映画Soekarno　感想とまとめ

अह्मद् तोदोरोकि @ahmadhito

映画Soekarno鑑賞。この国の現在形のナショナリズムを知るにはいい教材。「反日」要素はまあ味付け程度で、むしろ考証はかなり正確な点もあったりした。但しトンデモ度の高い方が映画的には面白いことの方が多いと思う。その点本作は中途半端な作り方終わり方とも言える。連続ツイートするか?

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先日観たインドネシア映画Soekarnoの紹介と感想を連続ツイートします。一応史実に基づいているので、ネタばれとは考えませんが、気になる人はフォローを外して下さい。表記はS+ 連番。参考文献等も挙げるので多分50は超えるでしょう。

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S1)インドネシア映画Soekarnoは2013年12月11日封切り。映画内言語はジャワ語、ムラユ語（インドネシア語）、オランダ語、日本語。英語字幕付き。製作ラーム・パンジャビ、監督ハヌン・ブラマンティヨ、主演アリオ・バユ　http://t.co/puwLMCsRw5

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S2)映画はインドネシア共和国初代大統領スカルノ（愛称はブン・カルノ）の病弱な幼少期からオランダ植民地支配に立ち向かう青年期、日本軍に協力して念願の独立宣言を勝ち取るまでの間を、陰で支えた二人の女性の視点を交えて、描写。独立宣言を読んでおしまい。デヴィは当然出ません。

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S3)本編上映前に国歌「インドネシア・ラヤ」の斉唱を求める映像あり。非インドネシア人の私は無視するも一方で場内のインドネシア人観客は多分全員起立して斉唱。インドネシア・ラヤ自体はいい歌なので私も景気づけに歌いました。君が代より歌いやすいしね。

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S4)私の経験と記憶ではインドネシア映画上映において起立して国歌斉唱を求められたことはなかったので、ちょっと驚いた。軍事政権時代の韓国では本編上映前の国歌斉唱があったと聞いたことがある。なんか時代錯誤な気もするが、初代大統領の初の伝記映画なので別格扱いなのかもしれない。

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S5)本編開始。1929年、ジョグジャカルタでオランダ植民地政府に逮捕される技師スカルノ。スカルノは当時の蘭印で最高学府の一つだったTHS（今のバンドゥン工科大学ITB)を卒業、建築技師の称号を得ていたエリート中のエリート。いきなり時間軸が過去へ移り1912年。

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S6)スカルノ10歳。病弱で母や父の看病を受けている。台詞はジャワ語なのでインドネシア語字幕あり。以後ムラユ語（のちのインドネシア語）音声以外にはインドネシア語字幕付き。改名の儀。幼名を改めスカルノと改名。ここでタイトルバック。続けて少年期の描写。イスラム同盟のチョクロアミノト

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S7)チョクロアミノトの家（私塾？）に寄宿し、ガンディーの著作（『India My Dream』か？）を読んでいる。同窓にムソ。後に共和国に反乱を起こすインドネシア共産党幹部。ムソ自身はわずかな描写ながらまさか彼が出てくるとは予想しなかったので製作者の姿勢がマジなことを確認。

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S8)オランダ人少女とデートするスカルノ。似顔絵をプレゼント。キスしようとすると．．．親父の投げたサンダルで邪魔される！場内爆笑。櫛と油で身だしなみを整えるブン・カルノ。プレイボート気取り。続けて少女の邸宅。オスの番犬を正面からミドルショット。勃起状態丸見え。なんつーわかりやすい

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S9)少女の父親「出てけ！この原住民め！！」追い出されるスカルノ。夜中に部屋で反オランダの演説をぶつスカルノ。心配する同窓生たち。スカルノがもてたのは事実だけど、なんかこれじゃオランダ人少女との恋が成就しなかったら独立闘争に目覚めたみたいな感じだよ。まあ革命の始まりってこんなんか

अह्मद् तोदोरोकि @ahmadhito

S10)場面変わってイスラム同盟の演説会。演説者はチョクロアミノト、スカルノは後ろの控え。言語はムラユ語だけどこれ史実としてはどうなのか？音声では多分残っていないだろうし、うーん。激しい演説に官吏の妨害、場面転換。時間が飛んで今度はスカルノ自身が演説者。インドネシア国民党集会。

अह्मद् तोदोरोकि @ahmadhito

S11)集会には既にマルハエニスムの横断幕が散見。時期的にはまあいいのか。火の吹き出るような激烈な演説に官吏が介入。ここで冒頭場面に戻り、獄に繋がれるスカルノ。妻インギット登場。彼女は元人妻、子供を連れてスカルノと再婚。大人の色気あり。法廷場面。ここでスカルノはあの有名な

अह्मद् तोदोरोकि @ahmadhito

S12)「インドネシアは告発する」を陳述する。またもや法廷騒然。支える妻インギット。字幕。フローレスのエンデへ流刑の後、マラリア感染のためスマトラのブンクルへ移される。医師の診察を受けながら自分を描いた新聞の風刺画を眺めて愚痴。ムハマディヤの学校で教師を務めるスカルノ。

अह्मद् तोदोरोकि @ahmadhito

S13)中学部か高等部だからなのか男女共学。史実的にどうなんでしょう。教室でオランダ植民地支配について教えるスカルノに質問する女生徒、すなわちファトマワティ登場。第4代共和国大統領メガワティの実母にして独立時の国母。魅かれあう二人。インギットや養子たち、ファトマワティと海岸散歩

अह्मद् तोदोरोकि @ahmadhito

S14)砂浜で遊ぶインギットと養子、一方スカルノはファトマワティと太平洋問題について討議。ここではJepangではなくNipponの語が使用。実際当時の論文でスカルノは日本を帝国主義勢力と捉えて警戒していた。場面転換。ある男性との結婚話に迷うファトマ。スカルノの提案。狂乱の妻。