BAOの絵の見方とか
Baryon Acoustic Oscillations from SDSS III: http://t.co/RNP7iGxjUG
2014-01-20 14:30:04@RET_Aries こんなん輪っかが見えるわけじゃないから…誇張した図とはいえゆっくり考えると,いろいろ気になって分からなくなりそう…
2014-01-22 09:52:04K大の装置の先生がこの絵みてビックリして,あれどうやって撮ってんの!?と聞かれたのを思い出したなぁ… http://t.co/0lyuzRI3TB
2014-01-22 10:08:51@fafakun まったくそもそものところからです.何を観測して何を測定して,それがどういう物理量と関連づいた結果,今回のような結論(距離の誤差1%)になったのか,という. 銀河の2次元分布を観測,繰り返しパターンを見つける→このパターンの現れ方がパラメータ依存?
2014-01-22 10:13:01@RET_Aries 絵一枚で伝えようとすることではない気がしますね…。この絵を見ると,繰り返しのパターンを探したようにどうしても見えてしまいますよね(昔,大規模構造の観測が少しずつ進んでいた時代には,繰り返しパターンらしきが見られて大いに議論されたそうです)
2014-01-22 10:16:52@RET_Aries CMBのマップはご覧になったことありますよね。天の温度揺らぎの空間分布はてんでバラバラなんですが,よく見ると,赤い粒と青い粒となんとなく大きさが揃っているような気もしますね http://t.co/PgOJ4HKPnm
2014-01-22 10:24:19@RET_Aries 大構造の場合はこんな風にてんでバラバラには分布していないですね。網の目構造とか呼ばれるように,なにか明らかな構造が見えます。昔はこの網の目構造のごく一部を観測していたために,周期的にパターンが見えたりして,大興奮したそうです
2014-01-22 10:30:26@RET_Aries でも今では広く観測がされて,そういう周期的なパターンは(今のところ)ないと思われています(もちろん真面目に探している人は居ます)。しかし,やはりてんでバラバラに分布しているわけじゃなくて,銀河のあるところの近くには別の銀河が居やすい,という傾向があります。
2014-01-22 10:33:33@RET_Aries 銀河の近くに銀河がありやすい,のですが,観測データをどんどん増やすと,この絵の輪っかあたりの距離になると,少しだけ,その前後よりも銀河のありやすさの確率が増えていました。これは統計的なものです。どれかの銀河の周りに輪っかがあるわけじゃないです(ここが難しい…
2014-01-22 10:42:08@RET_Aries この特別な距離は,CMBにも同じように痕跡があります(というより,時間軸だと逆ですねw)。CMBの場合はこの長さが良くわかっています(宇宙が単純な時代なので,理論的な推定が良く出来ます)。そして,CMBの後銀河の時代まで,この長さがほぼ変わらない,のです
2014-01-22 10:50:11@RET_Aries まとめると,銀河の分布を観測し,各々の銀河の周りでの銀河の群れ具合を測定し,群れ具合が(統計的に)少しだけ多くなる特徴的な長さを1%の誤差で測定した。その長さの(本当の)長さはCMBの観測から良くわかっているので,その長さの見え具合から,宇宙の大きさが知れる
2014-01-22 10:57:12@fafakun ありがとうございます!途中でちょっとわからない?と思ったことがあったので,(こちらの会議後に)また質問させてください.とはいえ,おおむね理解できたような気がしてます.面白いなー.
2014-01-22 10:59:19@RET_Aries こう言い換えると分かりやすいかも…。銀河の地図1枚をコピーしまくる。ある1点に,ある銀河の位置を合わせて1枚の地図全体をシフト(適当に回転させてもオーケー)させる。それを,全部の銀河についてやって,地図を重ねあわせる(スタッキングするといいます)
2014-01-22 11:09:40@RET_Aries そうすると,ここの銀河の周りの網の目構造みたいなものは平均されてぐちゃぐちゃになった地図の重ね合わせが出来る。しかし,その重ねられた地図の銀河分布を眺めてみると,なにか輪っかがぼんやりと見える。それがあの輪です。
2014-01-22 11:11:18