「柔術新聞」さんによる「グレイシー一族、新日本プロレス参戦」から振り返るグレイシー柔術開祖たちとプロレス

グレイシー×プロレスについて「柔術新聞」さんが興味深い連ツイをされていたのでまとめさせて頂きました。
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リンク nikkansports.com 1・4グレイシー一族が参戦へ/新日本 1・4グレイシー一族が参戦へ/新日本。ニッカンスポーツ・コムの格闘技ニュースです。
岩井洋一(柔術新聞&ジャズギター) @busujiujitsu

グレイシー一族最強にして現代柔術の礎を築いたホーウス・グレイシーの息子ホーレス・グレイシーが、「グレイシー・ハンター」桜庭和志選手とプロレスをしたことがブドービデオのサイトで大きく取り上げられています。動画は1時間53分あたりから。http://t.co/sKptYbCuRl

2014-01-06 09:35:25
岩井洋一(柔術新聞&ジャズギター) @busujiujitsu

サイトにはブドービデオのブドージェイク自らが、「ジャパンで毎年恒例の、ニューイヤーJMMAイベントでホーレスと桜庭が対戦だ!!」「しかし待て、何かが違うぞ??」「日本はいうまでもなく、カノー・ジゴロウやミツヨ・マエダに代表されるように、柔術の発展に巨大な貢献をした。」

2014-01-06 09:57:28
岩井洋一(柔術新聞&ジャズギター) @busujiujitsu

「しかしマーシャルアーツと並んで日本ではプロレスが盛んなんだ。日本のファンはユージ・アンジョー、ノブヒコ・タカダ、キヨシ・タムラ、ヒロミツ・カネハラらのスポーツ的なプロレスを、MMAが始まる前から楽しんでいたんだ。」「レジェンドである桜庭がこれ以上MMAで負傷する姿を見たくない

2014-01-06 10:01:26
岩井洋一(柔術新聞&ジャズギター) @busujiujitsu

「プロレスでも、レジェンドであるサクラバが見れて嬉しい」「そして柔術家にとっては、ホーレスやダニエルのムーブはグッドだ」などと超アツイ長文を寄稿しています。

2014-01-06 10:02:40
岩井洋一(柔術新聞&ジャズギター) @busujiujitsu

ちなみにダニエル&ホーレスのプロレス参戦、アメリカ柔術界では当然の事ながら「・・・」という反応が大勢を占めています。そんな空気を察知したからこそ、ブドー・ジェイクが日本のUWFに遡ってまで必死に擁護しているのでしょう。

2014-01-06 22:25:29

柔術レジェンド達の逸話ここから。

岩井洋一(柔術新聞&ジャズギター) @busujiujitsu

ちなみにグレイシーのプロレス参戦ですがこれが始めてではなく、以前はヘンゾ・グレイシーがアントニオ猪木とプロレス的なムーブを見せていましたね。そして更にその昔、グレイシー柔術開祖達の間でプロレスをめぐり非常に興味深い話が残っています。

2014-01-07 10:00:15

エキシビジョンマッチは07:22から。
前半映像にも懐かしい人たちが…

岩井洋一(柔術新聞&ジャズギター) @busujiujitsu

彼ら一族は大変裕福でしたが、家長である父ガスタオンSrが事業に失敗し、零落した状態でリオに落ちのびました。そこでグレイシー柔術の開祖カーロス・グレイシーは最初のグレイシー柔術道場を開始しました。

2014-01-07 10:15:12
リンク Wikipedia カーロス・グレイシー カーロス・グレイシー(Carlos Gracie、1902年9月14日 - 1994年)はブラジルの男性柔術家。ブラジリアン柔術創始者。ブラジリアン柔術赤帯、十段。 パラー州ベレン生まれ。父親のガスタオン・グレイシーと親交があった前田光世から柔術を直接伝授される。その後、リオデジャネイロ市で道場を開き柔術普及に努める。結婚すること5度、21人の子供を授かる。 最初の息子であったカーウソン・グレイシーは選手として活躍した後に指導者となり『カーウソン・グレイシーチーム』を率い、5人目の妻との間に生まれたカーロ
岩井洋一(柔術新聞&ジャズギター) @busujiujitsu

カーロスは道場開設にあたって、弟である下から二番目のジョージとオズワルドに無理矢理手伝わせました。特にジョージは好きだったボートクラブを退学させられて、強制的にアシスタントにされました。ちなみに末弟エリオは幼いのでこの強制徴用を免れたそうです。

2014-01-07 10:17:31
岩井洋一(柔術新聞&ジャズギター) @busujiujitsu

しかしこのジョージ、めきめきとグラップリングの才能を発揮し、結果としてカーロスの片腕として道場を支えました。ジョージは大変華がある人物で、カーロスと違い豪奢を好む性格だったとか。兄がいわゆる「グレイシー・ダイエット」を開発しても全く興味を示さず、好き勝手飲み食いしていたそうです。

2014-01-07 10:19:50
岩井洋一(柔術新聞&ジャズギター) @busujiujitsu

またカーロスと共にボクシングを始め、このコンビは1920年代のアマチュア・トーナメントで活躍したとか。そしてこのカーロス、オズワルド、そしてジョージのトリオは、グレイシーの家名を上げるための初期バーリドゥードで大活躍します。

2014-01-07 10:25:05
岩井洋一(柔術新聞&ジャズギター) @busujiujitsu

ある時NHBの試合で、オズワルドが135キロのグレコ選手を58秒で倒したとき、あまりの事に観衆はそれが信じられず、この負けた選手も「あれはマルメラーダ試合(プロレス)なんだよ。だから実際は負けてない」とメディアで発言する事件がありました。

2014-01-07 10:27:23

NHB(no-holds-barred)なんでもアリだよって事です念のため。

岩井洋一(柔術新聞&ジャズギター) @busujiujitsu

これを目にしたジョージは激昂。このレスリング選手を探し出し、路上でボッコボコにして病院送りに。この選手は「ジョージにブラスナックルを使ってやられた」と警察に訴えましたが、目撃者の証言多数で彼は素手でやられた事が判明し、この件は不問となりました。(素手でもアレだと思うのですが・・)

2014-01-07 10:30:18
岩井洋一(柔術新聞&ジャズギター) @busujiujitsu

そんなこんなでジョージは無敗の最強戦士となり、競技初期においてグレイシーの強さを証明し続けました。またたいへん豪放磊落で夜遊びも大好き、求道的なカーロスをは正反対の性格でした。しかしジョージはお金のためにいわゆるプロレス試合もやるようになっていきました。

2014-01-07 10:43:26
岩井洋一(柔術新聞&ジャズギター) @busujiujitsu

これにカーロスが大ショックを受け、最終的には一族の大功労者で、一緒に決闘罪で刑務所にブチ込まれた仲間でもあるジョージを破門。ジョージも「カーロスはグレイシー柔術を始めたが他の事は何もしていない。俺がグレイシー柔術の強さを証明してきたんだ」と反抗し絶縁状態に。

2014-01-07 10:45:50
岩井洋一(柔術新聞&ジャズギター) @busujiujitsu

その後ジョージの戦績が思わしくなくなり、グレイシーアカデミーに復帰。仲は修復されたかと思われましたが、あるプロモーターがなんとジョージとエリオの試合(おそらくプロレス)を大金で打診して、しかもジョージがそれを受けてしまいました。

2014-01-07 10:47:50
岩井洋一(柔術新聞&ジャズギター) @busujiujitsu

これにはカーロスも再度ブチ切れ。以降このグレイシー柔術開祖の二人は、道を共に歩むことは無くなったそうです。グレイシー柔術とプロレスの関係ですが、本当はこんなディープな物語があったのですね。

2014-01-07 10:49:41
岩井洋一(柔術新聞&ジャズギター) @busujiujitsu

繰り返しになりますがホーレスは、この開祖カーロスの息子でグレイシー柔術中興の祖であるホーウスの息子。しかし本人達はあんまこういうストーリーにこだわりは無いようですね。

2014-01-07 10:51:18