茂木健一郎(@kenichiromogi)さんの連続ツイート第1117回「占星術は全く信じないけど、占星術家の鏡リュウジさんの話は面白い」

脳科学者・茂木健一郎さんの12月13日の連続ツイート。 本日はこのところふと思っていたこと。
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茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート第1117回をお届けします。文章は、その場で即興で書いています。本日は、このところふと思っていたこと。

2013-12-13 06:38:41
茂木健一郎 @kenichiromogi

せか(1)私は、いわゆる星占いを信じない、ということはこの連続ツイートでも、何回か書いている。学生の頃、雑誌「ぴあ」の星占いのページを読んでいて、「てんびん座」の私の項目、なかなか当たるじゃないかと思っていたある日、他の星座のところを読んでみたら、全部当たっていた。

2013-12-13 06:40:14
茂木健一郎 @kenichiromogi

せか(2)結局、星占いというのは、誰にでも当てはまるような、しかし一般的過ぎないような文字列を(「あなたは人間です」だと、誰でもあてはまり過ぎる文章だと、当たり前過ぎる)ランダムにはき出すと、読んだ方が勝手に「当たっている!」と思う認知現象なのである。

2013-12-13 06:43:04
茂木健一郎 @kenichiromogi

せか(3)ところが、人間というのは不思議なもので、星占いを全く信じていない私は、占星術家(ということになっているんだよね?)の鏡リュウジさんの話は、本当に面白いと思って、会う度におーとか、へーとか、思っている。先日京都文教大学でのシンポジウムでも、そうだった。

2013-12-13 06:45:07
茂木健一郎 @kenichiromogi

せか(4)鏡リュウジさんの話の面白さは、スペクトラム的に言っても振り切れたレベルで、聴いていると、脳が一秒ごとによろこんでいるのがわかる、という感じで、そういう話ができる人は、おそらく1万人に一人もいない。西洋の占星術の歴史から、ユング心理学まで、幅広い学識と感性ゆえんだろう。

2013-12-13 06:46:24
茂木健一郎 @kenichiromogi

せか(5)それで、この現象を私はとても興味部会と思うのだ。つまり、占星術を全く信じていない私が、鏡リュウジさんのお話は心底面白い、と思うこと。このような現象が世の中に存在するということを知っていることは、大切だと思う。そうでないと、決めつけたり、とらわれたりしてします。

2013-12-13 06:47:33
茂木健一郎 @kenichiromogi

せか(6)似たようなことはまだある。私は、常々言っているように、日本の偏差値入試を最低のゴッデムあほ野郎だと思っている。そして、各大学学部学科の偏差値を勝手に計算しやがってA判定とかD判定とかやっている予備校を、「悪の産業」「あんなの要らねえ」と常々言っている。

2013-12-13 06:49:05
茂木健一郎 @kenichiromogi

せか(7)ところが、予備校の偏差値文化を要らないと思っている私が、林修さんの話は面白いと思う。何よりも、「今でしょ」というフレーズに表れている人間哲学がいい。先日スタジオでご一緒した時も面白かった。林さんは、3回100キロ越えして、その度に70キロまで落としてきたのだという。

2013-12-13 06:50:07
茂木健一郎 @kenichiromogi

せか(8)体重が、学生時代の65キロから、現在の81キロまで、緩い単調増加関数として推移してきた私としては、100キロ超えた状態から70キロまで落とすという凄技をできる、というところに、林修さんの人間としての面白さが象徴されているというか、あの人、とてもいいねと思う。

2013-12-13 06:51:14
茂木健一郎 @kenichiromogi

せか(9)以上の話をまとめると、占星術を全く信じないけど、占星術家の鏡リュウジさんの話は面白いと思い、予備校は要らないと思うけど、予備校で教えている林修さんの話はすばらしいと思う、そのようなことが世の中には実際にあるということです。そのことを踏まえた上で複雑な現実を考えたいやね。

2013-12-13 06:52:35
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート第1117回「占星術は全く信じないけど、占星術家の鏡リュウジさんの話は面白い」でした。

2013-12-13 06:52:54