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茂木健一郎 @kenichiromogi
連続ツイート第1111回をお届けします。文章は、その場で即興で書いています。本日は、昨日から今日にかけて感じていたこと。
茂木健一郎 @kenichiromogi
やた(1)特定秘密保護法案が、国会で可決、成立した。すでに何回か書いているように、私は賛成でも反対でもなく、よくわからない。国家の秘密を保護するというのはアメリカでもイギリスでも同じだし、Economistも書いていたように、罰則はむしろ外国の方が重い。
茂木健一郎 @kenichiromogi
やた(2)この問題は、そもそも国家とは何かということを、ホッブズまでさかのぼって考えないと、わからない気がする。また、プレイヤーは国内だけでなく、ウィキリークスやアノニマスもいる。今や情報戦はグローバルで、「特定秘密保護法案」はなんともドメスティックな匂いがする。
茂木健一郎 @kenichiromogi
やた(3)ただ、国家の秘密の保護についての攻防は世界的にもあるが、日本の独特の社会、文化風土(官僚主義や、「お上」意識、ジャーナリズムの未成熟、ITリテラシーの低さなど)があいまって、独特の風土病を生じさせる可能性は、あるのだろうと思う。そこは懸念されるところである。
茂木健一郎 @kenichiromogi
やた(4)新聞、テレビなどのメディアや、記者の方、ジャーナリストの方、表現者の方、一般の方が、それぞれの立場で反対するのも、民主主義国家においては健全なことで、大いにやったらいいと思う。私は、以上に申し上げたような理由で、国家のそもそもについて考えていきたいと思っている。
茂木健一郎 @kenichiromogi
やた(5)ところで、特定秘密保護法案自体というよりも、以前から腑に落ちないことがある。というのも、どこかの独裁国家とは異なり、日本においては、ある人、あるいは一群の人そのものが「国家」だということはない。だから、国家との関わりは、みな、一時的な、はかないものだ。
茂木健一郎 @kenichiromogi
やた(6)政治家が総理大臣になったり、国務大臣をつとめたり、あるいは与党として政権運営に関わるといっても、それはあくまでも選挙で勝ったからである。選挙で負けてしまえば、タダの人。今の民主党議員を見ていればわかるだろう。本質的に、市井の人と何ら変わることはない。
茂木健一郎 @kenichiromogi
やた(7)議員よりも長期的、継続的なかたちで国家運営に関わる人たちと言えば、公務員が挙げられるだろうか。それでも、定年で退職してしまえばそれまでである。OBとして、にらみを利かせるとか言っても、組織の職務権限というのは、そんなに甘くは出来ていない。やめればタダの人だ。
茂木健一郎 @kenichiromogi
やた(8)つまり、ぼくが根本的にわからないのは、国家の利益を代表して、とはりきっている人たちが、一体自分たちはいつまで国家とともにあると思っているのだろう、ということだ。何年後か、「辞めれば、タダの人」という意識を心のどこかに持っていれば、それほど暴走しなくて済む。
茂木健一郎 @kenichiromogi
やた(9)権力は幻のようなもので、大臣と言われても、その職を離れればタダの人である。つまり、その人が偉いのではなく、大臣という職位が偉いのである。宮崎駿さんはいつまでも宮崎駿だが、元大臣はタダの人である。それではイヤだ、というのならば、普通の感覚を忘れず、人物を磨くしかない。
茂木健一郎 @kenichiromogi
以上、連続ツイート第1111回「辞めれば、タダの人」でした。

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