在英日本人の見た「遅れた国としての日本」　公民の義理を果たさない日本人　ほか

Masahiro Ono 小野　昌弘 @masahirono

蛇足ながら、このガーディアン記事でマッカリー氏は、安倍は修正主義的国粋主義者であると言っている。修正主義的国粋主義者の首相が靖国神社を参拝したことは、今の日本の政権が、戦後国際社会の枠組みを否定することを意味する。つまり、安倍は国際社会が受け入れ難い政治指導者だと言っているのだよ

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欧州の戦後処理は、簡単にいうと、ドイツ人そのものに悪はない、ナチ的なもの＝人種差別と国粋主義に基盤をおくファシズム＝が戦争を引き起こした。だからナチを否定することで欧州は再び戦争を起こさないとして、戦後ドイツを包容した。同じ構造で、軍国主義的な大日本帝国の否定の上に戦後日本がある

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英欧露にとって、大戦とはナチの膨張との戦いで、戦後体制とはナチ的なものの再来を防ぎ欧州の平和を保証する体制だった。この文脈で日本も戦後国際社会に受け入れられた。つまり、帝国日本はナチ的ファシズム・天皇による軍国主義として否定され、その要素を取り除いた日本が国際社会に復帰したのだ

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ナチ独と帝国日本を否定した戦後体制で日本は平和と繁栄を享受してきたのに、今になって安倍政権が隣国との摩擦を引き起こしてまで帝国日本を正当化する行動をとる理由は、国際社会からは理解不能。今の日本が、国際的常識から外れた集団によって、危険な方向に引っ張られている。

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最近国際社会に流れる日本のニュースは、（与党と協力関係の）維新が軍国日本の正当化、秘密保護法でジャーナリズムの抑圧、安倍首相の靖国参拝、安倍が基本的人権を縮小・国家権力を増強する改憲を準備。ここまで続くと、安倍政権が本気で軍国日本の復活を目論んでいると国際社会が疑念をもって当然。

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BBC安倍はなぜ靖国に行ったかhttp://t.co/M693ohALt4 … １安倍は国粋主義・歴史修正主義者で、東京裁判は「勝者の正義」と信じ、彼の祖父である岸（戦時内閣にいてA級戦犯として逮捕）２安倍の支持基盤は右翼３改憲を遂行するため中国を挑発、その脅威を国内向けに煽る

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靖国・改憲等でとる安倍の路線は、国内の少数の右翼向けでしかなく、日本の国際評価を貶め、領土問題の解決に障害にさえなるだろう。戦後体制を否定し軍国日本を美化するような日本を支持する国は殆ど存在しないという現実は、広く日本国内で知られるべき。言論のガラパゴス化は大変危険。

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８３歳の英政治家シャーリー・ウィリアムズの２０世紀政治の講義内容を紹介する。一次大戦とは、１９世紀以来の英西帝国主義による世界分割の時代の終焉。この大戦での欧州の犠牲者は史上最大（二次大戦より大）だが、戦勝国でも利益は僅少。この事実が紛争解決でのコストと利益という思考を促進。

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英政治家ウィリアムズによる２０世紀の通覧（２）一次大戦以降の戦争は欧州から遠い場所で起こっている。二次大戦の主たる死亡者は、日本と中国。続くベトナム戦争は、米国とベトナム、など。実は、人道(humanity)という概念は、大戦を通じた犠牲の中ではじめて生まれた。特に重要なのは原爆

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英政治家ウィリアムズ（３）史は、人道という概念が原爆の非人道的殺戮をへてようやく確立したと言える。これに関する質疑応答で、氏は原爆投下は「おそらく正当化されない」と回答。その理由は、連合国が日本の特質を理解する努力をせずに無条件降伏を強制したのは間違いだったと今は考えるからという

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前Twで紹介した英政治家ウィリアムズは、戦争終結のため原爆は不可避だったという欧米の公式見解とは異なり、原爆投下を正当化せず、別の方法がありえたとする。これはより深く日本を理解する努力をした結果。しかし、今の安倍政権のように軍国日本を賛美し続けると、こうした理解者は減るだろう。

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BBCの次の指摘は重要 http://t.co/M693ohALt4 … … 安倍は現行憲法を大幅に改訂したがっているが、この憲法は平和主義だけではなく人権・市民の自由も含む。安倍の靖国参拝は、中国を挑発しその脅威を国内向けに煽ることで、困難な改憲を遂行するためである可能性がある

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WSJ http://t.co/8GcWVIo5Uv 安倍首相が靖国参拝を「戦場で散っていった方々」を追悼と正当化。 ＊「戦犯も戦死者も皆一緒」は海外では理解されえない。彼の歴史と国際政治への不誠実さは、盲目的に全ての戦争を否定する戦後左翼の平和主義とどこかで通じるように思える

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現在の日本で第一の指導者である総理が「戦場における戦死者」を追悼することと、「大戦を開始した指導者たち」を追悼することは全く別の意味をもつ。靖国には後者が含まれる以上、客観的にみて安倍首相は「大戦を開始した指導者たち」を追悼したのであり、これは重たい政治メッセージを持つ。

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産経 http://t.co/OUpQT2ZQXt 「米国はかけがえのない同盟国ではあるが、国のために命をささげた先人への感謝は譲れぬ一線」 ＊「国のために命をささげた先人」がＡ級戦犯を指すなら、戦中の軍国体制への賛美は譲れない一線、という意味で、戦後枠組みを否定する言論なのだが

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欧米では戦後体制は第三次大戦の勃発を防ぐためという明確な意識がある。二次大戦はナチ国家が引き起こしたから、その再来を防ぐのが戦後体制。これを根本から否定することは（ナチ独と帝国日本の戦争指導者を賛美）、三次大戦を辞さずという意味。安倍首相の取り巻きはこれが分かっているのだろうか。

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欧州では、二次大戦の大きな意義の一つは、全体主義・ファシズムに民主主義が勝利したこと。この経験が、他の政治体制と比して、健全な民主主義（市民的自由、自立した個人、民主的な議会政治）こそが強い国を作るという信念になり、戦後多くの国で民主主義を良い方向に生育したのは間違いない。

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全ての戦争を盲目的に否定・忌避する戦後左翼の平和主義は、実のところ国家間平和の維持に対しても、国内の平和にも無力。戦争を忌避する平和主義で国家間交渉をして失敗した代表例が、ナチ独に対する英らの宥和政策で、これが却ってナチの暴走とひいては二次大戦を招いたと広く受け止められている。

Masahiro Ono 小野　昌弘 @masahirono

戦後左翼の平和主義は盲目的に全ての戦争を否定するが、内容があまりに空虚。歴史的に戦争の心情的忌避だけでは戦争の回避はできない。圧政に対する抵抗としての内戦も否定するので左翼としては自己矛盾。右が国際対立を煽る一方で、左が現実の戦争回避について思考停止している日本の現状は憂慮すべき

Masahiro Ono 小野　昌弘 @masahirono

英国に住んで気付いたことは、日本の社会は自分の仲間には大変優しいが、仲間でない人に対しては恐ろしいほど冷淡で無関心だということ。譬えていえば、仲間内で有り余るほどのご馳走で宴会をしていたとき、隣で飢えている人がいても、その人にパン一切れ分け与えることすらなく、無視して宴会を続ける

Masahiro Ono 小野　昌弘 @masahirono

他人に普通に優しいひとなら、無縁の通りすがりのひとでも、その人が飢えていれば、食事を分けて助けるでしょうね。そういう安心感を感じることは多いです。RT@DreamChaserJPN その喩えでいうと，イギリスの場合は

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日本ほど、自分の仲間以外に無関心な社会はそうないのでは。その日本が格差社会になった結果、安定雇用・十分な給料を謳歌している層が、自分の仲間内の生活水準の維持・向上にだけ関心があり、自分の仲間内にいない、不安定雇用、生活保護といった問題に対して恐ろしく鈍感になっているのが現状では。

Masahiro Ono 小野　昌弘 @masahirono

http://t.co/s1H88t2nqi 『「桃太郎に殺された」広告の衝撃』というが、この受賞作の視点は、芥川龍之介の「桃太郎」そのまま。９０年も前に書かれた誰もが知る文豪の作品 http://t.co/Ny8FF4eEc8 が、完全に忘れ去られているようで寂しいものがある

Masahiro Ono 小野　昌弘 @masahirono

民話・神話は民族の歴史・特徴を映す鏡。桃太郎の落とし穴は独善性と力への過信にあり、芥川の「桃太郎」はその弱点を補完する、日本人に重要なお伽噺と思う。章炳麟の言葉「最も嫌悪する日本人は桃太郎」に衝撃をうけて同作品を執筆した背景も重要 http://t.co/8zLSVATSgw

らんらん♬ @music_queeen

@tatatajinnjinnj @ruuuur @royterek @masahirono 正に、私がバリバリＯＬやってた時です。ストレス地獄で、ＣancanやＪＪで夢描いていた世界とはかけ離れていました。