悪魔の堕ちゆくその先は時の涯。円環の片割れをなす贄、黒く蝕まれ苛まれるそれを闇ごと取り込んでどこまでも深くへ。すべての絶望と呪いを纏い、すべての希望と祈りに対峙するために。
2013-12-28 14:16:26そのとき、悪魔は自らを二つに裂くのだ。記憶と因果と、罪と罰とを背負い悪魔として此岸の縁を彷徨うものと、記憶を背負う前の元々そこに居た肉体とその主とに。
2013-12-29 00:42:33悪魔にとってその存在は夢。遠い昔の、あるいはあり得たかも知れない未来。彼女にとって、悪魔の夢は語り部の夢。それはあらゆる時代の同胞、契り子に語る理の真実。
2013-12-29 05:00:50「夢を、見たんです」何処か知らない国で。憶えのない物語を、同胞に語って聞かせる夢でした。愛ゆえにすべてを失い、時を彷徨い続ける悪魔の物語です。すなわち、わたし達のよく知る——"円環の理"、その真実を謳ったとされる、あの「黒き魔女の物語」を、わたしが語る夢でした。
2013-12-29 05:10:02「……あの夢か。それを、語り部側から見たってのかい」それは"円環の魔女"なら一度は見る、と云われている夢だ。夢の中で聞く、女神と悪魔の物語。その言い伝えの中にこそ、"円環の理"が救いであることの真意が秘められているのだと聞く。
2013-12-29 06:32:26「黒き魔女の、と云うと確か、わたし達を救うためにそれを"この手で"と願った、いまわたし達が時に女神と呼ぶ……あの物語ね?」それを、この子が。
2013-12-29 06:43:52「わたしは今ここにこうして存在していますけど、でもこのわたしはあの悪魔の見ている夢かもしれない、そんな風に感じるときがあるんです」訳のわからない話かもしれませんが、と云いながら。その目は真剣そのものだった。 ——確かに、この子は特別だ。ジェムのかたちも色も、他の誰とも違う。
2013-12-29 19:43:53そう、この子は指環を持たない。代わりと云うのか、左耳に黒い、蜥蜴のような耳飾りを絡めている——あの日までは、こうではなかったように思うのだが。ただ、その先で揺れる暁紫の輝きは紛れもなくその魂の光だった。「だとしても、今あなたはここに確かにいるわ」
2013-12-30 12:30:19新た世の終わりを告げる角笛の鳴り響く時、彼女はそこで
『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 新編 叛逆の物語』とは ほむら「まどかにもっと生きてて欲しい」 QB「宇宙にもっと生きてて欲しい」 新房「さやかにもっと生きてて欲しい」 虚淵「全部叶えました」
2013-12-31 14:01:49ほむらはまどかの幸せを願ったからいつもの日常化を送れる世界を作った だからほむらの望みが仮にまどかと相思相愛になることだとしてもそう世界を作り変えた 叛逆100回見直せバカ
2013-12-25 13:14:55まあ改竄世界で明確に暁美の”敵”となるものは存在しないのよ。魔獣だって多分エサに過ぎないし、何よりほむら自身があの世界ではトリックスターでしかない筈で。実のところ何も出来ない、と云う点は変わってはいない。ただ崩壊の時を先延ばしにすることに腐心することの他は。
2013-12-26 16:58:00でもまあそれは理が「この手」を取り戻すまでの仮初めのひとときの出来事に過ぎないんだけどね……と云う。何より、そう云った彼女たちの衝突を誰より望まないのが「理」のカナメたる彼女な訳だし、その辺りは間違いなく調律によって是正はされるだろうしね。
2013-12-31 16:08:34そもそも、かの「使い魔」たちとて世界の改竄に巻き込まれ取り残された迷い子な訳で、それもまたあまねく拾い上げていく対象でないとおかしいんだよね。まあ理も旧世界に於いてとうに堕ち果てた筈の彼女たちに別れを告げるだけの猶予は用意するだろうけれど(それが突然だとしても、だ)。
2013-12-31 16:21:45まあさやかの直感が悪魔の思惑を振り切っちゃって、と云うか多分さやかの方が先に「わかっちゃう」んだろうなー。で、それを選べば自分が消えると知っても止まらないんだろうな、と。「だいじょうぶ、なかったことになんてならないよ」
2013-12-23 02:13:41「お前も、まどかも、なぎさだって……消えちまうんだぞ」「おまけ、なんだよ。これってさ」「おまけ……?」「そ。ホントはとっくにいないあたし達の、さ」「あいつらは、それで」「うん。なぎさもわかってるって。問題なのは……」「ほむら、だろ」「……うん」「ま、なんとかなるんじゃない」
2013-12-23 02:43:14