【ニンジャの二次創作でございます】ソー・スウィート・ソー・サッドネス #2

やさすい漬けのマグロが水槽の中の夢で見た二次創作。 ほんやくチームや公式とは一切関係ございません。 ネオサイタマ臨海地区で起きた謎の大爆発の結果とは
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篠@やさすい愛好家マグロ @simanezumi88_n

(当アカウントはこれからひっそりとニンジャの二次創作投下マシーンとなります。これはやさすい漬けのマグロが水槽の中で見た夢であり、本編・公式とは一切関係がございません)

2014-01-23 21:32:42
篠@やさすい愛好家マグロ @simanezumi88_n

(TLが私のツイートで埋まる可能性は実際高いです。煩わしく感じられたならリムーブ、ミュート等をお願いいたします)(専用の実況タグ #yasasui_nj が用意されております。生暖かい目で突っ込み感想何か実況用にどうぞお使い下さい)(あげは先生カラダニキヲツケテネ…)

2014-01-23 21:33:31
篠@やさすい愛好家マグロ @simanezumi88_n

(これまでのエピソードンはこちら。 【ソー・スウィート・ソー・サッドネス】 #1:http://t.co/HzvxUAWKMQ

2014-01-23 21:34:27
篠@やさすい愛好家マグロ @simanezumi88_n

(ネオサイタマ臨海地区。謎の工場施設が偶然かインガオホーか、凄まじい大爆発を起こした。その結果、何が起こったのか…。おお、ブッダ!私にはとても伝え切れる自信がありません!)

2014-01-23 21:35:12
篠@やさすい愛好家マグロ @simanezumi88_n

【ソー・スウィート・ソー・サッドネス】 #2

2014-01-23 21:36:12
篠@やさすい愛好家マグロ @simanezumi88_n

「酷い有様ですね」「ええ本当に。多少でも手掛かりがあれば良いのですが」ネオサイタマの臨海地区に顕現したアビ・インフェルノの焦土を踏みしめながら、全身を武装防護服に包んだ男が二人恐る恐る歩いていた。空は明るくなりつつあるがヨタモノ達は一向に離れる素振りを見せない。 1

2014-01-23 21:37:42
篠@やさすい愛好家マグロ @simanezumi88_n

備えがあれば安心だ、とはミヤモト・マサシの警句であったか。努めて、ラッコやスシといった俗な世間話を交わす彼らであったが、ネオサイタマの空のように、陰鬱な気分が晴れる事は無い。焦土から足を伝い、何がしかの悪意や汚染が伝染してくるような気がしてならない。 2

2014-01-23 21:39:34
篠@やさすい愛好家マグロ @simanezumi88_n

彼らの武装防護服には揃いのエンブレムが光る。何がビョーキ・トシヨリ・ヨロシサンだ。私のようなエリートまでビョーキになってたまるものか。足を進めるにつれ、ピリピリしたアトモスフィアが増幅していく。 3

2014-01-23 21:42:08
篠@やさすい愛好家マグロ @simanezumi88_n

それもこのゴアめいた惨状を見れば納得するというもの。絶えず各所から聞こえるゴボゴボと濁った音。視界を遮るくすんだ煙。フィルター付きのマスクを通しても伝わってくる不快な臭い。全てが台無しだ。全くもって不愉快だ。 4

2014-01-23 21:44:30
篠@やさすい愛好家マグロ @simanezumi88_n

「例の実験はどこまで進んだのでしょうね」「この有様では全てゼロになってしまったでしょう」「とにかくどこまで実験が進んだものか見たいものです」彼らは気づかない。足元の地面の色が虹色に変わっている事に。空気が気だるく甘ったるいものになっている事に。 5

2014-01-23 21:47:15
篠@やさすい愛好家マグロ @simanezumi88_n

突如、淀んだ空気を断ち割るような絶叫が響き渡る。「アバババババーッ!」「な、なんだこれ!」「ギャアーッ!」コワイ!おお、見よ!ヨタモノ達の足元が突如としてひび割れ、虹色の大地から暗闇に吸い込まれていく! 6

2014-01-23 21:50:30
篠@やさすい愛好家マグロ @simanezumi88_n

「ヒヤリ!ハット!」「アブナイ所でしたね。我々もああなる前に、すぐに作業を終わらせましょう」彼らはそれらの光景から目を背け、奥へ奥へ…陰鬱な気持ちと歩みを加速させていく。 7

2014-01-23 21:53:27
篠@やさすい愛好家マグロ @simanezumi88_n

…二人が踏みしめた瓦礫には、ヨロシサン製薬の社章である老人が欺瞞な笑顔を浮かべている。 8

2014-01-23 21:55:47
篠@やさすい愛好家マグロ @simanezumi88_n

闇。昼なお暗い臨海コンビナートの工場群の一角。ギラついた目と荒い息づかいの男…否、ニンジャがいた。「おのれベトコンめ、こちらの手に物資が移る前に自爆しおったか」狂気。仲間に分け与えるバイオインゴットを探索中のサワタリである。 10

2014-01-23 21:58:46
篠@やさすい愛好家マグロ @simanezumi88_n

サワタリはネオサイタマへ再び帰還した後、大幅に増えた仲間と共に備えるべき拠点と物資の確保に苦労していた。 勝手知ったるネオサイタマ、忌々しいニンジャスレイヤーの活動もとんと聞かずにいるために、すんなり事が運ぶと思われたが、暗黒メガコーポの警戒は以前に増して強くなっていた。 11

2014-01-23 22:01:40
篠@やさすい愛好家マグロ @simanezumi88_n

そんな折に、臨海地区に新しい工場が出来たと聞き、チャンスであるかと勇んで様子を見に行けば全てが灰塵と化してしまっていた。だがこの規模である。奥深くに何か物資が隠されているに違いない。彼の妄執がそう告げていた。 12

2014-01-23 22:03:48
篠@やさすい愛好家マグロ @simanezumi88_n

やがてサヴァイヴァー・ドージョーの手練れを率いて、今。再び巨大な工場跡の地獄へと出撃を開始した。「大将、本当に大丈夫なのか?」「ニイィィィーッ」「ここ、とても、臭い。危ない」「ベトコン共はジャングルの奥地に物資を隠し持っている。必ず物資はある」 13

2014-01-23 22:06:00
篠@やさすい愛好家マグロ @simanezumi88_n

「やれやれ…。とりあえずインゴットが無いと話にならんし、ついていくぜ。念のため探索を試しているが、ノイズがひどくて状況がまるで掴めん」とディスカバリーが嘆く。不快な煙と臭いがより一層ひどくなる。進軍は止まらない。止められない。 14

2014-01-23 22:08:50
篠@やさすい愛好家マグロ @simanezumi88_n

工場の奥深く。肉食獣の顎に足を踏み入れるような感覚を味わいながら、武装防護服に身を包んだ二人は進む。「計器も書類も見当たりませんね」「想像以上に思わしくありませんね」ゴボゴボとした音と甘い臭いが次第に大きくなる。 16

2014-01-23 22:12:18
篠@やさすい愛好家マグロ @simanezumi88_n

空の明るさと反比例するかのように、足元すら見えない暗がりが次第に広がっていく。早く、早く、最重要区画へ。早く…。早く…。じっと彼らを見守るように、周囲の空気と地面が怪しくチカチカと明滅する。 17

2014-01-23 22:14:58
篠@やさすい愛好家マグロ @simanezumi88_n

幸か不幸か、すんなりと彼らは、かつてバイオネズミが偶然に開いた部屋であった瓦礫と配管の山へ到着、必死に資料を捜しかき集めようとしていた。「なんてことだ、全て見つからない!あのニュークも!」「ということは、この爆発はやはり」冷や汗が二人の背中を伝う。 18

2014-01-23 22:17:12
篠@やさすい愛好家マグロ @simanezumi88_n

「実験も…サンプルも…資料も…」「「全てゼロに… 」」ヨロシサン製薬所属の研究員二人は、明るいカチグミ未来への階段を転がり落ち、魑魅魍魎蔓延る社内で貪り尽くされる絵図を思い浮かべ、茫然と立ち尽くしていた。ショッギョムッジョである。 19

2014-01-23 22:20:09