八重の桜第３９話「私たちの子ども」本咲き視聴のみの感想まとめ

たけのこぽこぽこ @mayabashimusume

対には襄さんの人格攻撃に移り、挙句の果てに「そんな態度だから女学校の土地も入手できないんですよ！」という雇われ教師にしては上から目線な捨て台詞を残して襄さんの前から下がるアリス先生。この時代のアメリカ人女性が日本で働くことを考えると、気が強くないと無理なのは分かるけど。＃八重の桜

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夕方。覚馬さんち。二人の部屋。ベッドに腰掛け、物思いにふける八重さん。二人分のカップとティーポットを載せたお盆を持っている襄さん。机にティーカップを置き、紅茶を注ぎながらアリス先生に弱っちいと言われたことを話し「私も薙刀を習おうかな」とジョークを飛ばす。 ＃八重の桜

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襄さん渾身のジョークはイマイチ飛距離が足らなかったようだ。思い詰めた様子で自分はリツさんの父上を撃ってしまったのかと悩む八重さん。何も言わずにそっとティーカップを手渡す襄さん。八重さんが受け取ると、そのまま八重さんの隣に腰掛ける。穏やかな顔で八重さんを見つめる襄さん。 ＃八重の桜

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女が男と同等以上に学問をすれば、薩摩で起きたような戦争は起こさないようになると思ってたけど、自分にそれが出来るだろうかと思い悩む八重さん。 そうだよな、思い悩むならこの時からであって、西南戦争真っ只中から「なぜ戦は起きるんだ」とか悩まなくても良かったと思う私。 ＃八重の桜

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どうせなら「戦争はどうして起こるんだ」とか大げさなことではなくて、「おとっつぁまが鉄砲はいのちのやり取りの道具だと言った本当の意味がようやく今分かった」ことに悩もうよ。籠城戦の時や夜襲の時、自分の命を顧みなかったことや敵にも命があったこと（人間だった、ではない）を。＃八重の桜

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あと、「女が頑張れば男の戦を止められる」のではなくて、「男も女も同等の知識があれば知識によって戦うことが出来る」ということにした方が良かったのでは。「女は戦争がキライ」というのは平和な現代日本が生んだ幻想に過ぎない。 ＃八重の桜

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そういう現代日本の思想や思い込みを前後のつながり無視していきなり八重さんに言わせたりやらせたりするから、おかしな話になるわけで。前半で積み上げてきた物を蹴散らしているのが明治編といえる。本来蹴散らすべきは薩長＝勝者の目線で語られてきた明治時代じゃないのかよ！ ＃八重の桜

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とにかく、会津出身の自分がいては襄さんの学校運営の足手まといになってしまうと今更何言ってんのというようなことを言い出す八重さん。 いいえ、そんなことはありませんと否定する襄さん。そんな理由で誰も辞めさせないと八重さんに決意表明する。 ＃八重の桜

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八重さんえらく弱気じゃん……いや、弱気になるのは別に良いんだけど、弱気になった理由が八重さんらしくないよね。「会津者の私がいては……」って絶対言わないよ！「私のことを逆賊呼ばわりする小娘に我慢が抑えきれない自分が怖い」というのが弱気の理由じゃないの？ ＃八重の桜

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東京（？）。陸軍（兵部省とかなんとかいうのかしら）。会議室か何か。居並ぶ陸軍の将たちに、西南戦争でのお褒めの言葉をかけている山縣さん。最後に、浩さんの前に立つ山縣さん。浩さんにも通り一遍のねぎらいの言葉をかけるも、その後に「帝に弓引いた大罪は容易に償えん」などと続ける。＃八重の桜

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何言ってんだお前、前回の無駄な情けの掛け方と言い、そういう所がトップとしてダメなんだよ！というのが一言二言で分かる山縣さんの扱いがステキw そしてそのあからさまな侮蔑の言葉を聞く浩さんなんだけど、これがまたイイ！ ＃八重の桜

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照明の当たり方や立ち位置、カメラのアングルの加減で、狙ったものかどうかは分からないけど、心の奥底にたゆたうどす黒い憎悪がにじみ出たような何の光も映さないどんよりとした目をしつつも、こんな小物なんかどうでもいいと言う風に山縣さんにそよとも視線を向けない浩さん。 ＃八重の桜

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ダーク浩さん、カッコいい……。 そんな浩さんの様子に全く気付かない山縣さん。浩さんの方をポンポン叩いて、上機嫌で部屋を出て行く。山縣さんに続き、出て行く他の将校たち。 出て行こうとしていた大山さんが立ち止まり、微動だにしない浩さんに声をかけてくる。 ＃八重の桜

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さすがは会津藩の元家老、知恵の山川と言われただけのことはある、熊本では大活躍だったと褒め称える大山さん。あのな、私らその噂の浩さんの大活躍、全然見てないんです……と浩さんファンはみな思ったに違いない（１年後にスピンオフで見せてくれる？待ってるよＮＨＫさん）。 ＃八重の桜

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鬼佐川、佐川官兵衛もその名に恥じぬ武者振りであった……と遠い目をする大山さん。あのね、それもイマイチ描写が足りなくて、今のままではただのお寝坊さんの可愛い殿の犬なのよね……と思う私。しんがりでから傘を差して悠々引き上げたエピソード、超観たかったですよう！ ＃八重の桜

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どこかのんきで余裕を見せている大山さんに対し、現在自分の中のダークフォースと戦っている最中の浩さん。大山さんに向き直り、ジトっとした目で大山さんを見据える。「自分達は薩摩への報復と意気込み、戦っていました。死んだ仲間の無念を晴らすため、西郷を討ち果たしたのだ（意訳）」＃八重の桜

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一歩進み出て、大山さんの横に立つ浩さん。「いわれもない罪に追い込まれ、戦で身内を失う痛み、お分かりいただけたかな？」 あの常に大声で良くも悪くもカラリとした浩さんが、呪うように小声で告げるこの怖さ！ スッと一歩下がって、大山さんを見る浩さんは、いつもの彼である。 ＃八重の桜

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浩さんの隠された心情を垣間見て、表情が凍り付く大山さん。今の大山さんなら、自分が会津に何をしたかを本当の意味で知ることができる。そして会津で戦い生き残った人々が薩摩を含む維新側をどのような感情で見ていたのか、わずかながら知ることが出来る。 ＃八重の桜

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戦で何かを失った者の感情が通じるようになった時、浩さんは大山さんに投げかける。 「同じ過ちを繰り返すこの国は何をやってんだ！」 何かを踏み台にしなければ新しい世の中にしていけない＝会津にしたことに何の感慨も持っていない今の政府に怒りをぶつける浩さん。 ＃八重の桜

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西南戦争で旧薩摩藩士をはじめとする反乱士族に、会津が持っていたような義があったとは本当は思っていない浩さんが、大山さんの前で「いわれのない罪」とあえて言ったのは、それを言うのは卑怯だと思ったからだろう。 ＃八重の桜

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いずれ薩摩が呼応すると信じて行動を起こし、死んでいった者たちもいる。彼らの行動は確かに今の政府から見れば法に触れた犯罪者だ。しかし法に触れさせたのは誰か、政府であり維新の勝者たる薩長ではないのか。 ＃八重の桜

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反乱を起こした者、起こそうとした者たちの中には浩さんにとって大切な人々がいた。彼らの無念さえ抱えて浩さんは、今この時、政府の代表として最も言葉が通じそうな大山さんに問いかけた。 しかし、大山さんは答えられないし、軍人として口にすべきことではない。 ＃八重の桜

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踵を返して部屋を出て行こうとする浩さん。その背中に何かを感じて、大山さんは一つのことだけを叫ぶ。 「戦は終わったぞ、山川！終わったんだ！！」 戸口で立ち止まり、拳を握り締める浩さん。 ……こんな二人が、てんやわんやの末に義兄弟になるんだから、世の中は分からんのう。 ＃八重の桜

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京都。府庁の廊下。御帽子にステッキでお出掛けスタイルの槙村さん。御召し物が良くお似合いである。そこへ、覚馬さんが声をかける。車いすを押しているのは時栄さんである。車いすを押すのとあんつぁまをおんぶするのとではどっちが大変なんだろかとふと思う私。 ＃八重の桜

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ややジョジョ立ちしつつ、大仰に覚馬さんに向き直るマッキー。覚馬さんが問いただす。女学校の新校舎の土地がどうしても買い取れない、地権者に聞いたら新島さんには絶対に売るなと言われている、それはマッキーの差し金ではないのか、と。 あっさりと自分のしたことを認めるマッキー。 ＃八重の桜