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モノア
@chic_r
かわやおさんと微笑する一方でそんなことをしているのですか。 RT @matsur1 スパイに対して拷問する玉露さんが見たいです。玉露さん小さいから盗聴器傍受の必要もありませんよね、ただ傍で聞いていれば良いのですか。国家にとって不利益なるものは徹底的に排除する玉露さん
2010-10-21 14:26:28
まさむね
@w3_masamune
かわやおちゃんは、(半ば強引に)玉露殿を誘って森へ遊びに行くのです。深い森の入口。なんとなく不安にかられ躊躇する玉露殿。かわやおちゃんは行く気マンマン！
2010-10-25 21:33:55
まさむね
@w3_masamune
深い深い森は鵺さんが住む森です。昔から畏れられている美しく強い物の怪が住んでいます。ぎゅぅっと胸が締め付けられるように、歯車がキシキシ鳴るので玉露殿は不安なのです。
2010-10-25 21:37:15
まさむね
@w3_masamune
それでも玉露殿がゆうかんなやまとおとこなのです。いざという時はかわやおちゃんを守り抜く所存です。知ってか知らずか、ガンガン進むぜかわやおちゃん。
2010-10-25 21:41:32
まさむね
@w3_masamune
綺麗な綺麗なお水をたたえた、深い深い泉があります。かわやおちゃんはかけよりますが、玉露殿は心配です。なんてったって、二人にお水は天敵です。玉露殿は不安でなりません。
2010-10-25 21:44:55
まさむね
@w3_masamune
二人は恐る恐る、泉を覗きこみます。泉の底ではキラキラと、月のカケラが輝いています。となりで煌めくのは、なんの星座でしょう。まるでお天があるみたい。美しくこわい泉なのです。
2010-10-25 21:50:20
まさむね
@w3_masamune
吸い込まれそうになるお天の泉。玉露殿は慌てて首を左右に振って、自分を保ちます。カチャカチャ。その時、となりから不穏な音がします。ポチャン！
2010-10-25 21:56:54
まさむね
@w3_masamune
かわやおちゃんが泉に吸い込まれてしまいました。慌てる玉露殿。急いで手を伸ばしてかわやおちゃんの手をとりますが、かわやおちゃんはお人形。中の綿が水を吸ってなかなか引き寄せられません。
2010-10-25 22:00:30
まさむね
@w3_masamune
玉露殿は必死です。でも、かわやおちゃんの中の綿は、どんどん水を含み、どんどんと重くなっていくのです。玉露殿は慌てます。なのに、かわやおちゃんはどこか虚ろでどこか愉しそうなのです。
2010-10-25 22:09:32
まさむね
@w3_masamune
いよいよ玉露殿の手にはおえなくなっています。玉露殿はかしこくつよいやまとおとこです。玉露殿は決断します。助けを呼びに走ります…薔薇の邸へ走ります。カチャカチャ！カチャカチャ！
2010-10-25 22:15:33
まさむね
@w3_masamune
かわやおちゃんは沈むことなく、泉をぷかぷかと浮かんでおりました。浮かびながら、星の移り行くのを眺めておりましたが、玉露殿の声もカチャカチャと動く優しい音も聴こえないので、さすがに淋しい気持ちになってくるのです。
2010-10-25 23:51:01
まさむね
@w3_masamune
なんとも言えない気持ちで浮かびながら、玉露殿に対する愚痴ぶちぶち呟きながら、お天を眺めていると、『あいやぁッ♪』と声がしました。
2010-10-26 00:28:21
まさむね
@w3_masamune
夜の帳がおりて森は鵺の時間。森の泉も例外ではなく、夜の住人がうごめくのです。一つ目の可愛らしい子もまた夜の住人なのです。『我にそっくりある～ッ♪』『うさちゃん♪うさちゃん♪こっちくるあるよぉ♪』ハシャぐチャオちゃん。
2010-10-26 00:37:59
まさむね
@w3_masamune
泉に浮かぶかわやおちゃんは引き寄せられ、チャオちゃんのむねに抱きしめられます。ユトさんもゆるりとその翼をたたみながら、泉のふちに降り立ち、伏せ目がちにかわやおちゃんに目線をやるのです。それからゆっくりとチャオちゃんに目線を流します。
2010-10-26 00:47:11
まさむね
@w3_masamune
ユトさんは何も云わず、微笑むでもなく、ゆっくりと頷くような仕草をみせながら、そっとチャオちゃんの髪を撫ぜるように梳きました。チャオちゃんはますます瞳をキラキラさせて、かわやおちゃんを抱きしめて、ハシャぐのです。
2010-10-26 00:53:52
まさむね
@w3_masamune
『どこから来たある～？』チャオちゃんは嬉しそうにかわやおちゃんと遊びます。かわやおちゃんは困惑しつつも、玉露殿を想うのです。
2010-10-26 00:59:42
まさむね
@w3_masamune
かわやおちゃんは何も言わず、何も言えず、果てないチャオちゃんのおままごとに付き合うほかないのです。夜は長く、夜は深く、朝は遠い。。。ユトさんはそんな二人を何を秘めているか分からぬ瞳で、音もなく眺めているのです。
2010-10-26 01:06:44
まさむね
@w3_masamune
ユトさんは、ゆるりと立ち上がり、ゆっくりと二人に近づきました。何を言うでもなく、そっとチャオちゃんに寄り添うと、かわやおちゃんを自分に引き寄せました。『あぁ！うさちゃん駄目あるよぉ！』焦るチャオちゃん。ｼﾞﾀｼﾞﾀ。
2010-10-26 01:15:05
まさむね
@w3_masamune
ゆっくりと首を左右に振るユトさん。口を尖らせてイヤイヤするチャオちゃん。ユトさんはチャオちゃんを宥めるように、ごく小さな笑みを浮かべ、何度も優しく優しくチャオちゃんの髪を梳くのです。さすがに大人しくなるチャオちゃん。
2010-10-26 01:31:42
まさむね
@w3_masamune
『うさちゃんも遊びたかったあるか～？』 ユトさんに優しく髪を梳かれると、チャオちゃんはふんわりした気分に包まれて落ち着いた気持ちになってしまいます。チャオちゃんはこの時間がとってもお気に入りなのです。
2010-10-26 01:38:52
まさむね
@w3_masamune
ユトさんはかわやおちゃんの水気をとると、キラキラ星と煌煌月の光のさす枝に座らせてあげました。『朝がくるまでには乾きますよ。』 ユトさんはなにもかも分かっているようでしたが、その瞳はどこを見ているのか分からないのでした。
2010-10-26 01:46:45