無名の大罪大戦:大罪陣営第一交流フェイズ

Twitter創作企画『無名の大罪大戦』第一交流フェイズのログ
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【暴食】グラットニー @T7DS_Gluttony

扉から現れた顔を一見して一拍置く。あぁ思い出した。そうだそうだ。 「やはり久しいか。久しいな?虚飾。ワタシは待っておらん。おらんよ。何せ待っていることも忘れる。忘れてしまう。ワタシは頭が悪い」 ヒラヒラと片手を振りヒトの挨拶代わり。叫んでいるのは憤怒か。大声で疲れないのか。→

2014-02-07 20:49:08
【暴食】グラットニー @T7DS_Gluttony

自分の事は棚上げだ。ワタシは蠅なのだから仕方ない。 食べ物の名にゆっくり憂鬱を見る。 「要る。ああ。要るとも。食い物はいくらあっても足らん。足らない。もらえるならもらおう。頂こう」 言葉は穏やかを心がけたが目が爛々ときらめくのは止められない。蠅の羽音がさらに大きくなる。

2014-02-07 20:50:01
虚飾《オステンテイション》 @Nnm_ostentation

踏み入って、すぐに聞こえてきた怒号。何かが壊れていく音。おや、と周囲を赤い瞳で見回す。 「おや、レイジだね。何かあったのかな」 首を傾げ、浮かべられた笑みに込められた感情はなく。 「グリード、元気そうでなにより」 両手を上げて、出迎えてくれる強欲に、目を向け、微笑む。

2014-02-07 20:59:36
虚飾《オステンテイション》 @Nnm_ostentation

「メランコリアも、グラットニーも変わりないようだね。嬉しいよ」 白い髪がさらりと揺れ、隠れていた左の蒼い瞳が垣間見える。 「——さて。少し、レイジの方へ行ってみるよ」 言葉を言い終えるよりもはやく、身を翻し、奥の扉へ。赤いマントはふわりと揺れた。

2014-02-07 21:00:19
嫉妬 @noname_envy

…うん。この落差が、本当に怖い。 こっそり息を吐き出して、引きつっていた頬を緩ませた。 「うん、僕は大丈夫。レイジも、大丈夫?」 床の惨状からは目を逸らしつつ。 しかし彼に堪え性がないというのは、何か違う気がするなあと微妙に首を傾げて揺れた視界、視線の先に、白いカップが見えて。

2014-02-07 21:00:26
嫉妬 @noname_envy

「あ」 小さく声を上げた。まさか、という驚きの意味で。

2014-02-07 21:03:49
レイジ @rage_noname

「……そう、ですか」 肩を、落とす仕草。大丈夫、という言葉。伏せた顔に、眼鏡の位置を直して。 「……本当に良かった。ああ、私は大丈夫です。そこの……もう分かりませんね。多分食器か何かだったと思います。それに頭を軽くぶつけただけですから」 視線を向ければ、散らばった粉々のガラクタ。

2014-02-07 21:05:09
憂鬱 @melancolia_nnm

「そうか」 二つの返事に頷いて、憂鬱は自身の後方へと手を伸ばす。掌を下に向け、軽く握り、それから少しずつ開いていく。それと同時に床から木が伸び、人の背丈ほどの大きさになる。 青々と茂る葉。そこに幾つか成った真っ赤な林檎。掌を上にすれば吸い込まれるように林檎がその手に落ちて。

2014-02-07 21:07:33
憂鬱 @melancolia_nnm

「ほら」 テーブルの上に乗せる。それからまた同じように林檎を一つ採って、テーブルに。一つずつあれば良いだろうと、自身の分を一つ。計三つの林檎を齎し役目を終えた木はしゅるしゅると何事もなかったかのように縮み、消え。 憂鬱は「どうぞ」とニコリともせずに二人に向けて言った。

2014-02-07 21:07:44
レイジ @rage_noname

そこに、驚きの声が一つ。 「……おや?」 と、嫉妬の視線の先へと振り返る。 「ああ、これなら都合が良さそうです。お手柄ですよ、エンヴィー!」 はた、と顎の下で指先を突き合わせた。華やいだ顔。 「……こういうセットものなら……ああ茶葉もありましたよ! ……まだ使えるといいですけど」

2014-02-07 21:10:18
強欲グリード @noname_greed

広がる緑、実って枝から切り離される三つの果実。わああと声を上げて抑揚のないどうぞの声には破顔する。 「ありがとメル、いただきます!」 差し出してくれた憂鬱には礼を。そうしてどこかで聞いたような挨拶の言葉を挟み込んでから赤い実に歯を立てた。少しずつ咀嚼する。

2014-02-07 21:16:57
嫉妬 @noname_envy

「え、あ、うん!」 驚きで固まっていたけれど、喜ぶ声に頷いた。 「多分、大丈夫じゃ、ないかなあ。」 使う分には問題ないんじゃないかなあと思う。古い茶葉で淹れるとあまり美味しくないのは知っているけれど。 「茶菓子とかも、あるかなあ、その辺り」 ティーセットの近くの棚を見る。

2014-02-07 21:18:48
虚飾《オステンテイション》 @Nnm_ostentation

通路に響く革靴の音。自らが蒐集した靴の音色は聞いていて心地がいい。 「ああ、いけない」 聞き惚れていて、通り過ぎそうになった扉の前に立ち、ノックをする。響く音に目を細め、堪能しながら、中からの返事を待った。

2014-02-07 21:20:22
【暴食】グラットニー @T7DS_Gluttony

「頂く。頂こう」 ワタシの周囲で飛び回っている蠅の同朋達がテーブルの上に乗ったりんごに群がり腐らせる。黒ずみ香しい匂いを放つようになったりんごを口に放った。グニャリグニャリと噛み飲みこんでうなずく。 「うまい。うまいな。感謝する。しよう。憂鬱」 ニコニコと人好きのする笑顔を作る。

2014-02-07 21:23:02
レイジ @rage_noname

「……茶葉はいいとして、茶菓子などは此処で見つかったとしても、グラットニーは兎も角グリードがお腹を壊さないか、些か心配ではありますね」 幸い、食器や茶葉の缶に埃も被っていない。散らかった足場を少し整えてからそれを棚から引き出した所で、外からノックの音。 「はい、開いていますよ?」

2014-02-07 21:24:41
虚飾《オステンテイション》 @Nnm_ostentation

憤怒の返答に、扉を開け、中を覗き込む。憤怒、そして、嫉妬の姿に笑みを深め、体を中へと進める。風が横を通り抜け、リボンは小さく波打った。 「やあ、久しぶりだね。何か手伝うことはあるかい」 くるりと見回し、地に落ち砕けた物は踏みつけながら、尋ねる。

2014-02-07 21:33:43
憂鬱 @melancolia_nnm

「どういたしまして」 感謝の言葉にはぶっきらぼうに言葉を返して、林檎に噛り付く。甘い果肉、仄かな酸味。広がる味はよく知った物。美味いな、と心中で呟いて、あの三人が戻るのはいつか、茶葉はあるのか、食器は無事だろうか、と取り止めもなく思考を回した。

2014-02-07 21:40:36
嫉妬 @noname_envy

「そうだね、ちょっと心配だ」 同意しながら、軽く扉を叩く音が聞こえてそちらを振り向いた。

2014-02-07 21:42:31
レイジ @rage_noname

風を切って部屋へと足を踏み入れた虚飾の姿を見やると、両手にティーセットを持ち上げた青年の顔は、ぱっと笑みの形を作った。 「……ああ、オステンタ。久しぶりですね。丁度いい所に来てくれました。このティーセットを運ぶのと、後は手慰みになる茶菓子や果物でもあればと探していたんですが……」

2014-02-07 21:47:45
嫉妬 @noname_envy

長い白髪を流しながら入ってきた男を見て。 「久しぶり、オステンテイション」 挨拶とともに笑い返す。かしゃりと何かの破片を踏んだようだったけれど、気にしていないならいいかと聞き流す。

2014-02-07 21:49:06
嫉妬 @noname_envy

「探すの、手伝って、くれる?」 憤怒の声に続けるように、虚飾へ告げる。 できたら運ぶのも、と小さく付け加えながら。

2014-02-07 22:00:46
虚飾《オステンテイション》 @Nnm_ostentation

「茶菓子と果物、だね。丁度いい。先日、蒐集してきたものがあるんだ。皆で食べようか」 ティーセットを持てるだけ手にして、持ち上げる。掌に当たる陶器の感触を楽しみながら、嫉妬と憤怒に向き直り。 「二人とも変わらず元気そうで何よりだよ」 何の感情もない、いつも通りの笑みを浮かべた。

2014-02-07 22:04:22
レイジ @rage_noname

「……オステンタこそ、お元気そうで」 両手に持ったティーセットが、かちゃりと音を鳴らす。嫉妬に近付き「頼めますか?」と一言添えれば、それを手渡して、自分の分の荷物を持ち上げ。 「それは重畳。此処は長い間人が訪れた気配がありませんから、食べ物はオステンタに頼んだ方が良さそうですね」

2014-02-07 22:11:34
嫉妬 @noname_envy

「任せて」 このくらいなら大丈夫、と渡されたティーセットを抱えて二人の後ろをついていく。 虚飾と憤怒のやりとりを聞きながら、じゃあこれは一度洗った方がいいのかなと抱えたそれらにちらりと目を落とした。

2014-02-07 22:20:15
強欲グリード @noname_greed

そういえば。林檎の体積を少しずつ減らしている最中に顔を上げる。大事に食べたい。そう思いながら、憤怒と嫉妬と、遅れて虚飾が入っていった扉を見る。ことん、首は傾く。 「レイは、収まったんかな。ヴィーだいじょぶかね」 前後の動きに飽きた両足を椅子の上に引き上げる。胡座で林檎を齧る。

2014-02-07 22:33:32
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