帯広畜産大学のとある教授は語る;「現実的」な認識とはどんな認識のことか? 「うつ病」という語をキーワードとして

@ynabe39さんのツイートの中で、一貫した話があったので、それをのせました。
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渡邊芳之 @ynabe39

生物の行動の一般的傾向を脳や神経系の構造から説明するのは多くの場合で妥当ですが、行動の個体差を脳や神経系の個体差から説明しようとするとたくさんの仮定を置かねばならなくなることが多いです。

2010-10-22 09:19:23
渡邊芳之 @ynabe39

適応と不適応は個人の中に同居しうる、ある適応が別の不適応を生むことが全体としてのバランスを崩したときにそれを調整するのが心理療法です。

2010-10-22 09:32:16
渡邊芳之 @ynabe39

「神経症という不適応を治療する」というのは身体医学の発想。

2010-10-22 09:33:08
渡邊芳之 @ynabe39

その点で「悲観的な考え方」と「うつ病」をあまり同一視するのは不適切だと思います。「病」といわれるからには何らかの不適応が表面化している必要があるからです。

2010-10-22 09:43:53
渡邊芳之 @ynabe39

だから私は「悲観的な考え方が矯正されるべき」とは思わないし、言っていません。楽観的な考え方より現実的だとかいうな、というだけの話。

2010-10-22 09:47:00
渡邊芳之 @ynabe39

そうか俺は「楽観的だとバカにされる」のが気に入らない、と言ってただけなんだ。

2010-10-22 09:49:06
渡邊芳之 @ynabe39

ただ(病気レベルの)うつに関しては生理的機構や遺伝の問題もあるから「適応の問題」だけには還元できない。そうはいってもこれだけ増えるのには「うつ的な適応を促進する社会的要因」が必ずあります。

2010-10-22 09:52:35
渡邊芳之 @ynabe39

適応の問題は極めて臨床的な問題で、臨床心理学は芦田先生のいう「機能主義的な心理学」からは最も遠いものです。臨床に接地していれば「空」にならないかもしれない、しかしすべての心理学にそれが可能ではない。

2010-10-22 10:09:40