岸田秀botまとめ/最初はペリーに、次にマッカーサーに強姦された日本

岸田秀著『日本がアメリカを赦す日』/第三章ストックホルム症候群/欺瞞の代償/71頁以降より抜粋引用
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岸田秀bot(政治・歴史編) @kishidasyu_bot

①強姦に話を戻します…強姦されるというと暗い夜道で見知らぬ男に突然襲われてというイメージがあるようですが、殆どの強姦は顔見知りの男が犯人だそうで、幾らかは好意をもっていた男に強姦された女の極普通の反応は、それが強姦であった事を否認しようとする事です。<『日本がアメリカを赦す日』

2013-10-23 10:38:03
岸田秀bot(政治・歴史編) @kishidasyu_bot

②特に処女が強姦された場合はそうです。強姦された事は耐え難い屈辱なので、強姦されたと認めると己の屈辱に直面せざるを得ない為、或いは人生の最初の性交が強姦であったというようなみっともなく悲惨な事実が自分に降りかかってきたとは思いたくない為、強姦を強姦と認めまいとするのだと思います。

2013-10-23 11:37:56
岸田秀bot(政治・歴史編) @kishidasyu_bot

③わたしがスキを見せたのは、本当は彼と性交したかったからなのだ、 わたしが無意識的にせよ彼を誘ったのだ、 この結果はわたしが望んだことなのだ、こうなってよかったのだ、 と無理やり思い込もうとします。

2013-10-23 12:37:59
岸田秀bot(政治・歴史編) @kishidasyu_bot

④そう思い込むことができれば、それは強姦ではなく、おたがいの愛にもとづく性交、あるいは、自分も性欲を満足させるためにした合意の性交ということになります。 もちろん、これは自己欺瞞です。

2013-10-23 13:38:03
岸田秀bot(政治・歴史編) @kishidasyu_bot

⑤この自己欺瞞を維持するため、彼女は、その後何回か自発的に性交に応じたりします。 いやむしろ、積極的に彼に性交を求めたりします。 自分はこの男を愛しているんだ、あるいは、自分は性交が好きで、性交はいつも自ら望んでしているのだということを自分に対して証明するためです。

2013-10-23 14:38:03
岸田秀bot(政治・歴史編) @kishidasyu_bot

⑥(余談ですが、裁判では、強姦された女が、そのあと犯人の男と自発的に性交すれば、強姦されたと訴え出ても取り上げられないとのことですが、これは、強姦された女の心をあまりにも理解していない仕打ちだと思います。 強姦されたがゆえに、そのあと引きずられるということがあるのです。)

2013-10-23 15:38:02
岸田秀bot(政治・歴史編) @kishidasyu_bot

⑦しかし、いくら意識的には否認しても、無意識的にというか、心のどこかでは強制的に性関係に引きずり込まれた屈辱を感じていますから、決して性交を楽しむことはできず、そのうち屈辱感、嫌悪感が積もり積もって、ある日突然、後に反逆するか、後から逃げ出すということになります。

2013-10-23 16:38:19
岸田秀bot(政治・歴史編) @kishidasyu_bot

⑧現実に強姦された女のこのような反応と、アメリカに対する日本の反応とは実によく似ています。 日本は、最初はペリーに、次にマッカーサーに強姦されたわけですが、最初のときはそれが強姦であったとの認識をどこかで否定しながらも、ある程度はもちつづけたように思われます。

2013-10-23 17:38:01
岸田秀bot(政治・歴史編) @kishidasyu_bot

⑨いずれにせよ、無理やり引きずり込まれたアメリカとの友好関係はそのうち必然的に破綻をきたし、日本は、ある日突然、真珠湾を奇襲するわけです。 二回目に強姦されたとき、日本は、以前にもまして、それがあたかも和姦であったかのように思い込みました。

2013-10-23 18:38:05
岸田秀bot(政治・歴史編) @kishidasyu_bot

⑩そしてふたたび今、アメリカと友好関係をもっていますが、そこに自己欺瞞があると、また同じようにいつかは破綻する危険があります。

2013-10-23 19:38:00
岸田秀bot(政治・歴史編) @kishidasyu_bot

⑪敗戦後の日米関係に関して日本の側に自己欺瞞があることは否定し難いですが、自己欺瞞している日本人も、公式には日米は緊密な同盟関係にあるイコール・パートナーだなどと言いながら、心のどこかでは日本がアメリカの属国、子分であることを知っているんですよ。

2013-10-23 20:38:06
岸田秀bot(政治・歴史編) @kishidasyu_bot

⑫アメリカの占領下にあることをどこかで知っています。 一般的に言って、宙に浮いている偽りのブライドではあるが、偽りにせよそのブライドを保とうとして、あることを意識の上では強く否認するものの、心のどこかでは知っているということがあります。

2013-10-23 21:37:58
岸田秀bot(政治・歴史編) @kishidasyu_bot

⑬そういう場合、それを知っているという事が、図らずも態度や行動の面に表れます。 しかし、それは自分のある考えを、現実的・合理的判断にもとづいて意識的に態度や行動に表したのではないから、その際の態度や行動は、確信を欠いており、どこかちぐはぐで、あやふやで、ふらふらしています。

2013-10-23 22:38:35
岸田秀bot(政治・歴史編) @kishidasyu_bot

⑭アメリカに対する日本がまさにそうですね。 例えば日本でアメリカ人が酷い事をしても、堂々と非難しない、余り怒らない、或いは遠慮しいしい怯えながら怒ったふりをしてみるだけ、とか。 沖縄で小学生の女の子をアメリカ兵が強姦した事件のときもそうでした。

2013-10-23 23:38:28
岸田秀bot(政治・歴史編) @kishidasyu_bot

⑮一応怒ってはみせるけれど、どこかでブレーキがかかり、徹底的には追及しない。 アメリカは親分で、子分はあまり文句を言えないと、どこかで知っているからです。 湾岸戦争のとき、日本は軍事費として初め40億ドル出して、もっと出せと言われてあとから90億ドル出しましたね。

2013-10-24 00:38:17
岸田秀bot(政治・歴史編) @kishidasyu_bot

⑯130億ドルなんて、実感がないですが、ちょっとやそっとの金額ではないですね。 …アメリカに言われたので、断る決心がつかず、しぶしぶ出したという感じで、非常にみっともない最悪の行動パターンでした。

2013-10-24 01:37:52
岸田秀bot(政治・歴史編) @kishidasyu_bot

⑰アメリカにいびられているイラクが、かつて日米戦争でアメリカの圧倒的軍事力によって散々な目に遭わされたわが国を思い出させるとかで、同情論があったりして、日本は本音のところではあまりアメリカに協力したくなかったんですね。

2013-10-24 02:37:55
岸田秀bot(政治・歴史編) @kishidasyu_bot

⑱しかし、日本経済を支えている中東の石油に関してもアメリカのお世話になっている訳だから、協力しない訳にはゆかず、あのようなふらついた仕儀とあいなりました。 アメリカの立場に立ってみれば鼻白む思いだったんではないですかね。 嫌々ながら出してくれた協力金に誰が感謝するでしょうか。

2013-10-24 03:37:50
岸田秀bot(政治・歴史編) @kishidasyu_bot

⑲それで、アメリカはますます日本を軽く見るようになったのではないでしょうか。 言えば出す、言わねば出さない所信なき国として。 湾岸戦争が起こったときに、アメリカに言われる前、日本が自ら決断してポンと130億ドル出したのであれば、非常に生きたんだけどね。

2013-10-24 04:38:23
岸田秀bot(政治・歴史編) @kishidasyu_bot

⑳戦争が終わった時、クェートが各国に感謝の表明を出したけど、日本の国名は入っていなかった。 あれだけのお金を出して、無駄金になった訳ですよ、要するに。 イラクに恨まれ、アメリカに馬鹿にされ、クェートのような国かどうかわからないような国に無視され、誰にも感謝されませんでした。

2013-10-24 05:37:48