JST理事長北澤先生の戦略創造研究についてのツイートまとめ

北澤先生が今朝、戦略創造研究についてのツイートを連投していらしたのでまとめておきます。
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北澤 宏一 @koichikitazawa

科研費や戦略創造などの配付では「ボス教授たちが自分の知り合いに配っている」という批判がある。私の関連する戦略創造では1%の研究者にしか予算が配付されない。99%の人は「これはアンフェアだ。自分の良さが審査会で理解されない」と考える。それが噂を通じて広がる。真実を伝える難しさ・・。

2010-10-24 09:54:10
北澤 宏一 @koichikitazawa

研究費選考の責任者探しはどこの国でも懸案。戦略創造では国から指定される各年の戦略目標領域で「尊敬されている。我田引水でない。分野の最新変化に詳しい。」ひとのリストを作り、関連研究者の間を歩いて情報を集め、領域の目標達成に向け研究総括に委嘱。アドバイザーと共に選考する方式。

2010-10-24 10:08:59
北澤 宏一 @koichikitazawa

戦略創造の研究総括は5-7年の時限付研究所の所長。所員という研究費受給者のパフォーマンスを見つつメンバーの各年予算の裁量権も持つ。「戦略目標の達成」が最大目的で「研究費の公平、民主的な配付」が目的ではない。しかし、研究所への参加機会均等を図るため時限所員(研究費)を公募している。

2010-10-24 10:27:35
北澤 宏一 @koichikitazawa

科研費補助金2千億円は「公平、透明、民主的」を目指す研究者の自律的な研究費。戦略創造5百億円は、社会からの期待を「課題解決型基礎研究」として大学などに付託を受ける。この二つが同じになってしまっては意味がない。社会の期待に応える成果を出しているかで判定すべきであろう。

2010-10-24 10:43:09
北澤 宏一 @koichikitazawa

戦略創造の成果で私が最近注目していることは、被引用件数を基にトムソンロイターが予測するノーベル賞候補がここ数年日本から年当り一人以上でてきたことです。北川、山中、細野、審良、井上、十倉、新海氏らはその意味ですべて世界に新たな研究分野を与え、フィーバーを引き起こしたと言えます。

2010-10-24 11:03:49
北澤 宏一 @koichikitazawa

数年前まで日本の成果発表が世界に研究フィーバーを引き起こすことは私の知る限りほとんどありませんでした。戦略創造は15年前の科学技術基本法制定により本格化した研究制度ですが、それから数年経ってこのような日本発の研究フィーバーが毎年起きています。この成果は正当に評価すべきと考えます。

2010-10-24 11:16:28
北澤 宏一 @koichikitazawa

日本最高額の研究費とされる内閣府最先端研究開発支援プログラムで30人の代表研究者が選ばれ活動を始めたばかりですが、うち5人は大型プロジェクトを率いています。残り25人がいわゆる個人型研究をやってきた人たちで、その7割は戦略創造の出身者、戦略創造に選ばれて平均10年を経ています。

2010-10-24 11:29:15
北澤 宏一 @koichikitazawa

戦略創造は時限付研究所で、所員(研究費受給者)は所長(研究総括)がかなりの裁量権をもって選びます。選考会議は面接も必須です。科研費同等の利益相反規定に加え、「所長らの一族郎党が優先的に選ばれた」と言われることの無いよう、とさらにお願いしています。しかし、最後は成果で判定です。

2010-10-24 11:44:43
北澤 宏一 @koichikitazawa

戦略創造は課題解決型基礎研究。学術体系追求型、あるいは、好奇心に導かれるタイプの研究ではなく、あくまで社会の要請に基礎研究の立場から応えようとするものです。山中伸弥氏は「再生医療の倫理的問題に対する解決の可能性」を唱えてまだ業績の出ていない助教授時代に応募、5年後iPSに成功。

2010-10-24 12:19:33
北澤 宏一 @koichikitazawa

山中氏が戦略創造に応募したとき、まだ実績もなく、また、戦略目標からはやや外れている研究でした。しかし、書面審査と面接を通じ、彼は岸本忠三領域総括やアドバイザーの説得に成功。「確率は低いが成功時のインパクトは大。しかもよく考えている。」として補欠格で選考を通過。やはり応募は大切。

2010-10-24 12:27:13
北澤 宏一 @koichikitazawa

細野氏が戦略創造に推された時もまだ実績のない若い時代でした。しかし、彼は新物質開発に独特のアイディアを抱き、それを実行に移し始める強い意志があるという印象を審査員に与えました。選ばれてから10年、彼は3連続大ホームランを打ったと言われ、それぞれを基に国際学会に分科会ができました。

2010-10-24 12:34:49
北澤 宏一 @koichikitazawa

山中伸弥氏を選んだ責任者は岸本忠三氏、細野秀雄氏は故柳田博明氏、本年話題の北川進氏は玉尾浩平氏。ここ3年、世界の話題をさらっている3人を選んだ「めきき」の3方に共通することは、ノーベル賞を何時もらってもおかしくない研究の「成功体験者」、分野の勉強に熱心、若手に尊敬されることです。

2010-10-24 12:53:42
北澤 宏一 @koichikitazawa

科研費は6万人の研究者に平均300万円、一方の戦略創造はその1%強の人を選んで平均10倍以上の研究費で支援します。なぜ10倍かというと、数年のうちに世界のトップクラスの研究環境を確立し、基本特許レベルのオリジナリティ研究に到達して欲しいからです。そうなると次々に成果が出て来ます。

2010-10-24 13:09:42
北澤 宏一 @koichikitazawa

社会ニーズに戦略創造は応えているのか?よく聞かれます。戦略創造は制度が本格化してまだ15年、成果が出始めて10年。私が独断で選んでみると100億円市場が期待され、基本特許が取れ、民間企業が市場化の努力に至っている戦略創造発の注目技術は少なくとも15件以上、潜伏期間は平均20年。

2010-10-24 13:18:21

コメント

sendaitribune(大隅典子)noteも書いています @sendaitribune 2010年10月24日
JST理事長北澤先生、戦略創造研究についての連投、追加のツイートを加えました。
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