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彼に抱かれるかのように湯に包まれる今日のおわり、薔薇の蕾ほころびるように傷口やわらかく開くとき、甘すぎる痛みが緩やかに沁み渡ってゆく時間を感じて、いつの日か傷は癒えても、傷痕の消えることはないという予感が満ちてゆくことを知る。 #twnovel
2013-12-15 01:16:15#twnovel まさかね、私が生贄に選ばれるなんて考えもしなかった。生まれて十四と今はもう冬。特別に見目麗しい姿形を親に与えられたつもりは全く無いが、近い齢の娘もおらず、大人どももしぶしぶに私を選んだというわけか。この寒いのに、あのやかましい川へ身を投げるのは、気が乗らんな。
2013-12-15 01:19:41#twnovel 今日のおやつは、月のチーズケーキ、土星の環のドーナツ、地球のソーダ。ゴミはもちろんブラックホールに。またダイエットしなくちゃだけど、とてもおいしかったです。 #世界もう滅ぼしたい協会 #twnvday
2013-12-15 01:24:18学生時代にもっとたくさん音楽を聴いておけばよかった。小説を読んでおけばよかった。マンガを読んでおけばよかった。テレビを観ておけばよかった。映画を観ておけばよかった。あのころの出来事ひとつひとつとコンテンツを紐付けしておけばよかった。そしたら致死量になったのにさ。 #twnovel
2013-12-15 01:31:02「ねぇ!明日外へデートしない!?」優紀子が言った。「おい、母さんの見舞いにいかなくていいのか?」「あのね!ついでにママにも紹介したいの」「あぁ、なるほど…でも俺明日予備校だから無理っぽい…」 #twnovel
2013-12-15 01:39:05#twnovel 森の中でイヤリングを落としてしまった。大切な人に買ってもらったとか、すごく高価だったわけではないから、失くしたことは別にいいのだ。森には親切なクマが住んでいる。だけど私はクマが大嫌い。イヤリングが永遠に失われ、不幸なことが起こりませんように。#twnvday
2013-12-15 01:39:10「ふーん」ルミナスは優紀子が半分スルーした様に感じたが気にしないことにした。この日優紀子は2時間位居て帰っていった。ルミナスは、恋人同士はもう少し長く共に居るものだと違和感を感じた。 #twnovel
2013-12-15 01:42:35星が流れた。明るい月のそばを、力強く輝いて星は流れた。あの光が宇宙の塵だと言われても、僕にはそうは思えない。塵だとしても渇いた僕の心を潤すには十分だった。眩い光は流れて僕の心に落ちたのだ。不思議な喜びだ。これだけのことで、僕はひとりではないのだと思えるのだから。 #twnovel
2013-12-15 01:44:06ぷかりと煙を吐き出す貴方、あんたもしつこいねえとつまらなそうに灰を落とす。どうにもならないのよ、此処から眺める月は囚われたまま。はり付けた笑顔に黒い影、仕方のない奴だと零すあなたの本当の名も知らぬまま、今宵も少女を演じて死んだ魂を委ねるのです。 #twnovel
2013-12-15 01:45:25優紀子が帰った後を見計らい、私はルミナスの目の前に出た。「よう。ふぁぼ子」「確かにね〜。恋人同士って、もっと長くいるはずよね〜」私はルミナスにそう言った。「優紀子ちゃんてさ…恋に恋してるっつーかさ、自分勝手だよな。利欲と言うかさ」 #twnovel
2013-12-15 01:48:38メリー・ミー #twnovel フラッシュモブでのプロポーズ動画をみて「これだ!」と。 彼女がスクランブル交差点を渡る。そこで、雇っていた人々が踊り、歌う。 驚く彼女の前に片膝をつき、指輪を出す。 当然、彼女は――「ごめんなさい」 「何で!?」 「だって、あなたのこと知らないし」
2013-12-15 01:55:57ルミナスは続ける。「俺、ガチで優紀子ちゃんが好きなわけで…」「知ってるわ。…でも好きな人が、好きな人の話をスルーしたりしないわよね常考」「そうなんだよな」「本当は好きじゃあ無かったりして…?」「あり得る。でも単に自己中なだけだろ。問題点だが」 #twnovel
2013-12-15 01:56:46「さあ、どうかしらね」ルミナスは落ち込んだ。「まさかルミナス。超スピード破局になりそな予感してる?」ルミナスは少しだけ頷いた。「自信持ちなさい!男だろーがっ」「おう」ルミナスの心にはまだ不安の色が残っていた。 #twnovel
2013-12-15 02:04:23#twnovel ○○○○○ ○○○○○ ○○○○○ ○○○○○ ○○○○ ○○○○○ #twpoem 秘密がくるくる踊っている 秘密だから環になっている 環だから秘密に見えている 秘密の環の中には何もない 最初の秘密を忘れても 秘密はくるくる踊っている #twnvday
2013-12-15 02:08:13淡いオレンジ色の陽光を反射する破片は空気中を舞っていて、一面銀色の視界を飾っている。ぽつぽつと灰色の影を落とすのは葉を落として枯れた木々で、まるで死んでいるような世界に陽光の反射だけがひどく美しかった。そんな景色に一人きりでいるのに、不思議と寂しくはなかった。 #twnovel
2013-12-15 02:20:48#twnovel 通勤電車で寝過ごした。環状線で約半周。引き返しても遅刻は確実、ならばいっそ午前休。メールを入れて目を閉じて、追加の惰眠を楽しもう。目を覚ましたらまた乗り過ごし、午後一出社に間に合わない。だったらとことん乗って眠って過ごして見るのも乙なもの。 #twnvday
2013-12-15 02:52:04指環を贈られた。「君の左手薬指に、贈りたい」”君”だなんて、慣れない日本語を使っちゃってまぁ。「受け取っては、くれないだろうか?」か、片膝まで着くの!? 絶対今の動き練習してたよね。今朝もチラッとシミュレーションしてたの知ってるんだから!「どう?」仕方ないなぁ。 #twnovel
2013-12-15 03:00:21#twnovel この星に突然現れた、奴の考えは理解できないが、私もこの宙域唯一の守人を任された身、侵略を許すわけにはいかない。奴は分身の術と両手の鋏で襲い掛かるが、技を駆使して対抗する。必殺の光線技を放ち、奴をこの手で倒す瞬間を私は3分間待ち続けた。 #三連ツイノベ #うたのべ
2013-12-15 03:08:29