『ヘイト・スピーチとは何か』出版記念シンポジウム レポまとめ

まつおか(@osomatu_san)さんのツイを中心にまとめました。 岩波新書「ヘイト・スピーチとは何か」出版記念シンポジウム ◆日時:2014年 2月 1日(土) 午後 2時~ 5時 ◆会場:岩波セミナールーム(岩波書店アネックスビル3階) 続きを読む
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まつおか えり @osomatu_san

2006年、人種差別撤廃法要綱を発表した自由人権協会の担当者が内容についての説明されています。

2014-02-01 15:24:59
まつおか えり @osomatu_san

担当者「師岡さんの差別禁止法の話にあったように、現れるヘイトスピーチだけをターゲットにしても、大元にある差別構造は変わらない。そうした現状を踏まえ、この問題に切り込む観点を考えないといけない」

2014-02-01 15:27:01
まつおか えり @osomatu_san

在日弁護士「立法で解決をしなくてはいけないことは明らか。ただ、日本では条約を持ってきて裁判で使うということはあまりなかった。 デリケートな問題なので、きちんと議論して境界線を決めるべきだろう」

2014-02-01 15:29:54
まつおか えり @osomatu_san

在日弁護士「前田さんが言っていたように、ヘイトスピーチは別の形で民主主義を壊す。表現との自由の間で調整が必要であれば、民主主義を守るためにこそ真摯に議論を重ねるべき。 一方で、日本にはいままでのところそうした蓄積がない。議論の火を起こしていくことが必要だと思う」

2014-02-01 15:32:06
まつおか えり @osomatu_san

田中「(法規制には)『歴史とどう向き合うか』という問題の根源が関わっている。例えば韓国では、過去外国人に2回地方参政権を解放している。 日本は植民地支配のもう一方の当事者。政府が率先して朝鮮人差別をおこなってきた」

2014-02-01 15:34:53
まつおか えり @osomatu_san

田中「その意味で、法規制ができたら、一番困るのも日本政府だろう。『歴史から何を学ぶか』が求められていると思う」

2014-02-01 15:36:31
まつおか えり @osomatu_san

前田「ヘイトクライム研究会を4月からは東京でも実施する。これまで足りなった議論の素材を提供していきたい。 今年の8月、人種差別撤廃委員会で日本政府報告書の審査が行われる。政府に一連の出来事をなかったことにさせないため、いまは師岡さん含めそこに向けての取組を進めている」

2014-02-01 15:41:04
まつおか えり @osomatu_san

師岡「在日であれば、小さい頃から自分の名前を背負い続けている。一方で日本人はそうした苦しみを抱えていない。私から言わせると、その鈍感さこそが『日本人特権』。 まずはそうした現状、無意識の差別を知ることからはじめてほしい」

2014-02-01 15:43:16
まつおか えり @osomatu_san

師岡「在日だけではなく、本来は国が率先して差別をなくす取組をするのが筋。でも、国がなかなか動かないのは他の国を見ていても言えること。マイノリティとその支援者が取組んで初めて変わっていく」

2014-02-01 15:44:56
まつおか えり @osomatu_san

師岡「まず必要なのは実態調査。 現在のりこえネットで、ヘイトクライムやヘイトデモの実態をまとめる調査が進んでいる。そうした調査の上で具体的な法制度、国会での取組につなげていくことができると思う」

2014-02-01 15:46:47
まつおか えり @osomatu_san

第一部(パネルトーク)終了。

2014-02-01 15:51:39
まつおか えり @osomatu_san

第二部は会場からの質問&リレー発言。主催者側から注意があり、発言者の固有名詞(や写真)は伏せてお送りします。

2014-02-01 16:02:14
まつおか えり @osomatu_san

師岡さんへの質問「例えば部落差別などの類型もヘイトスピーチに該当する?」 師岡「部落差別については本にあまり書かなかった。 人種差別撤廃条約では世系にもとづく差別も『人種差別』の定義に含めているので、被差別部落も該当する。ただし、日本政府はこのことを認めていない」

2014-02-01 16:06:58
まつおか えり @osomatu_san

会場参加者「いま週刊誌も、無理解にかこつけてなんでもヘイトスピーチに結びつけようとする。 朝日新聞社『Journalism』は3度増刷されたが、師岡さんや前田さんの本も手に取ってもらい、ヘイトスピーチが『差別扇動表現』だともっと理解を進めないといけない」

2014-02-01 16:20:19
まつおか えり @osomatu_san

(続)今年は国会で師岡さんの本をテキストにヘイトスピーチ研究会を発足させるという話がある。そうした研究会をつうじて、立法化に向けた取組をすすめる。出たときに可決されるような法を作っていく」

2014-02-01 16:23:43
まつおか えり @osomatu_san

本日発売になったエリック・ブライシュ『ヘイトスピーチ 表現の自由はどこまで認められるか』(明石書店)訳書の紹介が入る。法学と社会学の中間地点的な位置づけの1冊、とのこと。

2014-02-01 16:29:45
まつおか えり @osomatu_san

「新宿区で、差別に関する街頭調査をした。『普段の生活の中で外国人への差別を経験したことがあるか』という質問に対して『ある』と答えた外国人の回答者は日本人より多く、特に排外デモに遭遇したときに実感を抱いている。他方、日本人は在特デモを廃品回収の拡声器程度にしか思っていない」

2014-02-01 16:39:46
まつおか えり @osomatu_san

「在日のなかでは(こうした状況下で)『難民申請しないといけないんじゃないか』『国外に出ないといけないんじゃないか』という声もー冗談でなくー出ている。いつどこで、何をされるかはわからない。毎日脅えて暮らしている。これが日本社会全体の問題であることを、日本人にこそ考えてほしい」

2014-02-01 16:44:47
まつおか えり @osomatu_san

「弁護士をやっているが、現状の法制度でもできることは相当あると思う。そのことを明らかにしたのが京都朝鮮学校襲撃事件の判決だった。刑事規制くらいまでは行けると思うし、そこまで追い込むことが弁護士の役割だと思っている」

2014-02-01 16:47:48
まつおか えり @osomatu_san

最後に、師岡さん挨拶。「ある人から、差別禁止法ができなければこの本を出した意味はないね、と言われた。まさにその通り。私は研究のための研究でこの本を出したつもりはない」

2014-02-01 16:51:09
まつおか えり @osomatu_san

師岡「差別禁止法を作るためにできることはたくさんある。そのための取組をこれから進めていく。まずは排外主義デモの実態調査。色んな人たちが集まって、差別をなくすための力を広げていければいいと思う」

2014-02-01 16:53:44
まつおか えり @osomatu_san

色々挨拶してたらツイートするの忘れてた。シンポは終了しております。登壇&参加者の皆様お疲れ様でした。名前出せないのが残念ですけど、著名な先生がたくさん来てました。

2014-02-01 17:22:26