茂木健一郎氏 @kenichiromogi 第1084回【テレビの、凄さ】連続ツイート

茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート第１０８４回をお届けします。文章は、その場で即興で書いています。本日は、きのう思ったこと。

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てす（１）１１月２日（土）、ぼくは、田中マー君の投球で、楽天に日本一になってもらいたいなあと、巨人ファンだったが思っていた。無敗神話が続けばいいな、ということもあったが、本当はもっと「私利私欲」の理由があった。第七戦にもつれこむと、フジテレビ『全力教室』の裏になってしまう！

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てす（２）『全力教室』の収録は二回あり、一回目は東大生相手の教室での講義、二回目はそれを受けてのスタジオだった。スタジオで、編集されたビデオを見たとき、これはいい番組になるなあ、と自分で言うのもなんだが、確信した。日本シリーズが裏じゃない状態で、多くの人に見ていただきたかった！

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てす（３）結局、番組のオンエアの際、日本シリーズ第七戦がクライマックス、最後の締めのあたりで裏ではマー君が登場するという流れになった。だから、「視聴率」がどれくらいになるかはわからない。ただ、ツイッターや、直接いただいたメールを通していただいた反響は、凄まじいものだった。

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てす（４）嬉しかったのは、ぼくが訴えかけたかったメッセージが、ストレートに伝わっていて、そのことによっていろいろなことを考え直した、という方が多かったこと。『全力教室』に出演させていただいて本当によかったと思うし、授業を受けてくれた東大生の諸君、そして番組スタッフに感謝したい。

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てす（５）テレビの、凄さ。昨日「全力教室」で訴えたことは、ぼくがこの数年間、ツイッターなどで繰り返し主張してきたことだった。わざわざ、大学ランキングを発表するTimes Higher Educationにエッセイを寄稿するまでした。 http://t.co/sfdI2hzG1c

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てす（６）いくら主張しても、思い岩が全く動かないように、微動だにしなかったが、「全力教室」のオンエアで、今までにない広がりと深さを持って、日本の教育の課題が多くの方に伝わったことは、本当にうれしいことだった。番組スタッフの努力のたまもの。本当にありがとうございます。

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てす（７）ぼくが、授業の中で言ったTEDのカーボンナノチューブでガンの検査薬をつくった高校生の話を、ＶＴＲで補足して下さったり、話を聞く東大の学生諸君の生の表情をとらえたりなど、スタッフの丁寧で、心のこもった編集で、話がストレートに伝わったのだと、私は考えている。

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てす（８）ところで、日本の大学改革については、もう木が倒れ始めているように思う。これから必要なのは、人材ではないか。何よりも、英語でliberal arts教育ができる人を増やす必要がある。私自身早稲田の国際教養でBrain and Cognitionの授業をここ数年持っているが

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てす（９）まだまだである。今思っていることは、英語ベースの総合的知的パフォーマンスを、自分自身もっと高めていきたいということ。日本の大学入試のこととかについて、あまり偉そうなことばかり言う気分ではない。もう、木は倒れ始めているのだろう。問題は、その後にどんな森を育てるかだ。

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以上、連続ツイート第１０８４回「テレビの、凄さ」でした。