彼は冷え性だ。手を繋いだら、ひんやり冷たい。だから私はあえて、強く手を握る。「ごめんな、冷たくて」握り返した圧力と、小さな言葉がおりてきた。上を向けば申し訳なさそうな彼の顔。「知ってる?手が冷たい人は心があったかいの。だからいいの」それに、もう同じ温度だから。 #twnovel
2013-11-27 00:18:39いつも、手を繋ぐ時は、私の方が手が暖かい。彼が冷え性だというのも理由の一つではあるのだけれど、いつも、手を繋ぐ時は、胸が高鳴ってしまって、やけに、体温が上がるのだ。@Gomappp26 #twremix 「手、繋ごう?暖めてあげる」夜道だから頬の赤みには気付かれていないはず。
2013-11-27 00:22:50彼は凝り性だ。肩を摑んだらひんやり冷たい。だから私はあえて、優しく肩をもむ。「ごめんな。凝ってて」上目使いに私を見る。「知ってる? SMプレイって血行にいいのよ」「どっちがS?」「私。ローソクやムチの刺激で血行よくなるでしょ?」「結構です」@Gomappp26 #twremix
2013-11-27 00:27:55いつか夢は終わる。楽しい夢も悲しい夢も、目覚めと共に消えてしまう。記憶に残る夢でさえも、時の流れと共に薄れ、そしてなくなる。少女が願った一途な夢もまた、終わりが訪れてしまうもの。それを知っていても知らなくても、彼女は結局望んでしまうのだろう。いつか夢は、終わる。 #twnovel
2013-11-27 17:54:17幸せな夢を見たい。そう思って何度も繰り返した。悲しい夢、怖い夢。これを超えればきっといつかは幸せな夢に辿り着ける。そしたらきっと。きっと。ねえ、そのあと私どうしよう?@pirch_yui #twremix 夢を見ていたい。見続けていられるのなら悲しい夢でかまわないわ。貴方の夢を。
2013-11-27 18:23:46その夢が正しいのかわからない。違う。それは夢に溺れているだけ。間違っている夢でもいいから、貴方と夢で巡り会いたい。それが罪だとしても。それが罰だとしても。夢から覚めないで、私の中に貴方を閉じ込めて、私はずっと、シアワセな夢を見る。 @naholograph #twremix
2013-11-28 00:19:25私達は小鳥。檻に閉じ込められて自由を歌う。私達はお星さま。目覚めることなくきらきら光る。夢の中で繰り返す夢のような日々は今までもこれからも貴方のため。あくまでも私、貴方の幸せ願ってる。あくまでも。だから決して気づかないで。私の背中の黒い翼。@pirch_yui #twremix
2013-11-28 00:59:41#twnovel 夢に落ちたつもりで、全然違う場所に落ちてしまったようだ。頬をつねったら痛いし、出てくる食べ物はおいしいし、眠っても現実に戻れない。あまりにも精密で荘厳な光景を前に、途方に暮れている。億が一、ここが異世界だとして、私に神なんて務まるのだろうか。
2013-11-27 23:38:35落とし穴に落ちたのだが、全然底に着かない。どんどんどんどん落ちて行く。そのうち穴の側面にパラパラマンガが現れた。これは面白いと思った途端、ズドンとした感覚に襲われた。落とし穴ではなく、夢の世界に落ちていたらしい。完結しない物語に欲求不満気味だ。@23novel #twremix
2013-11-27 23:53:18初めて恋に落ちたと思ったけど、全然違うところに落ちてしまったようだ。だって彼は私の名前を呼んでくれるし、とても優しくして私を大事にしてくれる。恋はもっと辛くていっぱい泣いて、全然うまくいかないものでしょ?こんなの恋じゃない!@23novel #twremix
2013-11-27 23:53:26貘が一匹、夜の街角を走っていたので思わず追いかけた。すると街路樹の根元にある穴へ入ったんだ。私も続いて入ると穴はたて穴で、ものすごい勢いで落ち始めた。あれから何時間も落ち続けている。落ちながら貘が言った。「これは死んだ人の夢だから果てがないよ」 @23novel #twremix
2013-11-28 00:06:06#twnovel 窓辺に知らない鬼が座っていた。別に悪さをする様子もないので、そのまま放っておいた。次の日、鬼が2匹に増えていた。翌々日には5匹になり、1カ月後には家中に鬼が溢れかえっていた。それでも私たちは毎日元気に暮らしている。 だってここは魔王の城なのだから。
2013-11-27 23:58:42#twremix @23novel 窓辺に知らない鬼が座っていた。別に悪さをする様子もないので、そのまま放っておいたが、次の日、鬼が2匹に増えていた。翌々日には5匹になり、そのあたりで急に鬼の顔や角が怖くなって来て、剣をとって鬼を退治した。何も鬼は悪いことをしていないのに。
2013-11-28 00:09:22窓辺に知らない猫が座っていた。別に悪さをする訳でもないので、そのまま放っておいた。次の日、猫が2匹に増えていた。たまらなくなって近寄ると猫はニヤリと笑って逃げてしまった。あいつら、僕が仕事に集中できないようにわざと窓辺で遊んでたんだ!@23novel #twremix
2013-11-28 00:11:22床の間に座敷童がいた。お菓子をあげると美味しそうに食べた。暇だった家のお菓子屋のお客が増えだした。ある日座敷童が二人に増えた。お菓子をあげた。商売はますます繁盛した。座敷童は4人に増えた。やがて売るお菓子より座敷童にあげるお菓子の方が多くなった。@23novel #twremix
2013-11-28 00:19:13