損傷燃料について

鈴木氏の解説
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鈴木誠之 Masashi SUZUKI @lagucar

損傷燃料がプールに残ってしまう問題が福島第一原発でも発覚した。2011年7月に浜岡原発で我々がおそらく初めて明るみにしたが、当時その深刻さを理解してくれていた小川さんは流石。国は全国の原発に報告させるべき。 https://t.co/VM25qYrVQh

2013-11-17 05:02:38
鈴木誠之 Masashi SUZUKI @lagucar

過去発生した損傷燃料の数=燃料プールに残る損傷燃料の数ではないことに注意が必要だ。浜岡原発もそうだったが、初期の損傷燃料は燃料品質向上のための研究材料等として引き取り手があった。品質向上と共に損傷燃料は文字通り無用の長物、厄介物になっていったのである。

2013-11-17 05:19:00
鈴木誠之 Masashi SUZUKI @lagucar

河北新報には「損傷した燃料棒を取り出す技術は確立しておらず」とあるが、これは技術的に困難で確立できないという意味ではなく、長年先送りしてきた国や業界が何も考えておらず、これという方法がまだ確立していないという意味だろう。法律もルールも未整備なのだから。

2013-11-17 19:34:07
鈴木誠之 Masashi SUZUKI @lagucar

損傷燃料も物理的には専用キャスクに入れればどこへでも輸送できる。しかし電力会社と受け入れ施設(例えば日本原燃の再処理施設)との契約に基づき一定線量を上回る燃料は拒否される。健全な燃料以外は拒否される可能性が高く、いつまでも敷地内から出せないことになる。

2013-11-18 00:43:12
鈴木誠之 Masashi SUZUKI @lagucar

損傷燃料を受け入れてもらうにはこの契約内容を見直す必要があるが、受け入れ側も健全な燃料しか受け入れないという地元住民との約束があるから簡単には応じないだろう。損傷燃料の真の問題点は原発立地地域と受け入れ地域の住民を不毛なジレンマに巻き込むところにある。

2013-11-18 00:52:07
鈴木誠之 Masashi SUZUKI @lagucar

逆に、放射性物質のリークがあった損傷燃料とは言え、搬出時に契約内容で定めた線量を下回っていれば、受け入れられる余地はある。しかし健全でない燃料であることは地元住民は事前に知らされるべきだし、受け入れの是非も地元住民に十分配慮して決められるべきだろう。

2013-11-18 00:57:54
鈴木誠之 Masashi SUZUKI @lagucar

2年前にこの厄介な損傷燃料の処理の見通しについて中部電力、日本原燃、経産省、原子力安全・保安院(当時)などに取材したところではそんな感じだった。

2013-11-18 01:06:03