日本の甲状腺―日本人のヨード観(読売新聞1987年)

 日本のひとびとは甲状腺疾患にどのように向き合ってきたのでしょうか。今回は甲状腺疾患と関係の深いヨードについての考え方を見てみましょう。1987年の読売新聞の記事からの抜粋です。
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dabitur @dabitur

[quote] 今日はこのへんをひとつ。 / 読売新聞1987年7月3日 [ヘルス]「海草」食べ足りません! 肉食は“ヨード”が極少 東京夕刊

2013-11-26 01:15:48
dabitur @dabitur

[quote] 「ワカメを食べるとつややかな黒髪になると、俗に言う。にもかかわらず、最近は海草を食べる量が減ってきた。とくに若い人は食べたがらない。その結果、若い女性の、あの香るような黒髪が危機にひんしているとしたら……。それは大変だ」(読売新聞1987年7月3日東夕)

2013-11-26 01:18:48
dabitur @dabitur

[quote] 「日本人がかつて海草類をよく食べた証拠に、ヨードの摂取量がある。昭和35年ごろ、京都大学が付属病院の患者を対象に行った調査によると、1日平均の摂取量は500-1000マイクロ・グラム(1マイクロ・グラムは100万分の1グラム)と推定された」(読売新聞1987年7月

2013-11-26 01:20:00
dabitur @dabitur

[quote] 「これはアメリカの栄養基準(成人1日当たり150マイクロ・グラム)の3-6倍。日本人は当時、ヨードを十二分にとっていたのだ」(読売新聞1987年7月3日東夕)

2013-11-26 01:20:53
dabitur @dabitur

[quote] 「最近はどうか。鈴木正成・筑波大助教授(47)(運動・栄養生化学)が同大ボート部の学生約10人を対象に行った調査によると、ヨード摂取量は多くて1日250マイクロ・グラム程度だった」(読売新聞1987年7月3日東夕)

2013-11-26 01:21:40
dabitur @dabitur

[quote] 「学生たちは合宿期間中で、一般学生の1・5倍の食事をとっていたから、これでも多い方だった」(読売新聞1987年7月3日東夕)

2013-11-26 01:22:29
dabitur @dabitur

[quote] 「心身障害児126人を対象にした調査でも、摂取量が100マイクロ・グラム以下の子供が3分の1もいた」(読売新聞1987年7月3日東夕)

2013-11-26 01:23:34
dabitur @dabitur

[quote] 「『日本人はヨードを十分とっていると思い込んでいるが、その固定観念はそろそろ考え直す必要がある』。鈴木助教授は最近、こう考えている」(読売新聞1987年7月3日東夕)

2013-11-26 01:24:55
dabitur @dabitur

[quote] 「その背景に日本人の食生活の変化がある。ヨードを大量に含んでいる食品はコンブ、ワカメ、ヒジキだが、それら海草があまり食卓にのぼらなくなった。味覚上の好き嫌いだけでなく、かたい歯ごたえをイヤがる層が増えてきたらしい」(読売新聞1987年7月3日東夕)

2013-11-26 01:25:27
dabitur @dabitur

[quote] 「加えて食事の肉食化。肉食はヨードが極めて少ない。そればかりか、肉食に偏り過ぎると、甲状腺(せん)に異状が出る可能性がある」(読売新聞1987年7月3日東夕)

2013-11-26 01:26:03
dabitur @dabitur

[quote] 「欧米でかつて、首のまわりが浮輪のようにはれる甲状腺シュが多かったのは、肉食中心の食生活が原因だった。その反省から、各国ともヨード所要量を定めたり、ヨード添加の食卓塩を使ったりして、甲状腺シュを激減させた」(読売新聞1987年7月3日東夕)

2013-11-26 01:26:32
dabitur @dabitur

[quote] 「『もう一度日本食を見直したい』と、鈴木助教授はいう。ご飯、魚、海草、野菜をレパートリーとした日本食は『ヨードも含め、いろんな意味で優れた内容だ』(同助教授)と断言するのだ」(読売新聞1987年7月3日東夕)

2013-11-26 01:27:23
dabitur @dabitur

[quote] 「古来、日本女性は黒髪の美しさを誇ってきた。それは日本食のたまもののようである」(読売新聞1987年7月3日東夕)

2013-11-26 01:28:13