鈴木謙介+宇野常寛  『ウエブ社会のゆくえ』刊行記念「〈多孔化〉した現実と、〈多孔化〉以降の虚構」(2013.11.30 リブロ池袋)

11月30日(土)19:00~  鈴木謙介+宇野常寛  『ウエブ社会のゆくえ』刊行記念NHKブックス×文化系トークラジオLife 「〈多孔化〉した現実と、〈多孔化〉以降の虚構」 リブロ池袋に関するつぶやき、まとめ。 新著『ウェブ社会のゆくえ』で多孔化したスマフォ以降の社会を描いた鈴木謙介に、現代の文化状況をふまえて宇野常寛が応答する迫真の対話! 情報空間とリアル空間が全面的に重なり合う〈多孔化〉した現実のなかでカルチャーはどのように展開したのか? 〈多孔化〉した現実に対応する虚構の条件とは? 過去と未来をつなぐ、いまの「現実」を問う! 続きを読む
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辻山 良雄 @Mt_tuji

本日の鈴木謙介さんと宇野常寛さんのトーク『ウェブ社会のゆくえ』(NHKブックス)発売記念。宇野さんがこの内容で鈴木さんと話してみたいという事から始まっただけあり、笑いも多かったが、最後はかなりシリアスな内容に踏み込んだ熱いものでした。以下、内容の意訳・敬称略です(長いです)。→

2013-11-30 23:54:51
辻山 良雄 @Mt_tuji

宇野: この本は、自分でタイトルを付けるとすれば『もはや〈情報〉社会ではない』。現在、情報は当たり前にそこにあり、インターネット社会論が混乱している中で、暗黙の前提をここまで言語化した本は始めて。 鈴木: インターネットは2000年前後から、体験を提供するものに変容していった…→

2013-11-30 23:55:01
辻山 良雄 @Mt_tuji

鈴木: インターネット上では、優れた体験を提供できるものが価値のあるものとされて、文字・言語的なものが欠落していった。それを後押ししたのがテクノロジーだが、どんな仕組みも言語で出来ているのであり、こうなった時に社会を維持できるのか、体験の共有だけで社会が作れるのかに疑問が残る。→

2013-11-30 23:55:10
辻山 良雄 @Mt_tuji

鈴木: ネットワークの外側でやっているものをSNSに繋げるのが元の理想だが、つながりだけが残ってしまった 宇野: 例えばウェブ上の写真も写真の質というよりは何が映っているかが重視される。中身が読まれないまま失われていくものを、どうSNSで補完していくかはこの本の後半に書いてある→

2013-11-30 23:55:19
辻山 良雄 @Mt_tuji

宇野: 多くの人は言語よりも体験はくだらないと言っているが、反面で体験を煽っている。 鈴木: ヨーロッパでは、まだ言葉に権威がある階級社会で、体験を重視する層と社会が分断されながらも共存している。日本ではどちらも切り捨てられずに、ないまぜになっているので、面倒な状況になっている→

2013-11-30 23:55:29
辻山 良雄 @Mt_tuji

宇野: テクノロジーで日本を変えるという考えは旗色が悪い。5年10年のスパンで提案を積み重ねるしかなく、嘘がつけない未来に対して、どうアクションを起こしていくかという事。 鈴木: 3年経って正解だった事が10年後には間違いだった事もある。10年続いていないと何も残らない事もある→

2013-11-30 23:55:41
辻山 良雄 @Mt_tuji

鈴木: まずやってみようの次、この次どうするかを考えておく必要がある。 宇野: 何故上手くいかないのかを一度考えてみるべき。自分で考えでは、言葉、体験の次には、日常を守る〈生活〉が来て、生活のリアリズムが人を繋げていくと思う。コンテンツやカルチャーをどう生活に落とし込んでいくか→

2013-11-30 23:55:54
辻山 良雄 @Mt_tuji

鈴木: 生活のリアリティが違う層を束ねて行う学校内の父兄行事など、既に機能しなくなっている。束ねられていくのは、ライフスタイルの近い人達。 宇野: 近所に住んでいるから仲間という発想をまずは諦めるべき。情報化の問題は、既に文化から生活におりてきており、技術的に組織化されていく。→

2013-11-30 23:56:01
辻山 良雄 @Mt_tuji

宇野: 極論を言えば、自分はTVのような社会全体の接着剤は不要だと思っており、国家的に利用された時代はあったが、理念や理想は個人が持つべきものである。 鈴木: 言葉で何百万の人が繋がれる時代が異常だった。個人的に言葉を届ける人を見定め、渡していく時代で、それが共に戦っていく事だ。

2013-11-30 23:56:08
iz@w@ @yumano_dekigoto

鈴木謙介さんと宇野常寛さんのトークイベント NHKブックス×文化系トークラジオLife 「〈多孔化〉した現実と、〈多孔化〉以降の虚構」行ってきました。宇野さんが再三言ってた生活とライフスタイルの提供の必要性には共感できました。頭使って疲れたので帰りはパフェ食って帰った。

2013-11-30 23:31:57
Kensuke SUZUKI @kskszk

本日のトークイベントにお越しいただいた皆様、どうもありがとうございました。トーク内でも話したように、シナリオなしの、重なるか重ならないかギリギリの線で話すというのは、僕らにとってガチの勝負の場ですが、少しでも残るものがあったのであれば幸せです。

2013-12-01 00:55:52
NHK出版マーケティング局 @nhkpb_text

NHKブックス『ウェブ社会のゆくえ <多孔化>した現実のなかで』 著者鈴木謙介さんインタビュー 「仕事と私生活の境目が曖昧になる……ウェブ社会で誰もが直面する煩悶への立ち向かい方」 http://t.co/B2Gbx1Wckq  ビジネスジャーナル @Life954

2013-10-16 00:42:52
滝口克典 @takiguchika

鈴木謙介『ウェブ社会のゆくえ:〈多孔化〉した現実のなかで』(NHKブックス、2013)。ソーシャルメディアの普及は人びとの間にさまざまな分断線をもたらしている。この分断をどう越えていくか。ウェブ社会に伴走する社会学者が「聖地巡礼」「震災」等を手がかりに考究した「叩き台」的な一冊。

2013-12-12 11:11:38
滝口克典 @takiguchika

【1】いまや若い世代の当たり前となり、他世代へのさらなる波及が予測されるソーシャルメディア。人々は、常にスマホを片手に日常を送り、オンラインとオフラインの世界を同時並行的に生きるようになった当然そこでは、オンラインからの要請とオフラインからの要請がぶつかりあう局面も生まれてくる。

2013-12-12 10:41:30
滝口克典 @takiguchika

【2】社会学者の著者は、人々の置かれるようになったこうした状況を〈多孔化〉と呼ぶ。オフラインの現実――私が生きている「いま・ここ」の空間――に、情報端末(孔)を通じて、オンラインの現実――別の空間で生成している誰かの/誰かとの「いま・ここ」――が流れ込んでくるという事態である。

2013-12-12 10:50:18
滝口克典 @takiguchika

【3】場を共にしていることが同じ「いま・ここ」を生きていることの保障にならない社会。それは分断の危機にさらされた社会だ。この分断をどうやって乗り越え、統合し直していくか。加速度的にさまざまな分断が進行していく災後日本の、これが最も深刻な課題であろう。私たちはまだつながれていない。

2013-12-12 11:04:39
河村書店 @consaba

書評・『ウェブ社会のゆくえ―<多孔化>した現実のなかで』鈴木謙介(NHKブックス) 「生活の変化と「つながり」」(評論家 宇野常寛) :日本経済新聞 http://t.co/0nV1GhHMdb #life954 #ann0 #nicoch413

2013-09-27 12:01:09