41:09
@kenji_rikitake

@ProfMatsuoka まあ(特に国立)大学の場合,公務員制度の影響が大きいのだと思います.

2010-02-13 15:43:04
Satoshi Matsuoka @ProfMatsuoka

RT @kenji_rikitake @ProfMatsuoka tenureを保証するものは,実は大学あるいは研究機関内部での人材育成システムであり,問題はその内部のシステムが崩壊しているから,人材を「正社員」=tenure付きで雇えない,のかな,と思っています.

2010-02-13 15:58:34
Satoshi Matsuoka @ProfMatsuoka

はい、先に書いたように人材流動性のない日本は白い巨塔人材育成方式、それがある米国では人材が移動しながらの全体育性+選別+評価方式をとって来た訳です。例えば一部を除けば学部と大学員と教員としての所属が同じである人は珍しい訳で。RT @kenji_rikitake

2010-02-13 16:07:15
@kenji_rikitake

@ProfMatsuoka とすると,最大の問題は,人材流動性を保ちつつ評価ができる仕組みも経験もない日本固有の事情なのかもしれないですね.→「例えば一部を除けば学部と大学員と教員としての所属が同じである人は珍しい訳で。」

2010-02-13 16:09:57
Satoshi Matsuoka @ProfMatsuoka

米国式の長所は、成長分野の自己再生的増殖力が高まることが大きい。例えばUC BerkeleyでPh.Dをとった最優秀の人材が、必ず他大学にのれん分けされる。なので象牙の塔ができにくい。ただし、内部で長期間観察している訳ではないから、経過評価が必要だ。それがテニュア制の真髄だ。

2010-02-13 16:17:46