悪い男に騙される山城【解】『HAruna's waRD』二章最終日
手を貸してあげると、顔を真っ赤にして涙目の羽黒さんがおずおずと立ち上がる。しゃがみ込んだままの最上さんが恨めしそうに顔を上げると、転んだばかりの事も忘れたように羽黒さんが慌て出す。 いや、貴女こそ鼻どうしたんですか状態だから。垂れてる垂れてる。
2013-11-30 20:09:50@AAC_MOGAMI @harunas_ward ちょ、ちょっと、鼻をかんでもよろしいでしょうか… 扶桑さんが…?扶桑さん?
2013-11-30 20:11:56勢いよく鼻をかみ、ティッシュを真っ赤に染める羽黒さんから目を逸らし、扶桑さんと山城の方を見る。 いつの間にか換装を終えていたようで、扶桑さんは両手を前に伸ばし微笑み、山城は右手を横に左手は腰の後ろに回したポーズでこっちを見ていた。 なんだこの姉妹。
2013-11-30 20:16:18新しい武器に喜ぶのはいいけども、決めポーズのまま動かない姉妹と、既に中破している最上さんと羽黒さんを順に見て、気付かれないように溜め息を吐く。大丈夫かしら、この艦隊…。 頭を押さえてうなだれているように見せかけて、最上さんの足元の靴下を見詰め続ける。
2013-11-30 20:21:24艦に着き見回すも、金剛姉さんの姿が見当たらない。 んー。どこに行ったのかしら? 後ろからズシンズシンとやたら重量感のある走行音が近付いてきている事に気付く。 金剛姉さ…?
2013-11-30 20:39:11扶桑さんと山城に負けないくらい巨大な武装を背負った夕張さんが息を整えながら額の汗を拭く。 え…? どうして夕張さんが? 金剛姉さんはどうしたの?
2013-11-30 20:40:52@harunas_ward は、榛名さん!金剛さんが…金剛さんが…! 紅茶飲み過ぎでダウンしました。
2013-11-30 20:43:56夕張さんの言葉に返答をせずにしばらく海から吹く風に前髪を揺らすに任せる。 みんなごめん、先に行ってて。姉さんをこらしめてから追いつくから。
2013-11-30 20:45:30艦から飛び降りて姉の元に向かおうとした私を、夕張さんと羽黒さんに引き止められて留まる。 ダメな姉の代わりに夕張さんに謝り続け、予定していた旗艦の立場をこなす事になった扶桑さんにも頭を下げる。
2013-11-30 20:48:49@harunas_ward あらあら・・・じゃあ先行して出撃しましょうか? 榛名さん、金剛さんにお大事にと伝えてくださいね
2013-11-30 20:49:01ごめんなさい扶桑さん、金剛姉さんのせいで急に…。 でも金剛姉さんよりも扶桑さんの方が旗艦に相応しいですし、問題無いですねっ!
2013-11-30 20:51:07戦闘を2度程こなし、航行はびっくりするくらい順調だった。 扶桑さん姉妹の新兵器と扱う2人は絶好調そのもので、次々と敵艦を沈めていく。 羽黒さんと夕張さんの砲撃も息が合ったもので、連携も見事なものだった。 私は単独で前線を最上さんの指示の元に駆け回り、今日は支援に徹する。
2013-11-30 21:00:22