村松尚登さんのスペインの「フットボール」と日本の「サッカー」の差に関する連続ツイート

まとめました。
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村松尚登 @naotomuramatsu
録画したサラゴサ対バルサを見ながら、フットボールとサッカーの違いに関する連続ツイートを書いて行こうと思います
村松尚登 @naotomuramatsu
差(1)日本の携帯電話は「ガラパゴス化」していると言われています。日本国内市場にあまりにも適応し過ぎてしまい、国外市場では通用しない独特の「進化」を遂げてしまったのです。
村松尚登 @naotomuramatsu
差(2)それと同じことが日本のサッカーに起こっているような気が僕はしています。少なくとも、僕がよく知っているスペインの「フットボール」と日本の「サッカー」の間には、「もしかしたら違うスポーツなのでは?」と思ってしまうくらいの「進化の差」があるように思います。
村松尚登 @naotomuramatsu
差(3)そしてこの「進化の差」を生んでいるのは、決して単なるテクニックや戦術の差ではなくて、もっと多くの、もっと広い範囲の影響要素の差だと思います。「フットボール」と「サッカー」を取り囲む社会的背景の差とでもいいましょうか。
村松尚登 @naotomuramatsu
差(4)では、どんな要素が差を生んでいるのでしょうか? 思いつくまま書き出して行ってみましょう。
村松尚登 @naotomuramatsu
差(5) ・スペインでは小学生でも長期リーグ戦を戦っている。しかも、レベルが拮抗したチーム同士でリーグが構成されている。よって、拮抗した試合とう経験値を毎週末に誰もが積み重ねている。
村松尚登 @naotomuramatsu
差(6) ・スペインでは民放のゴールデンタイムにリーがエスパニョーラとチャンピオンズリーグが放送されているため、経済力に関係なく老若男女がレベルの高いフットボールを継続的に見ている。嫌でも見ている。日本の民放ではほとんど放送がない。
村松尚登 @naotomuramatsu
差(7) ・日本では、子どもだけでなく、レベルの高いフットボールをコンスタントに見ている指導者や保護者も極端に少ないと思われる。事実、日本に帰って来た僕でさえもWOWOWとスカパーを持っていてもフットボールをほとんど見ずにいる。見る時間がないし、見るタイミングもない。
村松尚登 @naotomuramatsu
差(8) ・逆にスペインでは、子どもだけでなく保護者も指導者も嫌というほどレベルの高いフットボールを毎週のように見ている。そうすれば、見る眼も肥える。見る眼が肥えると、子どものプレーを見る時に出てくるリアクションも変わる。応援の仕方も変わる。
村松尚登 @naotomuramatsu
差(9) ・練習や試合のグラウンドに行けば、自分の前後に自分と違う年齢のチームの練習や試合が行われている。年上であれば、ほとんどの場合、自分よりもいいプレーをしているであろう。それが、嫌が上でも自分の眼に入ってくる
村松尚登 @naotomuramatsu
差(10) ・基本、大人のレベルの高いフットボールを誰もが見慣れているため、目指すフットボールも、自分たちの年齢やレベルに関係なく無意識的にリーガエスパニョーラやチャンピオンズリーグで繰り広げられているプレーとなる。
村松尚登 @naotomuramatsu
差(11) ・それは決してテクニックや戦術の話だけでなく、メンタリティーの部分でも大人のフットボールを誰もが目指すようになる。それは、ミラーニューロンの仕業かもしれない。
村松尚登 @naotomuramatsu
差(12) ・大人が勝利を目指して真剣にフットボールを楽しんでいる(=満喫している)のだとしたら、子どもも同じようにフットボールを楽しむ(=満喫する)ようになる。それは決して、ニコニコ笑顔が溢れ出る楽しみ方ではなく、真剣な眼差しと共に「フットボールで戦うことを楽しむ」方法だ。
村松尚登 @naotomuramatsu
差(13) ・スペインでは、すべての行動が勝ちたいがために存在する。勝ちたいから、適切な状況判断をする。勝ちたいから、仲間に指示を出す。勝ちたいから、仲間のミスを指摘する。勝ちたいから、ミスした仲間を激励する。勝ちたいから、チーム戦術を重要視する。
村松尚登 @naotomuramatsu
差(14) ・勝ちたいから、試合前の戦術ミーティングに真剣に取り組む。勝ちたいから、自分がやりたいポジションではなく、自分が出来るポジションでプレーする。勝ちたいから、相手のチーム戦術を分析する。勝ちたいから、激しくディフェンスをする。
村松尚登 @naotomuramatsu
差(15) ・勝ちたいから、下がったソックスを直す前にディフェンスのポジションに戻る。勝ちたいから、ボールを常に見ながら動く。勝ちたいから、ボールをもらう前に周りを見る。勝ちたいから、苦しくても走る。勝ちたいから、多くのアドバイスを必要とする。
村松尚登 @naotomuramatsu
差(16) ・勝ちたいから、多くのアドバイスを参考にしながらその瞬間に最も適切だと思われる状況判断を自ら下すようになる。勝ちたいから、慣れないポジションでも必死でいいプレーを出来るように適応する。勝ちたいから、他のポジションの動きも学ぶ。勝ちたいから、眼がギラギラしている。
村松尚登 @naotomuramatsu
差(17) ・勝ちたいから、ミスを悔しがる。勝ちたいから、吠える。勝ちたいから、ミスを恐れても恐れない。勝ちたいから、戦う。勝ちたいから、必死になる。勝ちたいから、負けを悔しがる。勝ちたいから、ミスから学ぶ。勝ちたいから、表情が引き締まる。勝ちたいから、負けても立ち上がる。
村松尚登 @naotomuramatsu
差(18) ・勝ちたいから、チーム戦術やプレーモデル(=プレースタイル)を大切にする。勝ちたいから、対戦相手によってチーム戦術をアレンジする。勝ちたいから、試合の流れによってチーム戦術をアレンジする。
村松尚登 @naotomuramatsu
差(19) ・勝ちたいから、試合と同じように練習も真剣に「真顔」で楽しむ。
村松尚登 @naotomuramatsu
差(20) ・勝ちたいから、ドラクエやオーケストラのように、様々なキャラクターの選手を適材適所に置き、勝ちに行くチームを構成する。
村松尚登 @naotomuramatsu
差(21) ・試合に勝ちたいから、目の前の1対1にこだわるが、かといって1対1だけにこだわるわけではない。試合に勝ちたいから、ドリブルにこだわるが、ドリブルだけにこだわるわけではない。試合に勝ちたいから、テクニックにこだわるが、テクニックだけにこだわるだけではない。
村松尚登 @naotomuramatsu
差(22) ・自分が試合をプレーするときに勝ちたいから、プロや年上のプレーを見たときに、より多くのモノを無意識のうちに吸収してしまう。次の試合を勝ちたいから、1試合負けてもめげずに未来を見つめる。
村松尚登 @naotomuramatsu
差(23) ・勝ちたいから、真剣になる術を学ぶ。勝ちたいから、気持ちを切り替える術を学ぶ。勝ちたいから、勝ちにこだわる過程を楽しめる。勝ちたいから、へらへらとした表情と共に楽しむことを嫌う。
村松尚登 @naotomuramatsu
差(24) ・勝ちたいから、勝ちにこだわらないことを知らない。勝ちにこだわらないのであれば、フットボールをじゃない。勝ちにこだわらなければ、フットボールをする意味がない。勝ちたいから、フットボールをする。勝ちたいから、勝ちにこだわるから、フットボールは楽しい。
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コメント

ごろ~さん @no14goro 2010年11月14日
RT @naotomuramatsu: 差(21) ・試合に勝ちたいから、目の前の1対1にこだわるが、かといって1対1だけにこだわるわけではない。試合に勝ちたいから、ドリブルにこだわるが、ドリブルだけにこだわるわけではない。試合に勝ちたいから、テクニックにこだわるが、テクニックだけにこだわるだけではない。
自転車ツーリングとアニメ的な @mezasesekaiisan 2010年11月26日
昔、金子達仁が同じようなこと言ってたな。「サッカーをフットボールと呼ぶ国に生まれたかった」だっけかな。
自転車ツーリングとアニメ的な @mezasesekaiisan 2010年11月26日
牧歌的で、相手サポとも慣れ合うような国のサッカーが僕は好きです。たまにフットボールは見たくなるけど。
フロストマニア @frostmania 2010年11月26日
「勝ちたいから」だけが理由なんて、もし将来日本代表orJのクラブがスペイン代表orリーガエスパニョーラのクラブに勝ってしまった時点で矛盾してしまうのでは? まぁ現時点でスペインの代表&クラブが日本より遥かに実力勝っているのは認めますが、「勝ちたいから」で後半すべて言い切ってるのはおかしいかと。 日本のサッカー文化は他国よりも未熟(言葉通り成熟してない)とか理由に上げてる方がまだ説得力あると思います。
@soccer_rondan 2010年11月26日
まるで「世界」に「スペイン」と「日本」しか存在しないみたい。野球(アメリカと日本)ならその種の虚構も通用したかおしれないが、こういうのはあまりにもフットボール的ではないような気がする。
みっく☆ @McMimy 2010年11月26日
FOOTBALLでもsoccerでもカルチョでも足球でも、国ごとに違う発展をしてるわけで、それぞれの国がガラパゴス。日本だけ、特殊なのではないと思ふ
やさしい大食らい、コ・ゲーチャ @kogettya0613 2010年11月26日
さらっと読んだ感想:「日本の進化」の部分がよくみえてこない。これじゃ差はみえてこないような。スペインのところはよくわかった。
ケット・シー @kettosee 2010年11月26日
昔セルジオさんが、「サッカーを練習ではなく遊びだと思うと、勝つために真剣になる(大意)」と言っていたのを思い出しました。
まめたん@妖精社 @mame_blog 2010年11月26日
同じくスペインのことはよくわかりました。で、どこをどう変えていけば「フットボール」とやらになるのでしょうか。それにガラパゴス化はどこの国にも当てはまると思います。オシムさんも独自路線を目指しました。ガラパゴス化が進化し積み重ねることによってサッカーができあがっていくと思いますが。「フットボール」だろうが「サッカー」だろうが呼び方の差だけで優位性なんて産まれてこない。
ケット・シー @kettosee 2010年11月27日
日本はどうするか、と言えば、育成年代をドリル型練習からゲーム型練習メインにし、かつ「勝ちたい」という意欲を喚起するような仕掛けを作る、ということに尽きるのではないでしょうか。
たろう @tarou__ 2010年11月27日
民放でレベルの高いフットボールが見られる云々の所はどうにかできたらなあとは思うなあ。ダイジェストじゃない海外トップレベルの試合が地上波で見られるのってワールドカップかCL決勝くらいだし。ダイヤモンドサッカーの頃より減ってるんじゃない?放映権の高騰で難しいんだろうけど・・・
@soccer_rondan 2010年11月27日
FIFAランキングでいうと、今年の日本代表は30~40位台あたりをウロチョロ。日本と同等以下は皆「ガラパゴス」になるのか? しかし、それではガラパゴスとは呼ばないのではないか。
@soccer_rondan 2010年11月28日
時代設定を前倒しして、ドイツ被れのスペイン人サッカーコーチが得意気に同じ調子で「ドイツのFussballとスペインのfutbolの違い」をやったら、スペインのファンはどう思うのだろうか?
@soccer_rondan 2010年11月28日
何だこの既視感は? …と思ったら、アレだ。かつてさんざん流行った【野球とベースボールの違い】の焼き直しではないか。劣等感を巧妙にくすぐるこの種の修辞。いい加減卒業するべきだと思うのだが…。
@noukouminnoku 2010年12月1日
ドイツ・イタリアや南米二強の後塵を拝していたスペインが如何にして世界一になったのか。村松さんには、今度は是非ともそのことを書いてほしい。
@soccer_rondan 2010年12月9日
97年刊・後藤健生『世界サッカー紀行』に、スペインはサッカーを楽しんでいて勝負に拘っていないから、独・伊と比べてW杯で勝てない…とあった。時代や情況によって評価は変わってくる。
mochi38 @solestrella01 2010年12月13日
Foot ballの本質を知るのには、単なる決勝の試合だけを見るとかではなく、そこにいたるチームのそのシーズンの経緯や選手の気持ちなど深く感じないと理解はできないですね。それを、何十年も経験することで、スペインやドイツとの人々との理解が同じになるのでしょう。サッカーのプレーだけで語るのは軽いと感じてしまいます。
mochi38 @solestrella01 2010年12月14日
日本サッカー協会は、家を建てる式の発送から、石から掘り出す式の選手育成の発想の転換をしてもらいたいものです。京都の仏師(仏様を掘り出す彫刻家)が、「木の中にいる仏様に、この世に出てきてもらうために私がいる。」と言っておられました。  選手の才能を、この世に送り出すために指導者はいるのでないでしょうか?
@soccer_rondan 2011年12月19日
@naotomuramatsu お薦めの1冊『「お手本の国」のウソ』http://p.tl/8oyH:スペインでサッカーを学ぶのもいいが、一方でこういう感覚を養ってこそ、本当の意味で日本はバルサを超えられる。
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