#変態不知火さんまとめ その４

高峯みやび @sukamelancholy

泊地棲鬼のお面をつけた武蔵は鬼気迫るものがあり、次々に艦娘は捕えられ豆を没収されていく。やはりここでも大和型の装甲の力は発揮されており、どれだけぶつけられても武蔵は怯む事無く走る。一時間もすれば、ほぼ全員の艦娘は捕まり、残り少なくなっていた。 #変態不知火さん

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残りは加賀さんと、一番最初にやらかした不知火。武蔵は二人を探しているが加賀さんと不知火は何処かに隠れ、身を潜めているようだ。密かに好機を狙い、武蔵を沈めるのだろう。会場から伝わる緊張感に俺もごくりと唾を飲み込む。……が、我に返る。あれ、豆撒きってこうだっけ？ #変態不知火さん

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「何処だ、加賀に不知火！」 声を張り上げて武蔵は二人の名を呼ぶ。 「後は貴様らだけだ、さぁ、この鬼の武蔵にぶつけてこい！私はここだ！」 「――そう」 常に冷静に、そして確実に殲滅するのがモットーの加賀さんの声。そして同時に聞こえたのは艦載機のエンジン音。 #変態不知火さん

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武蔵が振り返ると、そこには低空飛行する艦載機の大群。勿論標的はただ一人。呆気に取られた武蔵に、容赦なく銃口が火を噴く。 「やるな加賀！」 発射されたのは銃弾ではなく節分豆。威力は手掴み投げとは段違いだった。加賀さん、こんな豆撒きにまじになっちゃってどうするの。 #変態不知火さん

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節分豆の弾丸の嵐に、顔を腕で防御せざるを得ない武蔵に艦載機の大群は何度も仕掛ける。……だが、それもあっという間に終わった。 「……弾切れ」 降伏した加賀さんは潔く出て負けを認めた。武蔵はニッ、と笑う。 「ふ、シブヤン海のようにはいかないぜ」 やだ、イケメン。 #変態不知火さん

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「――沈め」 だが、まだ終わりではなかった。冷酷な声と共に飛び出し、現れたのはやらかした不知火。持ち前のスピード力とジャンプ力で接近し、その手に握った節分豆を今にも武蔵にぶつけようとしていたのだ。 いやだからただの豆撒きになんで君らマジになってるのよ。ねぇ。 #変態不知火さん

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1mもない至近距離でもう一度顔面に豆をぶつけられた武蔵は、その顔に受けながらも不知火を右手だけで掴み捕えた。不知火は首根っこを捕まれ、まるで猫のように宙に浮く。だが、不知火はやめなかった。両腕は無事だ。豆を掴み、武蔵の顔面に思い切りぶつける。 #変態不知火さん

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やがて泊地棲鬼のお面は壊れ、直に節分豆が武蔵の顔面を襲う。その光景はまるで、怪物の顔面に散弾銃を撃ちまくるようだった。やがて眼鏡も壊れ地面に落ちる。だが不知火はやめなかった。頭だけを狙う。それが不知火の戦闘スタイルなのだ。 もうやめてぬいぬい！ 武蔵のHPは―― #変態不知火さん

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――結局。武蔵考案の第一回チキチキ武蔵VS艦娘豆撒きデスマッチは武蔵の無力化により艦娘軍の勝利となった。最後に生き残った不知火はこう語る。 「いい模擬戦でした。一度全力で武蔵さんと戦いたかったので、良い経験になりました」 そうじゃねえよ誰のせいでああなったと。 #変態不知火さん

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一方、無力化され敗北した武蔵はドックで入渠中、こう語った。 「駆逐艦だからと侮ってはいた。それに加賀のダメージもあった。もしやあの二人はこうなるように共闘していたのやもしれん。来年こそは全員殺す」 怖い。こ、殺すじゃないよね、捕えるだよね。ねぇ笑ってないで答えて #変態不知火さん

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変態不知火さん節分の日特別篇でした

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不知火「司令、勝利しました」 提督「見てた」 不知火「如何でしたか」 提督「お前ら豆撒きにマジになりすぎだし後の掃除ちゃんとしてくれよ」 #変態不知火さん

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不知火「掃除は皆さんでやります。ですが先に」 提督「？」 不知火「勝者の特権、恵方巻きを頂きたいのですが」 提督「待て待て俺のズボン下ろすな」 不知火「今年の恵方はあちらです」 提督「いやだから待ってって脱がすなー！」 #変態不知火さん

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不知火「司令、いいでしょうか」 提督「どした」 不知火「不知火の手袋に司令の子種を頂けませんでしょうか」 提督「何言ってんの」 不知火「それを着けて出撃がしたいのです」 提督「何言ってんの」 #変態不知火さん

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不知火「ダメでしょうか」 提督「うんわかったってズボン下ろすと思ったのか」 不知火「右手と左手にお願いしようと思ったのですが」 提督「両手にするつもりだったのかよ」 #変態不知火さん

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提督「なぁ能代、能代から阿賀野にちゃんと穿くように言ってくれないか」 能代「……何とかしてみます」 能代「もう、阿賀野姉ぇ！ちゃんとパンツ穿いてよ！提督も困って」 阿賀野「いーやーよー。うふふっ」 能代「うう、矢矧も手伝って！」 矢矧「大和、大和……大和」 #変態不知火さん

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能代「もう。能代だって怒る時はあるんだからね！」 阿賀野「まぁ。能代ったらお姉ちゃんにお説教するの？昨日の夜はあんなに阿賀野に必死にしがみついて――」 能代「今はそんな話いいでしょ……もうっ！」 矢矧「大和大和大和」 能代「駄目でした……」 提督「ですよねー」 #変態不知火さん

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提督「おはよう、今日の出撃メンバーを伝え――なぁぬいぬい」 不知火「何でしょうか」 提督「何で俺の服着てるのかな」 不知火「昨日の司令の洗濯物を拝借しました」 提督「……なんで？」 不知火「司令の匂いに包まれて力が向上すると思いまして」 提督「上がる訳ないだろ」 #変態不知火さん

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矢矧「大和大和（提督、ちょっといいかしら）」 提督「え？」 矢矧「大和大和、大和（どうしたの、そんな顔して）」 提督「え、え？」 矢矧「大和大和……大和？（私、何か……変かしら？）」 提督「こ、ここまでこじらせたのか……」 #変態不知火さん

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提督「能代、度々すまんが、矢矧が何を言っているかわかるか？」 矢矧「大和、大和大和（私、何処かおかしな所でもあるかしら？能代ならわかるわよね）」 能代「すみません、提督。能代では力になれそうもありません……」 提督「だよなぁ」 矢矧「大和（何を言っているの）」 #変態不知火さん

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提督「困ったな、意思疎通出来んぞこれ」 不知火「本人は首を傾げていますが……」 提督「まさかここまで大和依存が凄いとは──」 矢矧「今、大和って言った！？」 提督「そこは喋れるのかよ！」 矢矧「……？」 提督「いやそこで首傾げるな」 #変態不知火さん

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武蔵「……そこで妹の私の出番という訳か」 提督「どうにもお手上げでな」 矢矧「大和、大和（あら、武蔵。今日もいい身体してるわね……とっても、美味しそう。ふふふ）」 武蔵「──ッ！！」 提督「ど、どした」 武蔵「すまんが私でも、わからん……」 提督「そうか……」 #変態不知火さん

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不知火「……司令」 提督「ん？」 不知火「司令のは15㎝ジャストですね」 提督「唐突に何の数字を言っているんだ」 不知火「勿論司令の陰ｋ」 提督「あーあー！わかったからー！」 #変態不知火さん

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不知火「……ちなみに」 提督「今度は何だ……」 不知火「不知火のは5mmです」 提督「……何の数字だ」 不知火「勿論、不知火の陰ｋ」 提督「あーあーあー！！聞いてごめーん！！」 #変態不知火さん

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