- Sayolanthe
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そしてサラザールは…これ今も不思議なんだけど、ハリポタ魔法界の薬学って「Potions(水薬)」一択なんですよね。「pharmacy」でも「medicine」でもない。リキッドな存在であるというところで……水……元素……あとスリザリンと薬学についてはもう少しふれたい。
2013-10-01 19:24:40スネイプが魔法薬学を担当しているのは、モデルの(イケオジ)先生が化学の担当だったため。…なんだけど、先代の蛇寮寮監だったスラグホーンも魔法薬学の担当。「Potions」という科目がスリザリンの特質を表していると考えてみるのも面白いかもしれない。
2013-10-01 19:30:59「Poison(毒)」と「Potion(水薬)」は同じ語源であり、「Pharmacy(薬学)」の語源は「Pharmakeia(霊薬/魔術)」。パラケルススは「毒のない物質など存在しない。すべての物質は用量次第で毒にも薬にもなる」と述べるように、毒と薬は表裏一体。
2013-10-01 19:42:52ここで、Pharmakeiaという語から派生したギリシア語のPharmakon(パルマコン)という語がスリザリンを読み解く鍵になってくる。「毒にも薬にもなるもの」。善悪、プラスマイナスどちらとも決められないもの。デリダがパロールとエクリチュールの話で言ってるアレ。
2013-10-01 19:52:24脱構築の話まで行くと脱線するし、なにより私が哲学不得手すぎて死にそうなので深くは突っ込まないけど、つまり、スリザリンって「三つの寮の敵」として、とにかく一方的に偏見をもたれがちな寮なんだけれど、実はもっとも両義的な寮だと思うんです。
2013-10-01 19:57:41スネイプとレギュラス。物語の最後でどんでん返しの役目を担ってたのは、両方スリザリン生ではなかったか。彼ら「毒にも薬にもなりうる、両義性をもったスリザリン生」の存在が、物語が終わったとき問いかけるのは、「蛇寮は悪なのか、他の三寮は果たして善なのか?」という問いだ。これが脱構築。
2013-10-01 20:00:05ロウェナは鷲にせよカラスにせよ「鳥」がシンボルになっているところが、呪文学。呪文は言葉であり、古代ギリシア語などを見るに言葉は本来歌であった。歌は鳥のさえずり。ほら、呪文学!ロウェナ歌姫説!本当はこちらの方を熱く語りたかった…けど…とりあえずポタモアをやる…
2013-10-01 20:05:36公式がやってきた!
この日の夜にPottermoreのGoF1-10章が解禁、「色彩」という新情報記事によって創設者クラスタに激震走る…!
10/1解禁分のPottermore新情報の訳第一弾です。GoF-7章『色彩について』 http://t.co/0ZV3uozK7b
2013-10-01 21:14:11>四つのホグワーツの寮は、四大元素とゆるやかなつながりを持っていて、それぞれの寮の色は元素によって選ばれています。グリフィンドールは(紅と金)は火、スリザリン(緑と銀)は水、ハッフルパフ(黄と黒、麦と土を象徴しています)は地、そしてレイブンクロー(青と銅、空と鷲の翅)は風を象徴しています。
>色彩というのは、ハグリッドとダンブルドアの「ルビウス(紅)」「アルバス(白)」というファーストネームをつけるときにも一定の役割を果たしました。このチョイスは錬金術によっているもので、これは特に『ハリー・ポッターと賢者の石』で大きな役割を果たしています。『赤化(ルベド)』と『白化(アルベド)』というのは、錬金術に必要な、謎に包まれた工程の一要素を、それぞれあらわしています。この文脈における色彩の象徴主義というのは、錬金術をすすめる過程で生ずる、ひとつひとつ異なった段階それぞれの、神秘的な意味を表しています(多くの人は、精神的な変容と結び付けて考えますが)。
ヘルガねえみてるかな!1000も前に作った学校がずっとずっと彼らの箱庭として愛されているばかりか、君たちのこともちゃんと、学校を作った偉大な魔法使いたちとして、いや、もう世界を司る存在として今でも沢山の人が君ら四人を愛してるよ!すごいよ!
2013-10-01 21:39:06鹿さんの「剣と鞘」の関係のゴドロウェちょう萌えるのと同じ感じであおいさんの四大元素でサラヘルは水と土、つまり「育む」関係。男と女、隠と陽、反目する関係でありながら交われば何かを育み培う二人なのですよ。
2013-09-28 22:57:57グリフィンドールが金、スリザリンが銀、レイブンクローが銅で、なぜハッフルパフが土の黒色なのかというと、魚や貝、"宝石"といった有機物/無機物は、昔のヨーロッパでは「土や海から自然発生する」と考えられていたからです。金、銀、銅のすべてを包み込む存在が、ハッフルパフの土です。
2013-10-01 21:35:27ダンブルドア(霊的な高みの存在)とハグリッド(大地に根差した存在)に出会った先の世界でハリーが見る父の像っていうと、シリウスやスネイプのような親世代キャラと取ることもできないですが、エーテルにして第五元素、手の届かない不可視な存在…と考えると、やはりジェームズだろうなぁ…泣ける
2013-10-01 21:27:31ハリー・ポッターの児童書として優れているところは、一巻と七巻が両方、錬金術を通じたイニシエーション(=ハリー自身の精神の統合・成長)という視点から読み解くことができるってとこだと思うんですよ。特に七巻。
2013-10-01 21:55:21スネイプとハリーが闇夜の中で息絶え(黒化=ニグレド)、ハリーが真っ白なキングズ・クロスでアルバスに出会い(白化=アルベド)、ネビルとハリーという二人の真紅の獅子寮生が、紅いルビーの剣と武装解除呪文の紅い閃光で悪を倒す(ルベド=赤化)という美しい展開。アルバスもしっかり活きてる。
2013-10-01 21:58:32しかし錬金術も大事だけど、魔法界で緑が「闇の魔術」を象徴する色だってはっきり定義されたとなると、リリーとハリーの翠のひとみの意味がさらに重要になってくるわけですよ…そこも是非…七巻三十二章あたりまでは待つんで是非……;;;
2013-10-01 22:11:48