- yoshikun2009
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山崎氏は「社会派小説」を書いたと言われる。氏の取り上げた題材は「社会の暗部に切り込んだ」と言われる一方、氏が盗作したとの評も絶えず、裁判も起きている。
2013-10-06 13:09:00普通に考えると盗作騒動を1度ならず度々起こす人間は業界永久追放モノであろう。しかしながら氏は日本文藝家協会を一度脱退した程度(後に再加入)で済んでいる。
2013-10-06 13:11:16ここで社会派小説という商品について考える。この商品の特徴は社会の問題点を文章で提起する点であり、また文学作品であるという点である。
2013-10-06 13:32:40さてこの商品特性は雑誌や新聞にとっては相性がいい。社会問題を長期スパンで提起するので長期購読者を獲得できる。また、思想を問わず社会への批判層を取り込めるというメリットがある。加えて作品の批判者も購読してしまい売上を伸ばせるという副産物もある。
2013-10-06 13:33:57単行本を出している出版社にとっては単行本も出せ、人気次第では映像化できるなど売上向上には絶大な強みを持っている。
2013-10-06 13:35:49もちろん問題を取材して書くには時間がかかる。だが出版社が協力して資料を揃えたり、新聞雑誌の記者が代わりに取材したりすれば素材自体は簡単に揃う。テーマが日頃の記事で取り上げているものならそれを転用すれば良く経費も対してかからない。
2013-10-06 13:39:21となるとある程度文才のある人間に書いてもらって出版社が「社会派作家」として売りだせば比較的容易に社会派小説という商品は手に入るわけである。すでに名の売れている作家ならなお良い。
2013-10-06 13:40:57それを考えると盗作騒動があっても永久追放とならないのは「出版社のミス」が主因であって「作家のミス」はむしろ従因というケースが多いからなのだろう。ただ、それを表に出すとビジネスモデルが破綻するので曖昧にしていると思われる。
2013-10-06 13:45:23ここで山崎氏の立ち位置を改めて考える。氏は料理で言うと料理人である。ただし、この料理人は自分で素材を仕入れることがあまりなく、秘書や出版社という「バイヤー」が仕入れた素材をもとに「社会派」というレシピで「小説」という料理を作っている。
2013-10-06 13:50:22こう考えるとしっくり来る。山崎氏から進歩し、盗作という「食あたり」を起こさない料理人が文壇に出ることを期待したい。
2013-10-06 13:53:34