茂木健一郎:「可塑性」についての連続ツイート(付録:岡田さんの時間モデル)
懐かしい話題w #otakingex RT @karasawasatoshi: 【夜話】第1弾「ガンダムを語ってみよう!」、今更ながらいたく感動。数年前、渋谷のJ-POPカフェで聴いた落語2.0"ガンダム落語"は、こういったかたちで完成していたんだな~と感慨深く思いました。
2010-10-07 06:25:24そのまま入社しちゃえ!w #otakingex RT @73note: やばい…明日も仕事だからはやく寝なくちゃと思いつつ、岡田斗司夫さん(@ToshioOkada)のひとり夜話のバックナンバー視聴が止まらない…。自分の何かが覚醒しそー
2010-10-07 06:25:53待ってます! #otakingex RT @solareca: 第一話のマンガ夜話で拝見した頃からのファンです!w 岡田さんと島本先生のtweetが並んでいたので思わずツイートさせて頂きましたw EXですが、今期は無理でも来期はきっと入社したいと考えてます、今後ともよしなに!!
2010-10-07 07:07:15可塑(1)人間の脳のもっとも素晴らしい性質は、「変わる」ことができるということである。創造性の最良の顕れの一つは、自分自身が変わることができるということ。脳の「可塑性」(plasticity)がその変化を支える。
2010-10-07 07:07:37可塑(2)一つの神経細胞が、一万の神経細胞と「シナプス」を通して結びつく。この結合パターンが思考をつくり、感情を支え、人格を形成する。シナプスの結びつきの組み合わせは無限にあり、その無限の可能性の空間を、「可塑性」を通して探求する。それが私たちの人生である。
2010-10-07 07:09:11ブログ、ちょっと書き足し。内田樹さんが先月の大阪講演で話していた思考法「西洋的無時間モデル」と、対する「東洋的有時間モデル」のサンデル正義論への応用について #otakingex http://bit.ly/9L2wJS
2010-10-07 07:09:29無時間モデル:因果律的に「Aという原因でBが生じ、その結果Cになる」という原因→結果が時間差ゼロで起きる、という思考法。無時間モデルを思考の中心に据えると、「正義とはなにか?」がいますぐ理解できる思考法やロジックを求めてしまう。 #otakingex
2010-10-07 07:10:17可塑(3)一千億の神経細胞の間に進行しつつあるすべての可塑性を把握することなど、とてもできない。今この瞬間も、あなたの脳は「ざわざわ」と変化し続けている。自分がどのような行動をとり、何を感じ、何を考えるかに依存して、脳はどんな方向にも変わることができるのだ。
2010-10-07 07:10:53有時間モデルその1:結果に対して複数の原因があり、それも多様な時間差で発生する。ひとつの結果にひとつの原因が対応できず、すべてを並記したマトリクスの組み合わせ+さまざまな時間差で因果が互いに生成消滅する。という思考モデル。 #otakingex
2010-10-07 07:11:13有時間モデルその2:結果に対して複数の原因&時間差がある。 「正義とはなにか?」を考える場合、数年後あるいは数十年後にストンと「わかる」というのもアリ、という思考モデル。 #otakingex
2010-10-07 07:12:01可塑性(4)英語ができるようになるといった能力の向上も可塑性の現れである。一方、ブッダが菩提樹の下で「悟り」を開くのも、可塑性の現れである。誰かが好きだと気付くのも、可塑性の現れである。
2010-10-07 07:12:09可塑(5)脳の中には、数個のシナプス結合を通してどのニューロンからニューロンにも到達できる「スモールワールドネットワーク」がある。局所的な計算においても可塑性が存在し、長距離の結合においても可塑性が存在する。この組み合わせが「奇跡」をもたらす。
2010-10-07 07:14:08可塑(6)脳の神経細胞がスモールワールドネットワークの中でいっせいに活動し、その瞬間に可塑性が生じて今までとは異なるように世界が見える。このプロセスが「ひらめき」である。「ひらめき」は、脳が可塑性という「オーケストラ」を強奏して、美しい響きを立てる瞬間なのだ。
2010-10-07 07:16:05「過去にさかのぼって因果が生じる」などの過去未来形もあるから、相関関係とは言えないRT @agujeta: これは相関関係とは別なんでしょうか。 RT @ToshioOkada: 有時間モデル:結果に対して複数の原因があり、それも多様な時間差で発生~ #otakingex
2010-10-07 07:16:12可塑(7)シナプス結合を変化させる法則としては、へブ則が提案されている。シナプスの両側でニューロンが同時に活動した際に、シナプス結合が強まる。可塑性の法則は、「局所」しか見ていない。それにも関わらず、全体としての見事なコーディネーションが成立し、認識が有機的に進化するのだ。
2010-10-07 07:19:26可塑(8)天才とは努力の仕方を知っている人である。天才に生まれるのではない。天才になるのである。脳の「可塑性」というポテンシャルを、ぎりぎりの限界まで駆使して、自分を形成する。そんな意志を持ち、実践ができる人が、天才となる。
2010-10-07 07:21:31可塑(9)根拠のない自信を持て。なぜならば、あなたはどのようにも変わることができるのだから。それを裏付ける努力をせよ。実践を通してしか、脳の可塑性は発現しない。そうして、可塑性の一つひとつのステップは、あなたが把握できない「マルチチュード」として、あなたに生じる「事態」となる。
2010-10-07 07:24:05