イザヤ・ベンダサンbotまとめ/司馬遼太郎「三島事件に際して全日本教徒に与うるの書」/~「論理(ロゴス=言葉=思想)」を”人間(天秤の支点)で中断する”のが日本教徒の正常な行き方~

イザヤ・ベンダサン著『日本教について』/『檄文』の論理/論理的狂人と非論理的正常人/45頁以降より抜粋引用。
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イザヤ・ベンダサンbot @Isaiah_BenDasan

⑨まさにその通りでしょう。 この結論はまた松宮主鈴の結論です。 すなわち大弐の論のうち、特に「両都向背の論」(天皇と将軍が併立するのは正しくないという論)に至っては「漢学儒風の偏見、祟(たたり)をなす者のみ」であって、(続

2013-12-13 07:39:54
イザヤ・ベンダサンbot @Isaiah_BenDasan

⑩続>現状は 「礼経謹みて守る所あれば」「宝祚の愈々長く、益々天壌と窮りなきこと、猶泰山の安きがごとし。天下有道の士、倶に誠歓誠喜して誰か頌賀をなさざらんや」 と記しています。

2013-12-13 08:39:59
イザヤ・ベンダサンbot @Isaiah_BenDasan

⑪このように強固な「天秤の世界」にいる日本教徒が三島氏に同調することは、ありえないことですから、司馬氏もまた「倶に誠歓誠喜して」「われわれみずから感謝したい」といわれ、「泰山の安きがごとし」の「健康と堅牢さをみごとにあらわすものであろう」とされています。

2013-12-13 09:39:55
イザヤ・ベンダサンbot @Isaiah_BenDasan

⑫三島氏は生前、司馬氏に極力触れまいとしていたようです。 私の知る限りでは「司馬氏の史観は好まない」といった意味の短い言葉があるだけです。 山県大弐も三島由紀夫氏も、ともに首がとびました。 大弐の首は獄門にさらされ、三島氏の首はジャーナリズムの獄門にさらされました。

2013-12-13 10:40:02
イザヤ・ベンダサンbot @Isaiah_BenDasan

⑬共にクーデターを企図して失敗したというのが罪名ですが、両者ともクーデターを企図しうる人ではありません。 大弐は「江戸城を攻略するには品川に火を放って…」という意味のことを言っただけであり、三島氏は結局『檄文』を読み上げただけでした。…

2013-12-13 11:39:55