トゥー・レイト・フォー・インガオホー #2
ハオカーはよろめきながらネイルガン射出!「イヤーッ!」スカラムーシュは咄嗟にブリッジ回避!ハオカーはケリ・キックを繰り出す!「イヤーッ!」ブリッジからの再回避が間に合わず、スカラムーシュはケリを脇腹に受けて転がった。「グワーッ!」KBAM!ハオカーはネイルガンで追い打つ! 46
2014-02-12 00:49:16「イヤーッ!」スカラムーシュは横へ転がってこれを回避!素早く手を突いて起き上がった。ハオカーの目が勝機の喜色を讃える。スカラムーシュが訝しんだ瞬間、ZZZZAPPPP!「グワーッ!」電撃がスカラムーシュを捉えた!「バカめが!俺は射出後の釘弾に選択的に稲妻を撃てるのよーッ!」47
2014-02-12 00:52:41「グワーッ!グワーッ!」確かに今のスカラムーシュは射出された釘弾のひとつとハオカーの間に位置してしまっていた。これは非常に危険だ!視界がホワイトアウトしかかる。「ウフハハーッ!死ね!俺が勝ったーッ!グワーッ!」ナムサン! 48
2014-02-12 00:56:55ハオカーの身体が横に傾いた。スカラムーシュが苦しみながら投げたニンジャソードがトマホークめいて回転しながらハオカーの右脚を膝下から切断したのだ。「グ……グワーッ!」倒れ込みながらハオカーは放電攻撃を続ける。「アバーッ!」スカラムーシュは痙攣しながら電撃軌道から這い出した。49
2014-02-12 00:59:56「オゴーッ!」電撃範囲から這い出すと、スカラムーシュはメンポを開き嘔吐した。そしてハオカーを振り返る。敵は虫の息だ。放電攻撃を繰り出そうとするが、こちらの方向には釘弾がない。「弾切れだな、エエッ!?」全身から煙を噴きながらスカラムーシュは叫んだ。「来るな!」ハオカーが喚いた。50
2014-02-12 01:04:39スカラムーシュはハオカーのマウントを取った。そして殴りつけた。「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」更にガントレット爪で切り裂いた。「イヤーッ!」「グワーッ!」さらに爪を振り上げる!「ハイクでも詠むかクソ野郎!」「お、待て、お、お前は」ハオカーが呻いた。51
2014-02-12 01:08:02BLAM!「グワーッ!」肩に銃弾を受け、スカラムーシュは苦悶!「イヤーッ!」その方向にスリケンを投げ返す!「グワーッ!」トコノマから顔を出して援護射撃を試みた若のシンジは眉間にスリケンを受けて即死した。スカラムーシュはあらためてハオカーを見下ろした。「何だ!言ってみろ」 52
2014-02-12 01:10:05「お前は何で来たんだ」ハオカーは問うた。「こんな事は……」「何だと?」スカラムーシュは朦朧とする精神をなんとか冷静に保とうと努めた。ハオカーは咳き込んだ。「ゲホッ!ゴホ、お、お前、畜生……何でよりによって今日……」「そりゃお前、カラオケ・パーティーだろうが」「俺は……ゲホッ」53
2014-02-12 01:13:12スカラムーシュは振り上げた爪を構えて待った。ハオカーは言った。「お、俺の計画を……俺が今日やるつもりだったんだ……お前……畜生、別のニンジャが……来るなん……て……」ハオカーが白目を剥いた。スカラムーシュは飛び離れた。「サヨナラ!」ハオカーは爆発四散した。54
2014-02-12 01:16:41……「来るな!来るなーッ!デンチュウニゴザル!」トコノマの隅にリウジを追い詰めたスカラムーシュは、震える手で逆手のニンジャソードを振り上げた。「カネなら払う!お前のクライアントの10倍払う」「イヤーッ!」「アバーッ!」「……ハーッ」スカラムーシュはフラつきながら立ち上がった。55
2014-02-12 01:20:17己を強いて身体を前へ進める。ひどいダメージだ。骨折や出血がないのがまだしも幸いだった。もしそれがあったならば、このまま逃げる事かなわず、庭から戻ってきた連中に殺されてしまったかもしれない。「待て。まだ逃げられてねえんだ。安心はまだだ」スカラムーシュは呟き、トイレに走った。56
2014-02-12 01:22:43後は来た道を戻るだけだ。オヤブン親子を始末したから、ひとまず必要条件は満たした。皆殺しボーナスは諦めるが勝ちだ。ニンジャも殺った。ニンジャを殺すかどうかは実際関係ないにせよ、気持ちとしてはキンボシ・オオキイだ。彼はトイレの窓から這い出す。「アーッ畜生。治療費は幾らだこりゃァ」57
2014-02-12 01:25:11「ドシタンス!」「オヤブン!ドシタンス!」「モウダメダー!」邸内の悲鳴を後ろに、スカラムーシュは退散した。その場を離れ、安全が増すにつれ、ハオカーの死に際の言葉が彼の心を占め始めた。不審だった。『ダイジョブ?逃げた?』ロヤマの通信だ。「ダイジョブとは到底言えねえ」58
2014-02-12 01:29:32『まだ危ない!早く離れなよ』「俺だってそのつもりだ。なあロヤマ=サン。追加の仕事を頼みてえ」『……何』ロヤマは訝しげに訊いた。スカラムーシュは走り出した。「調べてもらいてえ。引き続きハオカーの事を。それから、あれだ」スカラムーシュは咳き込んだ。「ゲホッ、今回のクライアントを」59
2014-02-12 01:31:55