20101006武富士債権者説明会概要（東京開催）＆会社更生法”ＤＩＰ型”とは

はっちぃ @8hatchy8

本日、日本青年館で開かれた武富士の債権者説明会について、一部シェア出来ればと思います。

はっちぃ @8hatchy8

【武富士債権者説明会1】出席者紹介の後、吉田純一代表取締役の挨拶。会社更生法の適用についての概要とお詫びの言葉。 #kashikin

はっちぃ @8hatchy8

【武富士債権者説明会2】保全管理人の小畑英一弁護士(ロプロやSFCGの案件も手がけている)より、会社更生手続開始申し立てに至る経緯の説明。今回の更生手続きはディップ型。 #kashikin

はっちぃ @8hatchy8

【武富士債権者説明会3】会社更生にあたり今後のポイントは3つ。1)過払債権者への告知 2)スポンサー選定 3)手続きの適正の確保。 #kashikin

はっちぃ @8hatchy8

【武富士債権者説明会4】過払債権者への告知についてはとりわけ重要であるという認識。現時点で分かっている過払債権者は11万3千名、金額は1713億円。この数字には潜在的過払債権者は含まれていない。 #kashikin

はっちぃ @8hatchy8

【武富士債権者説明会5】過払債権者に個別告知は現時点ではしない方針。プライバシーの観点(家族に知られたくない等)より。テレビCMや広告などを最大限活用し、更生債権届出を呼びかけていく。 #kashikin

はっちぃ @8hatchy8

【武富士債権者説明会6】会社更生手続の大まかな流れとスケジュールの説明。9/28に更生手続開始申立。今後の流れは更生手続開始決定(11月前半頃)→債権届出・債権調査・財産評定→更生計画案の立案(平成23年夏頃)→更生計画案の決議、認可。 #kashikin

はっちぃ @8hatchy8

【武富士債権者説明会7】過払金債権の取扱について。これまでの取引で発生した過払金債権は更生債権となり、該当者は更生債権届出が必要。本社コールセンターに連絡を。コールセンター、現在は300回線で対応中だが、 不具合などもあり依然繋がりにくい状態。 #kashikin

はっちぃ @8hatchy8

【武富士債権者説明会8】すでに提起されている過払金返還請求訴訟については、保全管理命令により中断となっている。 #kashikin

はっちぃ @8hatchy8

【武富士債権者説明会9】今後の対応について。東京地裁の指導監督のもと、調査委員による調査に協力しながら再建を目指す。債権者に少しでも多くの弁済額が確保出来るようにつとめたい。 #kashikin

はっちぃ @8hatchy8

【武富士債権者説明会10】その後、質疑応答。過払債権者代理からの質問が目立ったが、債権者本人からの厳しい指摘や中小企業への対応に関する追及あり。 #kashikin

はっちぃ @8hatchy8

【武富士債権者説明会11】配布資料より。Q今後の返済義務は？ Aこれまで通り返済を。ただし、利息制限法所定の利率による引き直しで残元金が減少もしくはなくなる可能性も。引き直し後の金額は、ATMやコールセンターで案内。いつごろ正式回答出来るかは不明。 #kashikin

はっちぃ @8hatchy8

【武富士債権者説明会12】質疑応答の中で私が1番気になった指摘。H13以降、過払金返還請求が増加の一途を辿った。にも関わらずグレーゾーン金利での貸付を続け、H18の貸金業法43条のみなし弁済の要件に関する最高裁判決後も対応不十分だったのではないか？ #kashikin

はっちぃ @8hatchy8

【武富士債権者説明会13】小畑保全管理人の回答「当時の経営者の認識の問題。ここでは回答出来ない。今後、この点は経営責任調査の対象となるだろう」 #kashikin

はっちぃ @8hatchy8

本日開催された武富士の債権者説明会についての概要でした。質疑応答は、こちらでは書き切れませんがとても興味深い指摘が多くありました。ご興味お持ちの方は、個別に鉢須まで。以上です。 #kashikin

はっちぃ @8hatchy8

恥ずかしながら、ディップ型の会社更生とはどういうものなのか、イマイチ良く分からない。

はっちぃ @8hatchy8

RT @naonorikato: @mikeexpo @yuko_h 倒産法の専門ではありませんが、私でお答えできる範囲で。所謂DIPというのは倒産手続を債務者が財産の管理処分権を持ったまま進めていく手続です。民事再生は原則これです。逆は破産法で管財人が管理処分権を持ちます。続く。

はっちぃ @8hatchy8

RT @naonorikato: @mikeexpo @yuko_h 会社更生は原則管財人が管理処分権を持ちます。DIPは経営者にとってみると、経営権を失うわけではないので使い勝手が良いです。そんな訳で民事再生は人気の制度になりました。ところで、裁判所では、民事再生は破産部が、会社更生は商事部が扱います。後少し。

はっちぃ @8hatchy8

RT @naonorikato: @mikeexpo @yuko_h 民事再生が人気のため、会社更生の出番が減って商事部は少し淋しくなりました。そこで制度間競争が起こり、会社更生でも近年はDIPを認めるようになりました。以上、ざっくりとしてますが。あくまで専門じゃないので、誤解もあるかもしれません。

はっちぃ @8hatchy8

@naonorikato　ありがとうございます！とても勉強になりました。１点だけ、質問があるのですが、今回の武富士の件で言うところの”債務者”と”債権者”が誰なのか、混乱しております。債務者が経営権を握っているということは、武富士の経営陣が債務者ということでしょうか？

はっちぃ @8hatchy8

RT @naonorikato: @yuko_h 私が説明の中で債務者と呼んだのは、倒産者すなわち武富士のことです。一般にはそういう言い方になります。ところで、ややこしいのは、いわゆる過払いの債務者というのは、もとはお金を借りていた立場なので債務者と呼ばれていますが、更正手続の中では武富士に過払金を返せ 続く

はっちぃ @8hatchy8

RT @naonorikato: @yuko_h という立場なので、債権者として扱われます。なので、過払の債務者が武富士をコントロールするわけではないです。

はっちぃ @8hatchy8

@naonorikato なるほど！とても分かりやすい説明をありがとうございます。更生手続きの債務者と過払いの債務者を混同しておりました。とてもすっきりいたしました！！

はっちぃ @8hatchy8

【自分用整理メモ】武富士の会社更生の件。ここでいう債務者は武富士。過払い問題の債務者はお金を借りている人のこと（債権者は武富士）。