長い間日本で企業を経営し、コンサルタントを通じて多くの企業とも付き合ってきたが、稟議の判子の数からも分かるように、やっぱり個人として責任を取らない傾向が強い。
2010-10-07 07:23:20悪いことが起きた時、犯人探しが始まる。犯人にならないために、ボールを投げあう。そうするとますます責任から逃げ回る。だから企業として組織として外から分かりにくい。
2010-10-07 07:24:45打合せを見てもわかる。日本企業はやたら人数が多い。会議も多いし、意味不明な出席者も多い。表向きはコミュニケーションというが、多くの場合は責任を分散するためだ。
2010-10-07 07:28:11なぜ日本のアニメが世界に通用するのに、日本のソフトウェアがダメか。それはアニメが才覚のある個人が設計するのに対してソフトウェア、とくにビジネスソフトウェアは大勢で決めるからだ。個人が目立たないようにしようとするから、皆の意見を集めてソフトをゴミ箱にする。
2010-10-07 07:30:40今回の日中事件は私が政治的にみていない。前原さんも菅さんも何回も面識があってよく知っている。責任回避のために中国にも国内にも誤解を与えている。そこまでいく必要のない事件だったはず。
2010-10-07 07:35:59自分が責任をとらないくせに、人の責任に大変敏感。相手がちょっとミスするとすぐ「責任をとれ」という。その結果、内閣がゴロゴロ変わる。その結果、内閣も責任から逃げ回る。悪循環。
2010-10-07 07:38:19以前、建築家の安藤さんと話したが、彼は「日本の総理大臣がリーダーシップがないが、日本の個人もリーダーシップがない。自分のリーダーになっていないからだ」といった。大変納得した。
2010-10-07 07:41:45正直言ってリーダーシップのない人がどこの国も多い。それが民だ。しかし、せめて管理職、経営者、政治家は責任から逃げ回らないでほしい。だって責任をとって部下に仕事しやすいようにするのがリーダーの仕事だもの。
2010-10-07 07:44:44私は日本企業の会議を半分(回数も時間も人数も)にし、メールも半分(回数も宛先も長さも)にすることを勧める。何かが足りないと心配したら、リーダーが一人一人の社員と直に心配を伝えると良い。
2010-10-07 08:02:47リーダーの独断で決めたことにも当然ミスがあり、失敗がある。リーダーがその苦しみをかみ締め、教訓とする。皆で決めると、同じ、いやそれ以上の確率でミスし、失敗する。しかし、皆が「俺が決めたんじゃない」、「ほかの奴のせいだ」と誰も勉強しない。
2010-10-07 08:20:47組織にノウハウを残すとよくいうが、システムや仕組みは可能だが、勝敗を左右する凄いノウハウは組織には残れない。人間は自分の身に火の粉が降りかからないと真剣に勉強しないからだ。
2010-10-07 08:26:36「皆で決める」のはありえない。「皆の意見を聞いてリーダーが決める」のは正解。私は一番嫌いな社員は「私はいいが、皆・・・」という社員だった。「君の意見を聞いているのよ」と
2010-10-07 08:32:04会議の人数を減らせば話さない人が減るし、何もせず文句ばかりいう奴も居なくなる。会議してもしなくても文句ばかりいうのだから、付き合うのは時間の無駄。私は会議でずっと話さない人に退場させたことがある。
2010-10-07 08:38:39リーダーが重大なことを決めるときも決して自信があるとは限らない。本当は心配しながら決めているのだ。その心配が実行途中のリスク管理の原動力になる。それでも決定の多くは失敗に繋がる。社会と世界は複雑で不確定だからだ。
2010-10-07 09:01:49