「戦略の階層」の具体的事象への適用の試み

戦略の階層を具体的な問題に適用しようとしているつぶやき。別の時期の別のひとによるものを含む。
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SHIBASAKI Rikiei|柴崎力栄 @rshibasaki

@masatheman 第一:富国と強兵の追求は両立するのか。第二:どちらを優先するのか、状況はそれを許すのか。第三:陸主海従か海主陸従か。反対者はいないが内容が定義されていない空虚なスローガンである富国強兵は大戦略とならない。>大戦略の定義 by B.H. リデルハート

2010-10-16 13:23:21
SHIBASAKI Rikiei|柴崎力栄 @rshibasaki

1889年に開通した東海道本線、新橋~神戸間の建設は「作戦」。富士川橋梁や逢坂山隧道の建設はその下位「戦術」。上位「戦略」には、①経済基盤としての国土縦貫鉄道網の建設、②国土防衛のため陸軍の機動手段の整備、③外征陸軍の動員・出兵経路の整備、など複数が併存した。

2010-10-16 15:45:45
SHIBASAKI Rikiei|柴崎力栄 @rshibasaki

①経済基盤としての国土縦貫鉄道網の建設(戦略レベル)の上位には、貿易立国の基盤となるべき鉄道・港湾・鉄港連携による国内・国際交通通信網の形成(大戦略レベル)があり、その上に、殖産興業政策による富国の実現(政策レベル)があった。

2010-10-16 15:54:40
SHIBASAKI Rikiei|柴崎力栄 @rshibasaki

②は省略。③外征陸軍の動員・出兵経路の整備(戦略レベル)には、他に、民間船舶の戦時徴用体制の整備などが併存し、それらの上に、動員即開戦を旨とする外征陸軍の建設(大戦略)が存在し、上位の強兵政策(政策レベル)の下位に位置づけられた。

2010-10-16 16:41:55
SHIBASAKI Rikiei|柴崎力栄 @rshibasaki

佐藤誠三郎「幕末・明治初期における対外意識の諸類型」。状況認識の枠組み1:「戦国乱世」との類比。状況認識の枠組2:全世界的統一という未来像。状況認識の枠組3:国家間の階統的秩序。状況認識の枠組4:「東洋」対「西洋」。(『「死の跳躍」を越えて:西洋の衝撃と日本』第一部第一章)

2010-10-16 17:27:43
SHIBASAKI Rikiei|柴崎力栄 @rshibasaki

政策レベルにおける富国政策と強兵政策の調整は、....論壇を巻き込み>明治日本における社会教育の一部分としての在郷軍人に対する「軍事教育」という分野がありえる。教育史のひとも、軍事史のひとも、手を付けていない。富国と強兵の調整(政策レベル)から世界観に及ぶ在郷軍人の関心レベル。

2010-10-16 17:39:58
Okuyama, Masashi ┃奥山真司 @masatheman

@rshibasaki 「陸主海従か海主陸従か」というのはたしかに大戦略の中でも判断がむずかしいところですね。これを地理的に両方やらなければならなかった国もあったわけですし・・・

2010-10-17 00:43:52
モーイージス @namelessaegis

「戦略の階層」でいろいろ考えてみたい。

2010-10-19 01:46:43
モーイージス @namelessaegis

大戦略→軍事戦略→作戦戦略→戦術→技術で構成される。ルトワクとかコリン・グレイらが提唱している。

2010-10-19 01:52:02
モーイージス @namelessaegis

この階層構造、それぞれに影響しあうので大戦略が技術に制約を受けたりする(勿論逆もある)

2010-10-19 01:55:53
モーイージス @namelessaegis

この戦略の階層という概念を使えば普天間問題の解決の糸口が見つかるかもと考えてみた。

2010-10-19 02:00:51
モーイージス @namelessaegis

普天間基地の国外移転を目指す場合、先の階層の内どこが制約となっているかを見極める必要がある。これにより問題点が明らかとなり解決策も(もしかしたら)見つかるかもしれない。

2010-10-19 02:07:46
モーイージス @namelessaegis

戦略的思考は実は平和主義者に真に求められるのかもしれない。なぜなら戦略とは我と異なる意思を持つ相手との相互作用において我の意志を実現するためのものだから。平和を実現したければそれと対立する日米両政府や中国・北朝鮮らに対し我の意志を実現するよう働きかけなければ。

2010-10-19 02:22:45
モーイージス @namelessaegis

日本の平和主義者からは我の意志を「表明」することには長けていても「実現」するための戦略的思考が足りないと思う。

2010-10-19 02:24:42
モーイージス @namelessaegis

「不可能なものは不可能だ。まだ解決法が見つかっていないのは『問題』そのものではなく、その状況をつくっている『条件』のほうだ」―コリン・グレイ、「戦略の格言」(奥山真司訳)より

2010-10-19 02:28:01
モーイージス @namelessaegis

戦略は我と異なる意思を持つ相手をコントロールすることが目標。だから戦略を勉強し戦略的思考を身につければ自分と異なる意思を持つ「国家」もコントロール出来るかも知れない。ところが戦略的思考を「戦争屋の考えること」とし毛嫌いしていたら相手のコントロールなど永久に出来るわけがない。

2010-10-19 02:35:51
モーイージス @namelessaegis

@hiraki_Koyomi 対立している相手の手の内や思考を研究しない時点で自分の意志を実現する気なんてないとみなされても仕方がありませんね。

2010-10-19 02:37:33
モーイージス @namelessaegis

先ほどのグレイの格言を普天間基地問題に当てはめることが出来れば違った展開になったかもしれない。重要なのは「条件」(台湾救援)であること。逆にいえばこの「条件」が解決の糸口になることを認識するべき。

2010-10-19 02:42:19
モーイージス @namelessaegis

「戦略の階層」で普天間問題を考える。技術(ヘリコプターの航続距離及び進出時間)⇔戦術(空中強襲及び対特殊部隊)⇔作戦戦略(斬首戦略への対抗)⇔軍事戦略(台湾防衛及び対中抑止力)⇔大戦略(台湾の現状維持及び対中協調)。

2010-10-19 02:57:40
モーイージス @namelessaegis

県外移設を実現するために戦略のどの階層に注目するかが今後求められる姿勢だろう。反対を唱えるだけでは政府は動かない。

2010-10-19 03:08:45
モーイージス @namelessaegis

普天間問題における大戦略。台湾現状維持(シーレーン防衛・対中封じ込め)・対中協調(このため台湾国内に基地を置けない)。

2010-10-19 03:11:10
モーイージス @namelessaegis

普天間問題における軍事戦略。台湾防衛・対中抑止力(プレゼンスを発揮し中国の進出を抑止)・アジアの要石(朝鮮半島、東南アジア、インド洋、中東等世界各地に容易に派遣できるロケーション)

2010-10-19 03:14:49
モーイージス @namelessaegis

普天間問題における作戦戦略。斬首戦略への対抗(時間単位で素早く部隊を派遣する必要性。重装備は必要とされない。ブーツオンザグラウンド)

2010-10-19 03:22:54
モーイージス @namelessaegis

普天間問題における戦術。空中強襲及び対特殊部隊(短時間で台湾に到達するにはヘリボーンしかない。空挺降下では回収が出来ない。相手は台湾軍の指揮系統を麻痺させる目的の特殊部隊。)

2010-10-19 03:26:00
モーイージス @namelessaegis

普天間問題における技術。ヘリコプターの航続距離及び進出時間(なるべく台湾に近いところから出撃したい。空中給油では時間がかかり、パイロットの負担も大きい。)

2010-10-19 03:32:46