【信じてくれ!】 反対派と推進派は異なるテーマでしばしば主客逆転したロジックで意見を言う件について 【信じられない!】

「反原発と反特定秘密保護法は主立った主張者が同じだった」 ……という指摘が何となく気になってたんだけど、反対運動と推進・賛同・許容意見は、どういう立ち位置で訴えられるのか? というのを考えてみると、主題によってその折々で取り入れられるロジックは、賛成派反対派で容易に入れ替わって、使い分けられているのではないか? ――というような気がしたので、幾つかの反対運動の主題を俯瞰しつつちょっと考えてみた。
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加藤AZUKI @azukiglg

反原発というのは、「電力会社や国の対応・対策・技術的裏打ちが信頼できない」から規制(脱原発の推進/原発政策の反対)に舵を切った。技術的裏打ちが信頼できない、という意見が強く支配したのは、実際に事故が起きた(安全対策の底が抜けた)からだった。

2013-12-11 15:46:39
加藤AZUKI @azukiglg

で、一度失敗すると、以後の対策や「安全対策の上積み」は信頼されないか、過剰な「安心」を求められるようになる。ゼロベクレルとかがそれ。

2013-12-11 15:47:16
加藤AZUKI @azukiglg

同じ人達が同時に、「組織犯罪やテロを起こすかもしれない情報漏洩や、それらを実行する意図を持って計画するかもしれない」という可能性に対しては、「そんなことは起きない、信用しろ」という立場に立って、「疑念に対する備え」「事前に想定できた対応」を拒絶する。

2013-12-11 15:48:38
加藤AZUKI @azukiglg

それについての是非は横に置くとして、これは「信頼を求められる側」は常に信頼しろというし、「信頼を求める側」は常に信頼できない、と言っちゃうというようなことなのかなー、という気もする。そこをどうやって「信頼の裏打ち」ができるか、できないか。

2013-12-11 15:49:42
加藤AZUKI @azukiglg

反原発関連では、政府や電力会社が「信頼できない、信頼に裏打ちがない」と言われる側で、反特定秘密保護法や反共謀罪ではそれを適用されるかもしれない側に立たされた「一般的国民」の主張が「信頼できるか、信頼を裏打ちできるか」と言われる側になってる。

2013-12-11 15:50:59
加藤AZUKI @azukiglg

反表現規制なんかももちろんこれは当てはまるのではないか。「漫画、アニメ、ゲームなどの表現は問題を起こさないから信頼してくれ」という表現規制に対する反対意見と、「それらが問題を起こさないとは信頼できないから規制したい」という推進意見のせめぎ合い。

2013-12-11 15:52:05
加藤AZUKI @azukiglg

そうすると「俺のことを信頼してくれ」「おまえのことは信頼できない」って繰り返すだけの反対運動や推進運動は、そのままでは結局理解や妥協を引き出すことはできなくて「おまえが言う限り信頼しない/しろ」の平行線にしかならないような。最終的には「信頼を与えた人数の多寡」で決着する。多数決。

2013-12-11 15:53:58
加藤AZUKI @azukiglg

原発再稼働やら、特定秘密の漏洩阻止やらは、「やむなし」という意見が多数派となっていくだろうと思う反面、じゃあ表現規制はどうなのかというと、これもこのロジックに乗っかっていくと「理解や信用に対する歩み寄りがなければ、やむなし、という意見に収束していく」気はする。

2013-12-11 15:55:39
加藤AZUKI @azukiglg

「やむなし」に収束させないための反対運動や推進運動は、どうやって「自分の潔白(自分への信頼)」を担保するか?ということになるんだけど、それが簡単にぽぽーんて出てくるくらいなら、政党なんか1個あれば足りるな。

2013-12-11 15:57:54
加藤AZUKI @azukiglg

というわけで、なんか結論は出ないけども、「次に起こる反対運動が、どのような主張や懸念によって動き、どのような展開になって、どのように決着するか、反対運動が実を結ぶ余地があり得るかどうか」を、なんとなく想像してみた。

2013-12-11 16:05:43
加藤AZUKI @azukiglg

たったひとつの法則性(のように見えるもの)で全てが説明できるとも思わないので、これを転がしたり歪めたり押しとどめたりするアイデアがそれぞれから出てくる一助になれば、まあ打ち捨てられてもいい程度の一人ゴゴゴでしたヽ(´∇`)ノ

2013-12-11 16:06:34