ウナギシンポジウム

九州大学GCOEアジア保全生態学公開シンポジウム 「なぜウナギは減少しているのか?」 http://www.conservationecology.asia/sympSemi/simposium/unagi 関連ツイートをまとめてみました。
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Tetsukazu Yahara @TetYahara

九州大学GCOEアジア保全生態学公開シンポジウム「なぜウナギは減少しているのか?」#unagi

2014-02-09 13:11:10
Tetsukazu Yahara @TetYahara

#unagi 利根川水系で野外調査 護岸と自然河岸全15地点 自然河岸で高密度、栄養状態が良い、餌の種類の多様度が高い 自然河岸では、中流では25%、下流では50%の胃内容物はミミズ、しかし護岸ではミミズが食べられていない 護岸は陸からのえさの供給を遮断している

2014-02-09 13:12:56
Tetsukazu Yahara @TetYahara

#unagi 板倉光:河川改修はニホンウナギの生態にどのように影響を与えるか?

2014-02-09 13:13:31
Tetsukazu Yahara @TetYahara

#unagi 発信器装着の手順。調査の結果、ウナギは夜行性と判明。移送放流実験から、すぐにもとの場所に戻る→定着性・帰巣性が高い。えさが乏しい護岸域に長期に滞在する→なぜ? 自然河岸はウナギの密度が高く、競争が激しい。競争に弱い個体が護岸域に生息。

2014-02-09 13:16:33
Tetsukazu Yahara @TetYahara

#unagi 多自然型川づくりの効果の検証。根木名川で電気ショッカーで密度調査→一般的な河川改修箇所に比べ、多自然型川づくり区間では約2倍。とくに蛇かごに多い。コンクリート区間にはほとんどいない。

2014-02-09 13:19:10
Tetsukazu Yahara @TetYahara

#unagi 利根川河口域では護岸の影響があまり見られない→護岸の前に置かれている消波ブロックがウナギに利用されているようだ。しかしミミズなど陸からのえさの供給は少ないはず。さらに研究が必要。

2014-02-09 13:22:09
Tetsukazu Yahara @TetYahara

#unagi Q:ミミズをとるためにウナギは陸に登るのか? 雨のときに陸からミミズが流れるのかもしれない。よくわかっていない。 会場から:漁師の方はミミズをえさに使う。ただし、生きたミミズでなければダメ。

2014-02-09 13:24:58
Tetsukazu Yahara @TetYahara

#unagi Q:護岸自体の効果とそれに付随する効果を分けることができるか?  A:流速には違いがなかったので、護岸自体に効果と考えている。

2014-02-09 13:26:08
Tetsukazu Yahara @TetYahara

#unagi 黒瀬総一郎(NHK):ウナギ問題はどのように報道されてきたのか? ウナギ専門の記者ではない。小さい頃から魚が好き。そこで何度かウナギの取材をして番組を作った。ウナギ稚魚の輸入量の7割は福岡空港経由。 最近のニュース:シラスウナギが豊漁→ウナギは本当に減っている?

2014-02-09 13:29:28
Tetsukazu Yahara @TetYahara

#unagi これまでの報道:ワシントン条約、産地偽装、完全養殖、稚魚減少→価格高騰、絶滅危惧種に指定、海外(異種)ウナギに注目 誰にとっての問題か:消費者、養殖業者・漁業者・鰻店、研究者、行政(水産庁、環境省、経産省、警察)

2014-02-09 13:32:50
Tetsukazu Yahara @TetYahara

#unagi ニホンウナギ減少にともなって外国産異種ウナギに注目→「救世主」的報道。ウナギを商品としてしか見ておらず、野生生物という視点が欠けている。「ウナギは安いほうがよい」という価値観の押しつけ。新たな乱獲への想像力への欠如。

2014-02-09 13:35:04
Tetsukazu Yahara @TetYahara

#unagi 第3のウナギ→日本の業者だけでなくインドネシア水産省も期待。 フィリピンのシラス→輸出が禁止されているのに、輸出されている。

2014-02-09 13:37:45
Tetsukazu Yahara @TetYahara

#unagi ウナギ取材のハードル;当局の情報、関係者の生の声、専門家の見解 水産庁発表資料→業界データに頼っている ウナギ養殖業は漁業権の対象とならず水産庁の監督下にない 採捕量は基本データ→信頼性は大丈夫か?

2014-02-09 13:41:10
Tetsukazu Yahara @TetYahara

#unagi 減少の原因を「乱獲」「海流」「河川環境の変化」と列挙して分かった気になるメディア。しかし意外に研究がなされていない。 放流の効果に対する検証がほとんどなされていない。

2014-02-09 13:43:31
Tetsukazu Yahara @TetYahara

#unagi 稚魚の輸入統計2011をみると9割は香港。残りは台湾。香港でそんなにとれない。本当の原産国はどこ? 稚魚の輸入を禁止しているフィリピン稚魚が輸入されている→日本の税関は輸出国からの輸出には関与しない。 ウナギの稚魚の輸入国はここ数年で多様化、2013年は6カ国に。

2014-02-09 13:46:52
Tetsukazu Yahara @TetYahara

#unagi 鬼倉徳雄:九州の淡水・汽水域の現状 九州北部は希少な魚の宝庫。広い低平地、大きな閉鎖水系があるため。東京湾で絶滅したアオギス、大陸依存種のヤマノカミ、ムツゴロウもいる。九州北部のなかでもスジシマドジョウが複数の種に分化している。

2014-02-09 13:55:57
Tetsukazu Yahara @TetYahara

#unagi カジカ中卵型は福岡・大分・・では絶滅。海と川を行き来する(両側回遊魚)。絶滅の理由は横断構造物による遡上阻害。 九州の絶滅危惧種の20%が遡上阻害に直面している。ウナギもその一例。 良いニュース:遠賀川河口堰では多自然魚道が2011年8月に完成。ウナギも利用。

2014-02-09 14:01:40
Tetsukazu Yahara @TetYahara

#unagi カワバタモロコは福岡の平野部から絶滅。農業用水路を利用していた。都市開発による水田の減少によって減った。さらに水路の整備の影響を受けた。 佐賀県の英断:水路改修の県営区間はコンクリートでなく間伐材を利用。

2014-02-09 14:06:17
Tetsukazu Yahara @TetYahara

#unagi 室見川水系から絶滅したクボハゼとチクゼンハゼ。河床材料の均質化が原因だろう。ウナギも関係するかもしれない。 多々良川水系のニッポンバラタナゴ。農地の開発などに加えて外来種との交雑問題。 普通種も危ない(多々良川水系のムギツク)、河床掘削の適切な方法を選ぶことが大事。

2014-02-09 14:13:40
Tetsukazu Yahara @TetYahara

#unagi 島谷幸宏:河川工学から見た自然共生 河川工学とは? 河川工学者の数だけ河川工学がある(高橋裕) 河川工学から見た自然再生のポイントは2つ。 河川構造からのアプローチ 生き物からのアプローチ 河川の構造と生物群集をむすぶのがハビタット 河川の構造;空間、質、変動、輸送

2014-02-09 14:23:05
Tetsukazu Yahara @TetYahara

#unagi 標津川での蛇行再生の試み。空間構造の一部(淵、浅瀬、倒木など)が再生されたが、流速が早く、氾濫原のかく乱システムが再生できていない。

2014-02-09 14:26:53
Tetsukazu Yahara @TetYahara

#unagi 多摩川での自然再生。土砂採取、上流のダムなどの影響で、河原が減少、樹林が発達。そこで高水敷を掘削し、河床携帯を一部再生。土砂投入による人為的な輸送供給。季節変動、年変動、渇水は再生できない→市民による維持活動が必要。

2014-02-09 14:30:26
Tetsukazu Yahara @TetYahara

#unagi リュウキュウアユの生息地の場合。稚魚は高温で死亡。干潟は温かい海水の浸入を防ぎ、冷たい水を貯留する。夜に冷やす効果もある。カイアシ類は塩分躍層の下に生息→塩分があるマングローブ林の存在が必要。

2014-02-09 14:36:03
Tetsukazu Yahara @TetYahara

#unagi 小規模河川の自然再生の例。住民との徹底した話し合い。模型を作ってイメージを共有。物理環境を整えることで生物が戻る。 結論:自然再生の技術は完璧ではないが、基本的にはある。社会が保全再生しようという状態になることが一番のポイント。

2014-02-09 14:39:48
Tetsukazu Yahara @TetYahara

#unagi 今後は人口が減っていくなかで、氾濫のリスクが高い場所からは人が撤退し、自然再生をはかるのが妥当。国土政策に生態学の人が入ってほしい。

2014-02-09 14:43:24