【第一部-玖】誰かを見つめる時雨と能代と阿賀野　＃見つめる時雨

誰かを見つめる時雨 @rainshowers_bot

私は何回も、何回も阿賀野姉にキスをした。自分が抑えらることができなかった。阿賀野姉は次第に苦しさからか、口が半開きになっていった。 私は阿賀野姉のそこに…舌を挿れた。 「ふぁ…！？……あ……んぁ…！」 阿賀野姉を…もっと…感じさせて…！

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「あ……はぁ……のしろ…」 阿賀野姉と私の間に唾液の橋がかかる。 ごめんね、阿賀野姉…私…わたし…もう…。 「あっ……」 私はそのまま、阿賀野姉をベッドに押し倒した。阿賀野姉のトロンとした瞳が、私の理性を…いや、もうそんなもの…なかった。

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「能代……その……電気、消して欲しい…かな…？」 私はちらりと電源の方を向いた。手を伸ばしてみる……届かない。 「……大丈夫よ、私しか見ないから…」 「へ？　えっ……ええー！？」 私は、狼狽える阿賀野姉の首に唇を落とした。 「んっ…やっ…やぁーん！能代のけだものー！」

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ごめんね、ごめんね阿賀野姉…でも、止まらないの…。 「阿賀野姉…阿賀野ねえ……好き…大好きなの…」 私は阿賀野姉の柔らかな感触と、甘い声と、優しい香りに満たされた海に身を沈め、そのまま深く、溺れていった……

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……能代の様子を見に来たんだけど……どうしよう…声、扉の外にまで聞こえてるよって言いたいけど言えないこのもどかしさ……

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幸い僕以外には誰もいないけど……。というか、鍵、開いてるんだよね、この部屋……。こういうことになるなら、せめて鍵を閉めればいいのに…誰か来ても知らないよ…。 …おかげで僕はここを動くに動けないし…はぁ…。でも、これで一件落着…なのかな

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……静かになった。寝ちゃったかな…？ 良かった…これでここを離れられるよ…。 …何か僕、ずっと聞き耳を立てたみたいになってる…？

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…よし、もう何も聞こえない。 流石にもう眠いや…早く寝よう…

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……良かったね、能代。おやすみ…