音楽構造よもやま話

verseとchorusにみるアメリカ大衆音楽からオペラや能にいたる、音楽構造の起源に関するお話。
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Twice-Told Tales @metalside

ハーモニーをコピーして書き留めると、相方が時間のある時に検証しているのだが、「この曲もお経ね」というので、なぜヴァースはお経になりがちかという年来の推測を話しているうちに、これ、大正解じゃないの、という気がしてきた。

2014-01-21 18:32:52
Twice-Told Tales @metalside

つまり、あれがverseと呼ばれているのは、文字通りverseとして出発したからであり、chorusがchorusと呼ばれているのは、あの部分は、verseではなく、chorusだったからだ、という馬鹿みたいに当たり前のことなのだがw

2014-01-21 18:36:23
Twice-Told Tales @metalside

日本ではAメロだのBメロだのという言葉を使うので、あれがverseなのだということが見えないが、verseはchorusではなく、本質的にお経であり、語りなのだ。語りが終わると、では、みなさんご一緒にポイントを繰り返しましょう、とchorusがはじまる。

2014-01-21 18:43:30
Twice-Told Tales @metalside

これが、アメリカ大衆音楽のverse/chorus/verse/chorus/bridge/verse/chorusといった典型的形式の起源ではないか、という仮説である。仮説だよw 検証はこれから数年かけてやる。

2014-01-21 18:47:37
Twice-Told Tales @metalside

やはり教会音楽のあたりを探る必要がありそうだが、あたしが仮構した出発点と現代アメリカ大衆音楽を接続する装置は、たぶんカウボーイ・ソングであると、あたしの直感は云う。

2014-01-21 18:49:43
ヲノサトル @wonosatoru

オペラにおけるレチタティーボとアリアを連想。 RT @metalside: 日本ではAメロだのBメロだのという言葉を使うので、あれがverseなのだということが見えないが、verseはchorusではなく、本質的にお経であり、語りなのだ(後略

2014-01-21 18:48:21
Twice-Told Tales @metalside

@wonosatoru オペラを知らず、すみません。ただ、これはさかのぼっていくと、切りなく続きそうなテーマで、中世のバラッドも関係しているだろうなと(またしても直感的にw)思います。ロックンロール小僧のなれの果てとしては、そこまでやるか、でして。

2014-01-21 18:54:56
安田登 @eutonie

@wonosatoru @metalside 能ではサシがレチタティーヴォで、上歌(あげうた)がアリアっぽいですね。サシは役者が、上歌は地謡というコーラスが謡います。ただサシで事実や感情を歌っていたのに上歌になると突然、風景になってしまう。感情の風景への溢れ出が面白いです。

2014-01-21 18:56:23
安田登 @eutonie

@wonosatoru @metalside そしてサシは、語りである詞(ことば)が、だんだん気持ちが盛り上がって節が付いたもの。詞がサシになり、そして上歌に引き継がれます。

2014-01-21 18:58:45
Twice-Told Tales @metalside

@eutonie @wonosatoru ゴスペルの構造もそれに類似しているのだろうと思いますが、わたしにとって気になるのはカウボーイ・ソングで、あれは昔語りに徐々に節をつけていったのではないかと思います。たぶん、さまざまな音楽、芸能に共通する構造であり、変化の過程なのでしょう。

2014-01-21 19:01:54
安田登 @eutonie

@metalside @wonosatoru 小泉文夫の黒人教会のレコードが、まさにそんな感じでしたね。数年前にホピ族の人たちと数週間アメリカ縦断の旅をしましたが、彼らも語りがだんだん音楽になりましたし、カントリーの人たちもそんな感じでした。だからいつまで経っても終わらない(笑)

2014-01-21 19:08:21
Twice-Told Tales @metalside

@eutonie @wonosatoru ええ、音楽産業的には3ヴァースぐらいが適度な長さのはずですが、カントリーのヒット曲にはその倍以上なんていうのがありますね。身の上話をえんえんと歌うわけで。わたしの守備範囲は20世紀中盤の米大衆音楽なので、そこへ絞りこむだけですが。

2014-01-21 19:13:29
安田登 @eutonie

@metalside @wonosatoru そだ、ルフレとクプランもそうですね。

2014-01-21 19:14:20
ヲノサトル @wonosatoru

@eutonie @metalside わー、気がつかないうちにポピュラー音楽の構造に関する議論がw

2014-01-21 19:32:12
Twice-Told Tales @metalside

@wonosatoru @eutonie 先代桂文楽の「勉強し直して参ります」が出そうになりますが、これから数年かけて、ロックンロールが誕生するまでのルートをたどってみたいと思います。

2014-01-21 19:37:07
安田登 @eutonie

@metalside @wonosatoru 加川良の『下宿屋』、思い出しました〜。あの感じで、ホピ族の人たちとの旅の間、延々と遊びました。

2014-01-21 19:42:01
ヲノサトル @wonosatoru

@eutonie @metalside 関係ないけど、イングランドのバラッドみたいな二行おきに脚韻を踏む伝統は、いまだに西洋のポピュラー音楽に根づいてますよでね…

2014-01-21 19:46:47
Twice-Told Tales @metalside

@eutonie @wonosatoru ギター一本の弾き語りの世界では、そういうタイプのほうが多数派かもしれませんね。トーキング・ブルースから来ているのでしょうけれど、ディランも初期はそういうのがいっぱいあって、草臥れたりしてw

2014-01-21 19:49:11
Twice-Told Tales @metalside

@wonosatoru @eutonie たんなる直感ですが、たぶん無関係じゃないでしょうね。ティンパン・アリーの作曲家たちがなにを受け継いでああいう曲作りをしたのか調べたことはないのですが、あれが中継点になったような気がします。やっぱり勉強し直して参りますw

2014-01-21 19:51:36
ヲノサトル @wonosatoru

@eutonie @metalside 俳句などの詩歌に通じる、日本の「風景」と「心情」にまつわる表現のあり方を反映しているような感じもしますね!

2014-01-21 19:54:56
安田登 @eutonie

@wonosatoru @metalside そうなんです。俳句は、まさにその極致です!

2014-01-21 19:56:43
ヲノサトル @wonosatoru

@eutonie @metalside 俳句は外国語に直訳したら「それが何なの?意味不明!」って思われる方が多いのではないでしょうか。けれど一方で「あ、わかる!この感じ!」って頷く人も予想以上にいてくれる気がするんですよね。人間、遠いようで近い。

2014-01-21 20:05:49
安田登 @eutonie

@wonosatoru @metalside そうなんです。世界の俳句人口ってかなり多いんです。

2014-01-21 20:13:30