#manabiai_20100216
- kenpo_shibuya
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三長先生、意味不明授業を受けた経験はないか?と問いかけます。中学校、高校、大学と行くにつれ、先生の話がわからない授業が増えていく、とのこと。
2010-02-16 16:35:24よくできる人でも理解できないことが多い。教科書の半分以上が理解できない小学生は、55%(中央教育研究所調べ)。教師から見ると、感じている教師は13%。
2010-02-16 16:36:56大都市圏では、すでに習っている子どもの率はもっと高い。子どもたちは、わからないふりをしてくれる。多くの教師が感じているが、なかなか言わない。
2010-02-16 16:39:55大人なら、わからないとき、どうするか。近くに詳しい人がいたら、教えてもらうだろう。職員室でも、パソコンの使い方や書類の書き方などを互いに教える。
2010-02-16 16:41:12わからなければ得意な人に教えてもらうということが、『学び合い』(カッコマナビアイと発音)のもとになっている。これが三長先生が『学び合い』に取り組んだ動機。(1年前から)
2010-02-16 16:42:25自分の授業についてヒマな子どもがいるのではないか、『学び合い』の授業であれば動く、と言われた。腹が立ったので、その晩のうちにインターネットで検索し、西川純上越教育大教授のことを知った。手引き書という100ページもあるプリントを全部読んだ。批判するのでなくやってみようと思った。
2010-02-16 16:44:34その場で西川先生にメールを送り、明日から『学び合い』をやると伝えた。『学び合い』の考え方は3つ。学校観、教師観、子ども観から成る。
2010-02-16 16:45:34第一に、学校観。みんなで幸せをつくるところ。現実には、学校で不幸なことが起きていることを新聞で読む。自分、友だちだけでなく、池の中にいるヤゴの幸せ、ハイチの被災者…かもしれない。『学び合い』に出会う前からそう考えていた。会社も同じだろう。
2010-02-16 16:47:47子どもたちは優秀なので、教師は邪魔をしないことが大切だ。先生が「教える」というのは入っていない。望ましい会社の上司も、目標を示し、環境を整え、評価をする。
2010-02-16 16:50:58第三に、子ども観。子どもを有能であると考える。よく教師は、「子どもに可能性がある」と言いながら、失敗をさせないように細かく指示を出している。目的意識を持てれば、子どもは自分たちで信じている。子どもが有能だとどこまで信じられるかによって、『学び合い』がどこまで成功するかが決まる。
2010-02-16 16:52:06社員が有能であると思ってくれる会社と、すべてマニュアル化する会社とは違う。信じてくれる会社であれば、社員は懸命に働くだろう。…能書きはここまでにする。実際の『学び合い』の風景を。
2010-02-16 16:53:06社会科、産業学習のビデオ。教師が課題を出している。子どもたちは、どこに行って学習するかを黒板に書く。コンピュータで作業をする子どもたち、本で調べる子どもたち、議論をする子どもたち。熱帯雨林を守るため、エビをとるな、という話らしい。
2010-02-16 16:54:41算数の授業のビデオ。帯グラフと円グラフ? 徐々に議論が始まる。全員ができたことを確認したら、席に戻る。最後に、教師が全員できたかどうかを確認し、拍手。
2010-02-16 16:55:58『学び合い』で最も重要なこと。それは、教師の語り。授業の最初に語る。みんなでみんなができるようになることが大切だと語る。見捨てられている友だちを、一人も見捨てるな、ということを繰り返し語っている。その上で、課題を出す。
2010-02-16 16:57:08課題を出すときに意識するのは、教師の語り、課題の説明は5分と決めている。次に15分、いちばん得意な子どもが課題を達成できる分量を出す。その後、子どもたちは教え合う。
2010-02-16 16:59:29課題達成のための自由を保障する。他のクラスに迷惑をかけなければ、どこに行ってもいい。見た目は「学級崩壊」に似ているが、これは「学級改革」! 子どもの話を聞いてもらえばわかる。
2010-02-16 17:00:362400円のスニーカーの40%引きはいくら?という問題について、ある子は2000円のステーキ60%引きならいくらという問題をまず教えていた。なぜステーキか? 「だってこいつ、肉が好きだから」とのことでした。
2010-02-16 17:02:22直径1cm、2cm、3cm、4cm、5cmの円がある。円周は何倍に増えるか、という問題。本当に直径も、2倍、3倍…になるのか。ある子が、○がだめなら□でと言い、1辺が1cm、2cm…の正方形の周ならどうかと教えた。こういう教え方は、教師はなかなか思いつかない。脱帽。
2010-02-16 17:04:17教師は、必ずしも最善の教え手ではない。/チャイムが鳴っても教え続ける子どもがいる。最後の一人まで見捨てないということをわかってくれている。感涙。
2010-02-16 17:05:44