文部科学省はアルファ通信にリアルタイム線量測定システムの数値をどうしろと言ったのか?:裁判記録から浮かび上がる予想外の実態
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この会議が、昨年のFRIDAYの記事で『(文科省は)7時間以上にわたりアルファ通信のデータに疑問を投げかけたのだ』と書かれている部分です。
2014-02-10 21:31:01その会議は平成23年11月11日。当初の納品期日は10月7日でしたが、いろいろあって延期に延期、ア社の社長は10月31日に『11月14日までに完納できなければ貴職(←文科省)からのご沙汰を甘受する覚悟があることを申し添えさせて頂きます』と記した誓約書を文科省に提出しています。
2014-02-10 21:41:5211月11日の会議の終盤、文科省の担当者は以下のように述べています。 「線量率が正しく表示されない計器を福島に置いてほしくない。そんな装置がそこらに転がっているのは勘弁してほしい。正しく表示できる装置しかいらない。…
2014-02-10 21:51:16…まして学校に置く。そういう所に置く計器として、自信を持って置けない。本当は高いのに、低いところを示している。それは何%以内だからいいとか、そんな話ではない」 ア社は「14日に納品するものを見て判断してほしい」と述べています。
2014-02-10 21:53:30昨年FRIDAYの記事で『防水ケースや電源部分の改造など17ヵ所にのぼる設計変更を文科省が要求したため、納期は1カ月ほど遅れ』と書かれていますが、まずは当初ア社が文科省に提出した防水ケースの写真を私が拙い画力で描き写したものをご覧下さい。
2014-02-10 22:07:40ステンレス製の網というかザルというかかごみたいな、小さいドラム缶のような形です。これに対し文科省は「砂が入る?水が入る?」等の質問をし、ア社は「内部の検出器ユニットは箱に入っているから大丈夫」と返答、福島県からの要望もあり文科省はア社に設計の変更を要請し、ア社は受託しました。
2014-02-10 22:15:04@hiromiddlewest 延長コードとザルの写真は、先週見た時はまさかリアルタイム線量測定システムの部材だとは思えず、読み飛ばしていました。あらためて確認して驚愕した次第です…。
2014-02-11 00:18:34@ye2cun 噴き出しました。この会社って工事現場用の騒音計とか屋外機器を売ってるんですよね(それすら不安になってきた)。
2014-02-10 22:55:56アルファ通信はもともと工事現場の騒音と振動をリアルタイム表示し、電話回線を通じて離れた場所にあるパソコンにデータを伝送することもできる「円満工事」(仕様はこのファイル http://bit.ly/1dd2i6E の最終ページ)という製品を作っていました。この製品のステンレス筐体の中に入っている騒音計と振動計をGM管で置き換えたものが、飯舘村や東京都庁に寄付された「安心生活」(仕様はこのファイル http://bit.ly/SQQ2ue の最後から3ページ目)です。おそらく「安心生活」で味をしめ、放射線検出器を一段レベルアップすれば対応できると考えて文科省の入札に応募したのでしょう。
@ichimiyar 昨年、検出部に使われているのがDoseRAE2だと知って(私はこの機種を愛用していますし、良い機種だと思っているのですが)国が設置するオフィシャルな測定器に内臓されるというのはどうかと思いました。ザルのような筐体や延長コードはそれ以上の衝撃です…。
2014-02-11 00:22:01@kikumaco @ye2cun 電源コードがあれって、人々が頼りにする公共財を舐め過ぎですよね。砂で嵩増しした中国製電池レベル。
2014-02-11 01:11:59@ichimiyar @kikumaco たしかに中国の国家基準を満たすとする校正証明書には『Natinal』と書かれており、洗濯タグの『洗ってくだちい』と同レベルです…。
2014-02-11 01:18:32で、当初10月7日とされていた納期は17日に延期されました。ところが14日、ア社に泥棒が入って納品予定の製品の一部が盗まれてしまったそうです…。 盗まれちゃったんだから仕方ないですよね…よね…。 17日にはデータ送出の不具合も判明します。悪いことは重なりますよね…よね…。
2014-02-10 22:33:56アルファ通信のリアルタイム線量測定システムに使う検出器を卸したのはライノテック工業。ライノテックは上海のRAE SYSTEMSからDoseRAE2を仕入れてそれを改造(ディテクタから信号を取り時定数を5分にして指示誤差を改善)しています。
2014-02-10 22:42:51泥棒騒ぎやデータ送出不具合の発覚を経て、文科省は10月25日、いわき市内に既に設置されたア社製リアルタイム線量測定システムの指示値をサーベイメータ(アロカTCS-161とPDR-111)で確かめてみます。すると+15%~+50%の誤差がありました。
2014-02-10 22:47:29そこで文科省はア社に対し校正証明書の提出を求めます。10月27日の会議でア社は「レイシステムズが出してくれると思ったが連絡が取れず、ライノテックにも無い」と述べています。
2014-02-10 22:53:17実は上海のレイシステムズからとする“中国の国家基準を満たす”とする英文の証明書が出されていたのですが、照射線量が大きすぎる(mSv/h単位)のと英文のスペルミス(× natinal ○national とか)が多い等の不審点があるため、文科省は受け容れませんでした。
2014-02-10 22:57:12つまり10月末の時点で、ア社製リアルタイム線量測定システムの性能を証明するものは「紙一枚無い」(←議事録から、文科省担当者の弁)状態でした。
2014-02-10 22:59:19