『聖学少女探偵舎 巻の一』 感想まとめ1
その日常のなかに、事件が起きる。その事件を、巴ちゃんを初めとする探偵舎の女の子たちが能力を使って解く……適材適所、という感じで。そういう日常=物語世界を作り上げてる時点で、先述した「他人を巻き込み知識共有させる人」っていう部分を感じる。
2010-10-16 04:11:43奇天烈で、摩訶不思議な事件をぐいぐいやるより、日常からわきおこる得体の知れない事件を、いろんなキャラクターが解くってほうが、身近じゃん。身近ってプレイヤーに思わせて、さあこんな料理がある、あんな突飛な料理がある、と開陳させていく。そういう導き方もまた、知識共有的な滋味を感じる。
2010-10-16 04:16:33想定しているプレイヤーの年齢層もあるけれど、単なる親切心じゃ、こういう心遣いは出来ない(たいがいルビふったり、漢字を開いたり薀蓄をけずるだけだ)。狙って結果を出したかもしれないが、真相はそれでも別にいい。どうであれ、たぶん、作者側の意図する信念の部分は、成功しているはず。
2010-10-16 04:19:41まあ、そろそろ四時じゃねーの、と人力で打ち込む時間帯なわけだが、最後にこれだけ書いておこう。今回ぐらいでいいし、少なくなってもいいので、絵は絶対に描いてくださいまし。ぜ っ た い に だ !
2010-10-16 04:27:42いやさ……なんというかですね、性格と髪の毛のデザインまっちんぐしてる、意識的な画風って少なくなってきとるんで、正直絵があるだけで嬉しかったのよね。僕はどっちかというとサンボリズムなんで、デザイン重視(つか原画の手癖か趣味)に合わせるのが、時折嫌になるときがあるんです。
2010-10-16 04:30:08まあ、出来る限り描いてほしいなあっつー願望ですな。単なる願望なんで、切羽詰ってたら、全然いいっすー、という感じ。パッチとか出してくれればおっけー(あくまで絵の製作を強いる俺)
2010-10-16 04:31:55最後のコラムに永河さんが書いていた事だけど、絵はあってもなくてもかなぁ。携帯版の序盤、なんかキャラ絵入りだったんだけど、後半のキャラ絵なしのでも違和感なく、というか不満なく(?)読めたしなー。
2010-10-09 02:53:19一応対照意見としてひでもんさんのも引用しておきましょうか。 ひでもんさんの感想も(作者的に)面白い所は多いのですが、まとめにくいので(笑)割愛
2010-10-16 11:58:22というわけで、『聖学少女探偵舎』(http://amzn.to/af1e3C)に関する、いったりきたりの日本人の悪い癖が出た論文っぽい戯言でございました。まあ、皆さん是非プレイをオヌヌメしますよー。
2010-10-16 04:33:39後だしジャンケン的に言っておくが、プレイして「なんだこれ、やっぱたかがゲームだよねー」とか「やっぱラノベ的な文体のミステリってー」とか言うやついたら、天沢オレンジ党原理主義の俺が、お前を殺す。地の果てまで追って、お前を殺す。
2010-10-16 04:46:13好き嫌いしてはいけませんよー。ジャンル横断的に、いっぱい本読もうぜー。ゲームもやろうぜー。エロゲは……まあ、興味があるかたはぜひお願いいたします。斜陽な業界ではございますが、頑張っておりますので……。
2010-10-16 04:48:46ちなみにドロっとした部分っていうかドロっドロぐしゃっぐしゃなのは後半どんどん出てきますので、前半意図的に抑えていたのは確かです(笑)。「マリみてかと思ってたらいきなりトマス・ハリス」という設計で。
2010-10-16 11:28:16あと意図的に「ぐぐり難いタイトルにしたれ!」で色々カブらせてたのもあって、後々ここまでそれが自分の首を絞めるとは。「聖学」はもちろんヒラコー先生、「少女探偵」だと神楽坂、「探偵舎」だとけんちく探偵のおばちゃんとかでw PCユーザーから見つかり難くしようとしてました。
2010-10-16 11:34:19『聖学少女探偵舎』のこと書くと、めちゃくそ長くなるので、とりあえず俺のなかで『聖探』(セイタァーン!)と呼ぶことに決定したことだけ、世の人々に表明しておこう。でもガーリーじゃないので、即廃止。
2010-10-12 15:47:44体験版(http://nagakawa7.com/sst01.html)でとるし、体験版までの範囲でいろいろやってみるかー、と思ったわけですよ。どっちかっつーと、めちゃくちゃ個人的な範疇での、批評めいたものをやろう、と。
2010-10-18 16:04:58いつも若いやつの批評云々とかいっておいて、じゃあ自分はどうなんだと(単なる醜いデブオタですよ)。だから、自分なりに批評めいたことをして、いろいろ読んでもらいましょう、と思い立ったわけです。
2010-10-18 16:06:07■『聖学少女探偵舎』(http://amzn.to/af1e3C)の、体験版(http://nagakawa7.com/sst01.html)の批評。
2010-10-18 16:11:07つか一話目だけだと思ったら、ミステリトレインまであるやん。1話目だけだと思っていた俺、なかなかナイスなつまづきでござるの巻。
2010-10-18 16:16:20ヴィヴァルディの『四季』から夏のアレグロ・ノン・モルトが始まり――朱い月が現れる。不気味である。その不気味な月を蜜柑と例えるところに、語り手に幼さを感じさせる。もし大人であれば、月に関する伝承や、ぞっとする雰囲気を想起させる修飾語を扱うだろう。
2010-10-18 16:34:07どこかしらアンビバレンツな状況を提示してながら、即座に路面電車のSEがなる。無機物の、圧倒的な音。プレイヤーにとって幻想めいた雰囲気から、一気に場面展開を知らせるもの。しかし、語り手にとってそれは、カウントダウンに近しい、突きつけられた『状況』になっていく。
2010-10-18 16:34:52無人の公園の描写。修飾を排すことで、よりリアリスティックに状況の不気味さを際立たせる。語り手ともう一人の誰か。二人の存在を浮かび上がらせるための舞台であり――死の匂いが充満していくことを、プレイヤーに知らせる。
2010-10-18 16:35:07語り手は自分を子供であると言う。しかし、子供と言うわりに成熟した言葉と大人顔負けの思考の帰結。アンビバレンツ……ではあるが、今度は『子供なりの成熟』という、子供特有の危うい、壊れもののような部分を描き出している。
2010-10-18 16:35:20