- yumiharizuki12
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苅谷剛彦「イギリスの大学・ニッポンの大学」を読む(1)。河村先生に少し教えていただいたオックスブリッジ流のエリート教育がどういうものか、詳しく書いてある。「ハリー・ポッター」に出てくる教授と学生の定期的会食は今でもやっているようだ。
2013-11-14 17:38:23苅谷剛彦「イギリスの大学・ニッポンの大学」を読む(2)。オックスフォードに代表される英国式エリート教育は、学生の自習とチュートリアルによる個人指導、少ない講義科目、ということに要約できる。学生は専門を選び学年末試験に合格すればよく、講義出席は義務ではないようだ。
2013-11-14 17:42:17苅谷剛彦「イギリスの大学・ニッポンの大学」を読む(3)。教員のノルマも学部・院を通じて個人指導を引き受けている学生数がきちんとポイントによってカウントされ、講義負担はせいぜい年間半期1コマというようなこともあるようだ。
2013-11-14 17:45:05苅谷剛彦「イギリスの大学・ニッポンの大学」を読む(4)。学生の勉強はもっぱらチュートリアルへの準備で、毎週大量の文献を読まされ、レポートを書かされるようだ。それを元にチューター(教員)と議論するが、文献は分野毎に統一的に指定されて、教員が勝手に好きなものを選ぶわけではないらしい。
2013-11-14 17:49:20苅谷剛彦「イギリスの大学・ニッポンの大学」を読む(5)。これに対して日本の大学は履修科目が多過ぎ、自分で考え、書くのではなく、知識を受身に吸収するだけ。苅谷氏とはとある海外コンファレンスの懇親会で話したことがあり、「日本のエリート教育はひどすぎる」とオックスフオード出羽守にry
2013-11-14 17:54:16苅谷剛彦「イギリスの大学・ニッポンの大学」を読む(6)。思うに日本の大学でもキャパに余裕のある国立では、履修科目数を3分の1にしてその代り5人以下の個人指導を入れることによって、直ちにオックスブリッジ流のエリート教育を始められそうな気がする。実際、経済学部の科目は多過ぎますよ。
2013-11-14 18:00:14苅谷剛彦「イギリスの大学・ニッポンの大学」を読む(7)。東大で言えば、マクロ、ミクロ、統計の他は、貿易、財政、労働、ゲーム等の各論科目を半期ずつぐらい取れば十分と思う。昔は、どうでもよいマル経科目をかなり取らないと3年次で卒業単位埋まらなかった。マル経だってA1のみ必修で十分。
2013-11-14 18:05:10昔の東大のマル経はA1、A2に分かれており、A1は「資本論第1巻」をなぞる感じ。これに対しA2はマル経的解釈で世界経済や日本経済を語る「経済事情」に過ぎず、聴く価値がなかった。それにしても東大のマル経は元々講座派だったのに、なぜ我々の時代の講義は労農派っぽかったのだろうか。
2013-11-14 18:18:581980年代、東大のマル経は基本的に「宇野経済学」だったが、「宇野経済学」とは「マル経から社会主義イデオロギーを排除し、講座派と労農派の対立を止揚しようとしたもの」らしい。 http://t.co/5bPiIdRuee
2013-11-14 18:27:33私はマル経はよくわからないんです。読んだのは、「資本論第1巻」(大月書店)と、宇野弘蔵の本数冊と、伊藤誠の講義ノートです。
2013-11-14 18:29:46マル経に出てくる「利潤率の趨勢的低下」というのは御大層な名前の法則だけれど、今思えば、資本蓄積が進むと資本収益率が傾向的に低下するという、新古典派成長理論で出てくる話と同じではないか。
2013-11-14 18:44:32これが東大経済学部の現行のカリキュラムです。昔と本質的に変わってませんね。88単位なんて大量の単位、よく取ったものだと、我ながら思う。この半分で十分ですよ。ミクロ、マクロ、統計をきちんとやればあとは各論だからね。 http://t.co/kwhme2r4eQ
2013-11-14 20:55:59これが東大経済学部の現行のカリキュラムです。昔と本質的に変わってませんね。88単位なんて大量の単位、よく取ったものだと、我ながら思う。この半分で十分ですよ。ミクロ、マクロ、統計をきちんとやればあとは各論だからね。 http://t.co/kwhme2r4eQ
2013-11-14 20:55:592年の後期から経済学部の科目を取るとして、1学期15コマ登録しても取れるのは30単位ですよ。1日3コマとして1コマ2時間換算だから、拘束時間は6時間。これだけで疲れてしまいます。1日8時間労働として自宅で2時間勉強しても、アメリカみたいに大量の宿題をこなすのは無理。
2013-11-14 21:03:45だいたい勉強というのは労働と同じ集中力を要するもののはず。一日6時間授業に座らされ、自宅で同時間勉強したら合計12時間であり、どう考えても労働基準法違反ですよ。1日4時間の拘束なら自宅で4時間の勉強を義務付けるというか期待しても不合理ではないけれど。
2013-11-14 21:07:47@yumiharizuki12 だから僕は、大学は(というか学校は)学生生徒に(学費を徴収するのではなく)給与払うべきだと思っています。 成長によって優秀な人材が社会を支え、社会がその利益を受けるのだから社会がそのコストを払うべき、と。
2013-11-14 21:11:46アメリカ院1年目の実例を言うと、普通、ミクロ、マクロ、エコノメを週2コマずつ取り、それ以外に人によって経済数学を2コマ取るという感じかな。これで各科目の拘束時間相当以上の宿題が出て十分忙しく、何か余裕時間があるという感じではなかった。日本でも院は同じ感じでしょう。
2013-11-14 21:13:31@koli_san 私もそこまで革命的な主張は致しません。ただし、勉強というのは本当に真剣にやれば労働と同じ負担なんだから、1日8時間以内に抑えろ、と言っております。
2013-11-14 21:16:23単位と授業時間の関係(1)がようやくわかった。文科の公式見解では2時間の授業時間に付き4時間の自習が必要となっている。1日3コマも取ったら12時間の自習が必要となり、合計18時間の勉強時間となる。女工哀史よりひどい。 http://t.co/zCDX7r9iGh
2013-11-14 22:00:04単位と授業時間の関係(2)1日18時間勉強すれば15週間の1学期に30単位取れる。これを4学期繰り返せば120単位となり最低基準124単位にほぼ届く。つまり2年で卒業できるのである。しかし、1日18時間の勉強は物理的に無理だ。しかし、そもそもこういうやり方が間違っているのだ。
2013-11-14 22:04:09単位と授業時間の関係(3)単純化のために卒業に必要な単位は120単位としよう。文科はこれを4年間に均等に取得することを想定している。つまり8で割って、1学期に取るべき単位は15単位。1週間に7.5コマ=15時間授業を取り30時間自習すれば合計45時間で、昔の土曜半ドン時代と同じ。
2013-11-14 22:10:53単位と授業時間の関係(4)つまり文科省は決して無理な勉強時間を想定しているわけではない。学生が1週間45時間という土曜半ドン時代の労働者並みに勉強すれば4年間でちょうど120単位取得できるのだ。つまり、1学期に30単位というような、今多くの大学生がやっているような取り方が間違い。
2013-11-14 22:15:55@yumiharizuki12 さすがに学期あたりの履修上限を20-24単位ぐらいに設定している大学が多いのではないでしょうか(年間制限の場合もあり)
2013-11-14 22:19:09単位と授業時間の関係(5)ほとんどの文系大学生は3年次は週15コマで年間60単位を取得して3年次末までに卒業に必要な単位をそろえようとする。しかし、このような単位の取り方がそもそも間違っているわけ。4年次は就活とゼミだけみたいな学生生活は、本来、文科省は想定していないのだ。
2013-11-14 22:19:39@yumiharizuki12 ちなみに早稲田文系は年間上限40単位です どんなに単位がとれなくても留年がなく、そのかわり上限でも4年で出れないことが確定したら「5年確定」って呼びます
2013-11-14 22:23:11