大阪おもいこし妖怪隊

大阪の妖怪っぽいところとか事とか聞いた話とか。
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クダンノシゴト @kadonotoufu

〇ゴハッスン。周り五寸、長さ八寸の蛇。こう云ふ蛇がいると云はれ、もしこれ殺すと捕つた者は必ず死ぬと云ふ。(高谷重夫『河内春日村民俗記』) #大阪おもいこし妖怪隊

2014-01-19 17:39:48
クダンノシゴト @kadonotoufu

ちなみにゴハッスンの話には、捕ったものが高津の黒焼屋に売りに行って、帰宅したらコロリと死んだらしく、ゴハッスンに関して知識があった黒焼屋は帰るまでに亡くなられたら困るなと、売りに来た際にいつ帰るかと尋ねたとのこと。昭和十年ころの話。 #大阪おもいこし妖怪隊

2014-01-19 17:49:58
門賀美央子 @mongamioko

妖怪じゃないですけど、いろんな意味でわりと妖怪っぽい民俗学者・折口信夫(のぶおじゃないよ、しのぶだよ)は大阪の人です。浪速区の鴎町公園内に生誕碑があります。あまり顧みられていなくて可哀想なので誰か行ってあげて。http://t.co/7RxvmSFyMu #大阪おもいこし妖怪隊

2014-01-23 23:08:38
クダンノシゴト @kadonotoufu

落語「ぞろぞろ」で有名な赤手拭稲荷神社(浪速区稲荷2丁目6-26)。入って右手の手水舎の上には奉納された赤い手拭いが架かる。参道には赤い鳥居が並び、奥には本殿、右手には塚がある、といった小さい神社。 #大阪おもいこし妖怪隊 http://t.co/6m7qYqtLRk

2014-01-26 04:19:29
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クダンノシゴト @kadonotoufu

『大阪伝承地誌集成』では…、魚商人が魚荷を背負ってさしかかると、このあたりに赤い手拭を姉さんかぶりにした娘さんがいて、にっこり笑う。ついこちらもにっこりしてすれちがうと、突然背中が軽くなる。背中の荷が足りない。 #大阪おもいこし妖怪隊 http://t.co/ZRAPbWSACQ

2014-01-26 04:21:08
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クダンノシゴト @kadonotoufu

しまったと娘を追うが逃げ足の早いこと早いこと。ありゃ狐の仕業や、お稲荷はんのお使いやからしようない、せめて赤手拭を奉納して盗まれるのを防ごうとあいなった。…とあり、阪南市潮音寺の赤手拭狐の分霊を勧請とのこと。 #大阪おもいこし妖怪隊 http://t.co/BbHsHb7WjZ

2014-01-26 04:27:36
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クダンノシゴト @kadonotoufu

『東鳥取村誌』にはこのようにある。潮音寺の西側の広大な竹藪の中の楠の大木の根元の洞穴小祠は、潮音寺の赤手拭(稲荷)として畏れられていたが、明治になり藪は田畑になり、難波稲荷町へ輿入れすることに…。大楠は売り払われ、その代金を元に利殖し寺を再建したらしい。 #大阪おもいこし妖怪隊

2014-01-26 04:29:18
クダンノシゴト @kadonotoufu

○中村潮音寺の赤手拭稲荷 潮音寺の付近を雨のしょぼしょぼ降る晩に通ると何処からともなく笛太鼓の音が聞え面白く笑ひ興ずる声がするので、不思議に思つて近づくと赤手拭で頬被りした美しい娘さん達が盆踊よろしく笛太鼓の囃子につれて手振りも鮮かに踊り回って居るので、… #大阪おもいこし妖怪隊

2014-01-26 04:29:41
クダンノシゴト @kadonotoufu

つい誘はれるままに仲間に加はり時の経つのも忘れて東の白むまで踊り狂ひ、朝仕事に田園を見回る百姓達に見付けれ背中をどやされて漸く心付きベソをかいた話が昔から誰々と幾人もの例が残つて居る。(『東鳥取村誌』昭和33年…東鳥取村は現在の阪南市) #大阪おもいこし妖怪隊

2014-01-26 04:31:01
マラカスちゃん @unio01

お社は小さいけど地名も稲荷だし最寄のバス停の名前も稲荷前。なんでここ、あまり知られてないのか謎。 #大阪おもいこし妖怪隊

2014-01-26 08:10:53
マラカスちゃん @unio01

再掲載。なんばパークスの特別妖怪講座、次回は2月8日。http://t.co/AKQvQCy5hA #大阪おもいこし妖怪隊 前回に引き続き、「ふるさと怪談」と同日開催です。 http://t.co/PFHNmUg4i4

2014-01-26 15:55:57
クダンノシゴト @kadonotoufu

岸和田市が市制70周年記念に発行した『岸和田のむかし話』(平成4年)は、岸和田市のHPに全部掲載されているぞ。もちろん蛸地蔵も『蛸地蔵縁起絵巻』付で見られるのだ。http://t.co/oKAJ4NdNb9   #大阪おもいこし妖怪隊 http://t.co/vKyDD2OTlq

2014-02-01 11:44:09
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クダンノシゴト @kadonotoufu

○砂かけクスの木(要約) 江戸時代、岩田村(現・東大阪市岩田町)を旗本永井佐渡守が支配していたころ。年貢米や租税などの負担が多い上に、上納金を納めるよう、役人が庄屋の所にお触書きを持ち訪れました。庄屋たちは容赦するよう頼みましたが聞き入れられませんでした。 #大阪おもいこし妖怪隊

2014-02-02 12:55:30
クダンノシゴト @kadonotoufu

その役人と従者が帰り道、前の庄屋の家の塀に沿って歩いていたところ、急に風もないのにクスの木の枝がざわめき、大粒の砂が役人たちの頭の上に降りかかりました。役人は従者に命じてクスの木やその周りを調べさせましたが村人は誰もおらず、役人は腹を立てて帰りました。#大阪おもいこし妖怪隊

2014-02-02 12:56:00
クダンノシゴト @kadonotoufu

このクスの大木には、昔から「砂かけばあさん」が住み、道楽者が通ると砂をかけるという言い伝えがありました。とはいえ、その正体を見たものはいません。村人たちは、それは「砂かけばあさん」の無情な役人への細やかな抵抗だと噂しました。(西川増子『民話東大阪』平成6年)#大阪おもいこし妖怪隊

2014-02-02 12:56:20
クダンノシゴト @kadonotoufu

以前、門賀さんも書かれていたように、大阪には砂をまく狸の話が散見され、「砂かけババ」の名があるものも見られます。この話は狸だったという説明はありませんが、同系列の話です。ちなみに西川増子さんは、元小学校教諭の民話研究家で東大阪の民話をまとめられています。#大阪おもいこし妖怪隊

2014-02-02 12:57:08
クダンノシゴト @kadonotoufu

薬樹山延命寺(河内長野市神ヶ丘)には、この地に住み民衆を悩ませていた悪鬼を射て退治した際に使用した「鬼退治の弓」が保存されていて、後世毎年、「驅鬼の式」が行われている。『河内鑑名所記』(1679年)では「鬼住、昔は鬼住けるとておそろしき所有」と記している。 #大阪おもいこし妖怪隊

2014-02-03 21:47:36
クダンノシゴト @kadonotoufu

『観音冥応集・巻二』には、「古老相伝えて曰く、昔何れの御代にかありけん、泉州和泉郡血渟山に大鬼神あり。これ男鬼なり。この村にもまた女鬼あり。夫婦として人民を害する事数を知らず。(後略)」。この鬼を退治した九家主は、鬼に九頭神と崇められているとのこと。 #大阪おもいこし妖怪隊

2014-02-03 21:47:59
クダンノシゴト @kadonotoufu

堺の大小路の交差点すぐに「父鬼(ちっちょに)」と刻まれた道路標識が建てられている。…以上、横山豊『西高野街道に遊ぶ』(平成21年9月)などを参考。 #大阪おもいこし妖怪隊

2014-02-03 22:00:28
クダンノシゴト @kadonotoufu

〇ツルベオトシ。 ハネツルベの様に急に目の前に落ちて来る化け物。但しここでは真夜中に門の上の高い所で「ヨナベー、シモタカ」「ツルペーオトソカ」と云ふ様な声を立てる化物と云はれている。(高谷重夫『河内春日村民俗記』) #大阪おもいこし妖怪隊

2014-02-09 00:50:29
クダンノシゴト @kadonotoufu

〇小路出町の狸  話者 K取谷M実   昭和の初め、熊春木工を南に登って行くと○○行雄さんの前、今は取り壊された○さんの家がある。夜の二時頃、家の前を歩いていると足が行かない。その内、顔が膨れて髪の毛が逆立ち足も膨らんできた。 #大阪おもいこし妖怪隊

2014-02-11 14:15:06
クダンノシゴト @kadonotoufu

道に座り込んだ。煙草に火をつけて、一服吸うと、前に狸が座っていた。狸は、尻尾をゆっくり左右に振っていた。私は狸に「どうぞお先に」と言った。親から教えて貰っていた災難除けのお呪いの… #大阪おもいこし妖怪隊

2014-02-11 14:15:27
クダンノシゴト @kadonotoufu

…「あぶらうんけんそわか、あぶらうんけんそわか、あぶらうんけんそわか」と三回唱えると、狸が逃げて行った。 平成20年7月21日(北山理・聞書き『佐野の民話その他』)  ※佐野は泉佐野市のこと。この話、いろいろと混じってそう。  #大阪おもいこし妖怪隊

2014-02-11 14:15:41
クダンノシゴト @kadonotoufu

・「モリワケ」と呼ばれる人通りの無い所に「ハナツリ」という藤の蔓の妖怪が出没し独り歩きの人の鼻を釣り上げる。(『河内長野 天見の民俗』近畿大学文芸学部) ※ツルベオトシ系の話ですな…。 #大阪おもいこし妖怪隊

2014-02-16 07:25:34
クダンノシゴト @kadonotoufu

大阪においてヒダル神の事例には、「ひだる神」、「ガキ」、「ダリ」、「ダレ」、の名称が見られる。「ダリ」のさらに変形なのか「ダニ」というのもあったが、資料が行方不明。河内長野にこの手の資料が多いのは、民俗調査の資料が残っているのに加え、山に繋がる地域だから。 #大阪おもいこし妖怪隊

2014-02-16 10:02:03