ダニエル書 9章(ダニエルの70週の預言)
- wancupmaster
- 2890
- 0
- 0
- 0
また民全体のために祈っているのは、『メシア的王国』が到来する条件が『イスラエルの民全体の悔い改め』であることを知っていたからです。
2013-11-28 07:10:44しかし、それは『メシアであるイエスを信じる』信仰による悔い改めのことであって、613ある律法の厳守によるものではありませんでした。そのことを理解していなかったダニエルは、バビロン捕囚から帰還すると、『メシア的王国』が到来すると思っていたのです。
2013-11-28 07:11:02ダニエル9:21ーこの誤解を解くために、御使いガブリエルが神から送られて来ました。 夕方のささげ物をささげる頃…午後3時。
2013-11-28 07:11:23BC586年にエルサレムの神殿(ソロモン王が建てた第一神殿)が崩壊してから約70年間、イスラエルの民はささげ物をささげるという習慣は途絶えていましたが、ダニエルはそのことを忘れず、その時間に神に祈りをささげていました。
2013-11-28 07:11:41ダニエル9:22ー御使いガブリエルは、ダニエルに会いに来た理由を伝えました。「悟りを授けるため」だと。つまり『メシア的王国』到来に関する誤解を正すためです。
2013-11-28 07:12:35ダニエル9:23ーダニエルが願いの祈りをささげた時、神が一つのみことばを述べられたのは、ダニエルが『神に愛されている人』だからです。
2013-11-28 07:12:43キリストを信じる私たちもまた、神の子として神に愛されています。 cf エペソ5:1ーですから、愛されている子どもらしく、神にならう者となりなさい。
2013-11-28 07:13:11cf コロサイ3:12ーそれゆえ、神に選ばれた者、聖なる、愛されている者として、あなたがたは深い同情心、慈愛、謙遜、柔和、寛容を身に着けなさい。
2013-11-28 07:13:16*ダニエル9:24~27は、『ダニエルの七十週の預言』として非常に有名な箇所です。しかしその解釈は複数あり、相違があります。そのことを念頭に置いた上で、私が個人的に『一番聖書全体と調和する』と思う解釈をここに記します。
2013-11-28 07:23:07ダニエル9:24ー『ダニエルの七十週』と一般的には知られていますが、『週』と訳されている原語(この箇所はへブル語)は『シャブイム』=数字の『7』です。(ちなみに『週』は『シャブオット』という言葉です。)なので『70の7倍の預言』と訳した方がより正確でしょう。
2013-11-28 07:35:44あなたの民…ユダヤ人。 あなたの聖なる都…エルサレム。 御使いの伝えた『あなたの民とあなたの聖なる都については、七十週が定められている』というのは、『ユダヤ人とエルサレムについては、70の7倍の時が定められている。』ということです。
2013-11-28 07:35:58その理由は、①そむきをやめさせ、②罪を終わらせ、③咎を贖い、④永遠の義をもたらし、⑤幻と預言とを確証し、⑥至聖所に油をそそぐ(不義を払拭する)ためです。 *これらはすべて、メシアの初臨に関する預言であり、キリスト・イエスの公生涯において成就しました。
2013-11-28 07:36:12ダニエル9:25ー『七週』とか『六十二週』とか出てきますが、ここで注意しなくてはいけないのは、21世紀を生きる私たち異邦人の生活に当てはめて考えないことです。
2013-11-28 08:25:26ダニエル書は旧約聖書の預言書の一つですから、『太陽暦のヘブル歴』による計算をしなくてはならないのです。つまり旧約聖書においても預言解釈においても、『1年=360日』で計算すべきです。
2013-11-28 08:25:37引き揚げてエルサレムを再建せよ、との命令が出てから…これが計算の起点です。 この『命令』を ①BC538年のクロス王の勅令とするのか…cf エズラ記1:1~4。
2013-11-28 08:26:11②BC457年アルタシャスタ王が、イスラエルの民のエルサレム帰還許可を与えた年とするのか…cf エズラ記7:11~26。 どちらを取るかにより意見の相違がありますが、アルタシャスタ王により命令が出された『BC457年』だと私は考えます。
2013-11-28 19:54:57すると、まず命令が出されてから(7週…7X7=)最初の49年の間に、イスラエルの民は祖国に帰還し、エルサレムの町と神殿を再建します。(城壁は後にネヘミヤが再建した。ーcf ネヘミヤ記2~3章)これによりイスラエルの民は、再び神殿礼拝を回復することになりました。
2013-11-28 08:27:03『油そそがれた者、君主』であるメシアが来られるのは、神殿が再建されてからさらに62週(62 x 7=)434年後ということになります。この62週(434年)の間、異邦人の支配下に置かれ『苦しみの時代』が続きました。
2013-11-28 08:27:16メシア到来までの7週と62週の間にギャップはなく、計69週は連続しています。 つまり、BC457年にアルタシャスタ王から帰還命令が出されてから、7週+62週(69 x 7=)483年後に『油そそがれた者、君主』であるメシアが来られるということになり、時はAD26年になるわけです。
2013-11-28 08:27:29イエスの誕生はBC4年ですから、AD26年は『およそ30歳』公生涯を始められた年になる計算です。 cf ルカ3:23aー教えを始められたとき、イエスはおよそ三十歳で、人々からヨセフの子と思われていた。
2013-11-28 08:27:43ダニエル9:26ー油そそがれた者は断たれ…①メシアの身代わりの(十字架の)死。 来たるべき君主の民…②反キリストに属する者たち。つまり、メシアを信じず、神に逆らう者たち。 ③町と聖所を破壊する…メシアの死に続いて、再建されたエルサレムの町と神殿が再び破壊される。
2013-11-28 09:51:05これは、AD70年にローマ軍により成就しています。 洪水が起こり…『軍勢の侵略』の比喩的表現。 cf 黙示録12:15ーところが、蛇はその口から水を川のように女のうしろへ吐き出し、彼女を大水で押し流そうとした。
2013-11-28 09:51:30荒廃が定められている…AD70年〜1948年にイスラエル国家が再建されるまで、約束の地は荒廃していました。ここまでが既に歴史上成就している内容です。
2013-11-28 09:52:00*メシアを十字架刑に処したのはローマ法の極刑であり、この時エルサレムと神殿を滅ぼしたのはローマ軍なので、『やがて来たるべき君主の民』とは復興したローマ帝国の民であり、反キリストはローマ人の血を引く者であることが分かります。
2013-11-28 09:52:12