とある司法試験受験生の基本書ツイート

病気持ちの司法修習生(予定)(@samayoeruhito)さんによる基本書選びのツイート。
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(旧アカ)難病持ちの67期司法修習生 @samayoeruhito

基本書についてのまとめツイートが完成しました。全部一気に流すとみなさんのツイッター画面がドアラ一色になるの、で総論部分のみをまず流し、夜に各論部分を流しますー。

2013-10-06 11:40:29

基本書について(総論)

(旧アカ)難病持ちの67期司法修習生 @samayoeruhito

①今回は大学1年の勉強開始時期から現在まで数百冊の基本書や演習書、テキストを買ってきた僕が基本書の選び方と科目別おすすめ基本書を書いていきたいと思います。まず基本書の選び方ですが、一番大事なのは好みです。

2013-10-06 11:41:47
(旧アカ)難病持ちの67期司法修習生 @samayoeruhito

②なぜならだいたいの有名な基本書は、本試験に出そうな重要事項はちゃんと書いてあるし、程度の差はあれ読みやすく、分かりやすいからです。勉強に使うのだから少しでも自分に合い、読んでて楽しいものがいいです。文が丁寧語か否か、ナンバリング、表紙がハードかソフトか、

2013-10-06 11:42:38
(旧アカ)難病持ちの67期司法修習生 @samayoeruhito

③縦書きか横書きか、題名のかっこよさとか何でもいい。あと、選ぶコツははしがきを読むこと。だいたい著者の決意が書いてあります。初学者向けに分かりやすく書いたとか、判例分析を頑張ったとか、近年の実務での問題意識も取り入れたとか。さらにネットでの評判も調べてみる。

2013-10-06 11:43:14
(旧アカ)難病持ちの67期司法修習生 @samayoeruhito

④ツイッターや工藤先生のブログ、2ちゃんなど様々な意見を見てみるといいです。そして最後は現実に本屋で立ち読み。丸沼でもいいですから、しっかり立ち読みする。同じ科目で迷っている基本書があるなら、その科目の代表的な項目や、自分がよく理解出来ていないところの部分をそれぞれ読み比べる。

2013-10-06 11:44:08
(旧アカ)難病持ちの67期司法修習生 @samayoeruhito

⑤例えば刑法で、西田先生と大谷先生で迷っているなら「早すぎた構成要件」や「詐欺罪」の項目をそれぞれ読んで比べてみる。こうゆう事情を総合考慮して買えばいいです。しかし「総合考慮しろ」では何の参考にもならないので、各科目のおすすめ本と理由を書きます。続きは夜にします、こっから長い泣。

2013-10-06 11:44:49
(旧アカ)難病持ちの67期司法修習生 @samayoeruhito

自虐ですが、基本書を買いまくって、丸沼の本棚を完全に記憶し店員さんの本並べを手伝えるくらい通ってても、本試験は落ちる時は落ちます。僕自身本が大好きでたくさん買ってしまったのですが、くまで勉強のツールですので気を付けてください!けど、基本書ってなんだかたくさん欲しくなるのよね。

2013-10-06 12:00:08

基本書について(各論)

(旧アカ)難病持ちの67期司法修習生 @samayoeruhito

7科目オススメ基本書ツイートの憲法から会社までを流します!フォロワーの方々のツイッター画面がドアラ一色になりますが、ぜひご容赦を。民訴から刑法、刑訴は明日朝に流します。内容につきツッコミや質問があればどうぞー。

2013-10-06 21:56:32
(旧アカ)難病持ちの67期司法修習生 @samayoeruhito

各論①まず憲法は知識インプットなら4人組。一番オーソドックスで記述も分かりやすく、内容も整理されている。僕的には縦書きという点も良い。工藤先生もオススメされています。上巻だけでOKかと。次に憲法の書き方を学ぶという意味では「憲法上の権利の作法」。

2013-10-06 21:57:25
(旧アカ)難病持ちの67期司法修習生 @samayoeruhito

②この本の良いところは、憲法の思考方法を学べるのに加え、実は代表的な判例の思考過程を詳しく学べるという点でも大変優れています。短いのでサクッと読めますし、必読です。次に「急所」は、作法の発展版と考えています。今急所は大流行ですが、作法をしっかり学んでから読むとスムーズに進めます。

2013-10-06 21:57:53
(旧アカ)難病持ちの67期司法修習生 @samayoeruhito

③しかも面白いです。作法→急所の順がベスト。次に行政は何と言ってもサクハシ。分かりやすく、行政法全範囲を適度な分量でカバーしています。で、時間があったらオススメしたいのが「紛争類型別行政救済法」。僕は去年行政が原因で落ちて、直後これを買いました。

2013-10-06 21:58:15
(旧アカ)難病持ちの67期司法修習生 @samayoeruhito

④単なる基本書ではなく、よくある行政訴訟の類型ごとに、行政救済法の目線から解説しています。個別法の内容についても分かりやすく言及され、試験に使える知識もちりばめられているし、元公務員の著者の記述は非常に分かりやすいです。落ちた直後、救われました。

2013-10-06 21:58:52
(旧アカ)難病持ちの67期司法修習生 @samayoeruhito

⑤ただし、これは余裕がある場合でいいです。行政法に一定の知識があるけど、更にテコ入れしたい人にオススメ。あと事例研究行政。これは説明不要なくらいオススメ。民法は内田先生の民法が一般的ですが、ここではあえて「法学講義民法」をオススメします。

2013-10-06 21:59:23
(旧アカ)難病持ちの67期司法修習生 @samayoeruhito

⑥これは京大系の学者で執筆され、総則から条文順に万遍無く淡々とした記述で、分かりやすく書かれています。体系もしっかりしています。ある程度勉強が進むと、内田先生のように契約法を先に持ってきて、分かりやすいけど長い説明より、総則から順番に淡々と説明されていった方が読みやすいです。

2013-10-06 21:59:49
(旧アカ)難病持ちの67期司法修習生 @samayoeruhito

⑦。勉強を始めた人にはその淡々さは厳しいですから内田先生、勉強が進んでて辞書代わりや、網羅的に民法を読み直したい方にはこれがオススメ。次に会社は絶対にリークエ会社。今現在これを超える基本書はありません。江頭先生は不要かと。

2013-10-06 22:00:29
(旧アカ)難病持ちの67期司法修習生 @samayoeruhito

⑧リークエは本文はもちろん読むべきですが、実はコラムにも大事かつ面白いことが書かれています。最初から最後まで全ページを熟読すべき基本書。演習書は「事例で考える」よりロースクール演習がオススメ。会社法の全範囲が万遍無く、基本的問題で出題され、解説も分かりやすくサクサク読めます。

2013-10-06 22:00:49
(旧アカ)難病持ちの67期司法修習生 @samayoeruhito

⑨事例で考えるをやるくらいなら百選と条文素読をすべきのような気がします。以上で、会社法まで紹介させていただきました。なんかあんまり役立つことを書いていないような・・・。てか、明日丸沼で立ち読みが溢れたら、僕のせいですな笑。長くなりましたが、以上です!!

2013-10-06 22:03:16
(旧アカ)難病持ちの67期司法修習生 @samayoeruhito

⑩民訴からです。民訴は何と言っても重点。絶対に重点。論パ答練民訴の全6回中4回70点越え、辰巳全国模試は82点で民訴を最も得意科目にしていた僕が断言します。重点の良さは、まず基本事項の解説の分かりやすさ。

2013-10-07 21:08:00
(旧アカ)難病持ちの67期司法修習生 @samayoeruhito

⑪更には論点の記述が「判例の紹介→学説の紹介→それぞれの問題点→いずれの結論を取るべきか」の順に進み、しかも論理的に書かれているから、自然に民訴の思考方法が付くこと。本試験はかなり重点を意識していると思いますし、これを読んで僕は民訴の面白さと奥深さに気づきました。

2013-10-07 21:08:31
(旧アカ)難病持ちの67期司法修習生 @samayoeruhito

⑫あと体系書として和田先生の民訴があれば良いと思います。藤田先生の民訴も人気で、いずれがを持っていればいいと思いますが、僕は和田先生をオススメします。民訴の全範囲に渡って分かりやすい記述、内容も正確で、難しい論点でもなるべく避けること無く噛み砕いて書いてあります。

2013-10-07 21:09:35
(旧アカ)難病持ちの67期司法修習生 @samayoeruhito

⑬和田先生と重点があれば民訴は万全かと。僕自身、事例演習民訴など演習書はやりませんでした。演習書をやるくらいなら旧司過去問がベストです。次に刑法は西田先生。僕は浪人して初めて使いましたが、最初から使わなかったことを後悔しました。まず、記述が分かりやすいです。

2013-10-07 21:10:10
(旧アカ)難病持ちの67期司法修習生 @samayoeruhito

⑭そして本文のレイアウトはシンプルで読みやすいながら、体系がしっかりしています。内容も判例を紹介し、主要学説の紹介の後、自説が来るので惑わされることは無いです。特に各論の出来が素晴らしく、各論は問答無用でオススメ。

2013-10-07 21:10:39
(旧アカ)難病持ちの67期司法修習生 @samayoeruhito

⑮西田先生はお亡くなりになられましたが改訂は最近で、正当防衛や詐欺罪の損害等、近年の問題意識は反映されています。辞書的な意味では、西田先生に加えて高橋先生の刑法もお勧めです。判例紹介がたっぷりで、記述も深いです。通読は苦しいですが、ピンポイントの辞書代わりにいいかと。

2013-10-07 21:11:05